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知事が県民の皆さんのもとに出向き、訪問する市町村の特色を踏まえてテーマを設定し、施設の視察や、地元で活躍されている幅広い世代の皆さんと意見交換を行う 「知事といきいきトーク」。
今年度第4回目は「歴史・文化遺産を生かした文化観光のまちづくり」をテーマに、嘉麻市で実施しました。
遠賀川の源流である馬見山の麓に位置する1834年創業の酒蔵で、現在は梅ジュースや奈良漬けなどを製造しています。令和6年7月、酒蔵の歴史や明治から昭和にかけての酒造りの様子を知ることができる、梅ケ谷北洋記念館をオープンしました。
最初に、赤間幸弘市長から嘉麻市の取り組みについて説明を受けました。
(写真)嘉麻市の取組説明の様子
(左手前から)中嶋廣東市議会議長、赤間幸弘市長、山田卓嗣副市長、木本寛昭教育長
(右手前から)知事、江頭祥一県議会議員
その後、梅ケ谷酒造株式会社永冨保一郎会長、田村正和社長から説明を受けながら、梅ケ谷北洋記念館と梅ジュース・奈良漬け製造所を見学しました。
(写真)施設を見学する様子
(写真)梅ヶ谷酒造株式会社にて参加者の皆さんと
(写真)梅ヶ谷酒造のシンボルの煙突
郷土の出身で、日本洋画界で活躍した織田廣喜の作品を常設展示する美術館及び市の歴史を紹介した郷土館です。織田廣喜美術館には、豊臣秀吉から賜ったとされる陣羽織など、戦国時代の貴重な資料が保存されています。
知事は、松浦宇哲市生涯学習課長補佐と有江俊哉主査から施設の説明を受けながら、織田廣喜氏の作品を見学しました。
(写真)説明を受ける様子
(写真)作品を見学する様子
施設を見学した後、歴史・文化、商業、まちづくりなどの分野で活躍されている皆さんから、日頃の活動などについて話を聴き、意見を交わしました。
知事は、「皆さん本当に素晴らしい取り組みをされていて、改めて嘉麻市の素晴らしさを認識いたしました。史跡や酒蔵など、嘉麻の観光資源を生かした観光のまちづくりに期待しています」と述べました。
【意見交換参加者】
辻諒太さん (山野の楽保存会)
山野若八幡神社の水神祭「山野の楽」は、780年以上の歴史を有し、県の無形民俗文化財にも指定。保存会の広報担当として、次代の担い手確保と祭りの魅力向上のため、SNS等による情報発信の強化に取り組む。
※辻さんの「辻」は一点しんにょう
桑野隆夫さん (射手引神社 禰宜)
神社が鎮座する山田地区を盛り上げるため、「弥栄神楽座」の創設や「山田ブギウギまつり」の開催などに取り組む。また、令和5年度に市の指定文化財に指定された松岡氏庭園の景観や環境の保存にも尽力。
※桑野さんの「桑」は異体字
大里岳さん (大里酒造株式会社 専務)
170年以上続く老舗酒蔵の蔵人。昔ながらの手づくりの製法を大切にしつつ、若い人にもっと日本酒を飲んでほしいという思いから、日本酒リキュールなど新商品の開発や、「黒田武士マルシェ」など地域イベントを開催。
中村瑠梨さん(一般社団法人嘉麻市観光まちづくり協会 副会長)
協会では、地元グルメや酒蔵を巡るバスツアーなど市の魅力発信のための観光イベントを開催。また、HYGGE(心地が良い空間や時間)体験や、ナイトウォーキングなど「アウトドアシティ嘉麻」の実現にも取り組む。
松岡朝生さん (NPO法人遠賀川流域住民の会 副理事長)
遠賀川流域の水質改善や環境保全、歴史文化の継承のため、竹林の利活用や鮭の稚魚の放流活動などを行う。近年、遠賀川上流域で発見された貴重な石橋について、市と連携し保存と活用に向けた検討を開始。
ファシリテーター 山田卓嗣副市長
(写真左から)辻諒太さん、桑野隆夫さん、大里岳さん
(写真左から)中村瑠梨さん、松岡朝生さん、山田卓嗣副市長
(写真)意見交換会の様子
(写真)意見交換会参加者の皆さんと