本文
新年にあたり一言ご挨拶申し上げます。
今年は辰年です。辰は、雨や水をつかさどると言われています。
福岡県では、毎年のように大雨災害に見舞われています。今年は水害が起こらないことを祈りつつ、県民の皆さまの命、健康、生活を守ることを第一に、全力で取り組んでまいります。
また、辰年は活力が旺盛になり、物事が大きく成長する年と言われています。令和5年度当初予算の3つの柱である「1,000億円の人づくり」、「県内GDP20兆円への挑戦」、「安全・安心で活力ある社会づくり」に基づく施策を展開し、天をかけ昇る竜ごとく勢いよく、福岡県を成長・発展させてまいります。
「1,000億円の人づくり」では、市町村や企業、NPOなど多様な主体と連携し、未来を担い、世界に羽ばたく青少年を育成します。
また、九州・全国で活躍する半導体人材や中小企業のDX推進人材、スマート農業の担い手など、福岡県の産業を支え発展させる人材を育成します。
さらに、ジェンダー平等、女性活躍を推進するため、これまで女性が少なかった分野における女性の進出を支援するとともに、女性の人材育成やキャリア形成支援を強化します。
「県内GDP20兆円への挑戦」では、中小企業の持続的な賃上げに向け、価格転嫁の円滑化や生産性向上などを支援し、賃金と物価の好循環を実現します。
また、北九州市響灘臨海部を中心とした水素の大規模拠点やグリーンデバイスの開発・生産拠点を形成します。
昨年訪問したボストンとの関係を強化し、バイオ産業のエコシステムを形成します。福岡に進出が決定したCICとの連携によるグローバルなスタートアップエコシステムの形成を図るとともに、国際金融機能の強化のため「資産運用特区」の指定獲得を目指します。
今春、25年ぶりに大分県と共同で開催するJRデスティネーションキャンペーン等を通じて、福岡県の観光産業を振興します。生産現場への先端的な技術の導入、ブランド化の推進、輸出の拡大により農林水産業を若者が参入したいと思う夢のある産業に育てます。また、新たな産業団地や基幹的道路の整備を戦略的に進め、国内外から福岡県に企業を誘致します。
「安全・安心で活力ある社会づくり」では、被災地の復旧・復興や流域治水の推進などによる防災・減災、県土強靱化に引き続き取り組みます。
また、次なるパンデミックへの備えである「ワンヘルス」の推進にあたっては、ワンヘルスセンターの整備を進めるとともに小・中・高等学校などでのワンヘルス教育の充実を図ります。
さらに、「出産・子育て安心基金」を活用した少子化対策の充実、障がいのある方の所得の拡大、困難を抱える女性への支援、児童虐待やいじめの防止対策などに取り組みます。そして、スポーツや文化芸術の振興、「スマソる?」の普及による県民の健康づくり、MaaSによる地域公共交通の活性化を図ります。
こうした重点分野の施策を積極的に実行し、「誰もが安心して、たくさんの笑顔で暮らせる福岡県」の実現に向け、引き続き、全身全霊で取り組んでまいります。皆さま方のご理解、ご協力を、よろしくお願い申し上げます。
新しい年が、福岡県民の皆さまにとって、安全、安心で、良き年となりますよう心から祈念いたします。
氏名 | 服部 誠太郎(はっとり せいたろう) |
生年月日 | 昭和29年9月11日生まれ |
出身地 | 北九州市 |
略歴 |
北九州市立泉台小学校卒業 北九州市立篠崎中学校卒業 福岡県立小倉高等学校卒業 中央大学法学部卒業 昭和52年 福岡県庁入庁 福岡農林事務所、土木部河川課等で勤務 平成16年 総務部私学学事振興局学事課長 平成18年 総務部財政課長 平成21年 総務部次長 平成22年 福祉労働部長 平成23年 福岡県副知事 令和 3年 福岡県知事 |
家族構成 | 妻、三女 |
性格 | 楽観的、不器用だが物事にあたるときは集中できる |
趣味 | 野球観戦、旅行 |