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在宅医療・介護現場における利用者等からの暴力・ハラスメント対策について
新着情報
8月6日:令和7年度研修開催のお知らせを掲載しました。
8月6日:令和7年7月末時点の研修受講実績について公表しました。
令和6年度研修受講者の皆様へ
・動画の視聴申し込みは9月23日まで、視聴期限は9月30日までです。
・受講後アンケートは10月10日までに回答してください。
・修了書発行申請は10月28日までで締め切ります。
目次
在宅医療・介護現場における利用者等からの暴力・ハラスメント対策について
暴力・ハラスメント対策事業の内容について
1.暴力・ハラスメント対策マニュアル
2.福岡県在宅医療・介護職員カスハラ相談センター
3.在宅医療・介護事業所向け研修会(8月6日更新)
・令和7年度研修実施について
・受講修了証書発行済み事業所一覧について
・令和6年度研修のオンデマンド配信の内容について(視聴期限9月30日)
4.補助金
・安全確保対策推進事業費補助金
・複数名訪問費用補助事業(診療報酬分・介護報酬分)
5.暴力・ハラスメント対策ポスター及びリーフレット
6.利用者向け相談窓口
7.その他
在宅医療及び介護現場における利用者等からの暴力・ハラスメント対策事業について
在宅医療・介護を推進していく上で、人材確保は大変重要な課題であり、在宅医療・介護従事者が安心して働くことができる労働環境を整えることは、必要不可欠です。
しかし、近年、在宅医療・介護現場では、利用者及び家族等※による在宅医療・介護従事者への身体的暴力や精神的暴力、セクシャルハラスメントが発生しております。
※「利用者及び家族等」の「等」は、家族に準じる同居の知人または近居の親族を意味します。
このため、福岡県では在宅の医療及び介護現場における暴力・ハラスメントの対策を行っています。各事業所における利用者及び家族等からのハラスメント対策の参考にしてください。
利用者等からの暴力・ハラスメント実態調査
県では、在宅の医療及び介護現場における利用者等からの暴力・ハラスメントの実態を把握し、今後の対策を検討するための調査を実施しました。
○調査結果
在宅の医療及び介護現場における利用者等からの暴力・ハラスメント実態調査結果報告書 [PDFファイル/944KB]
暴力・ハラスメント対策事業の内容について
1.暴力・ハラスメント対策マニュアル
在宅の医療及び介護現場における利用者等からの暴力・ハラスメントに対し、事業所として取り組むこと等を示した、「在宅の医療及び介護事業所のための暴力・ハラスメント対策マニュアル」を作成しました。
在宅の医療や介護の継続的で円滑な提供のためには、「利用者への医療や介護の質の担保」と「従事者の安全確保」の両立が必要です。暴力・ハラスメントは、個人の問題ではなく、事業所全体の問題として捉えましょう。
在宅医療・介護従事者が安心して働くことができる環境づくりを推進するため、このマニュアルを事業所内での取り組みにご活用ください。
【全体版】
在宅の医療及び介護事業所のための暴力・ハラスメント対策マニュアル [PDFファイル/9.29MB]
【コンパクト版】(A4サイズ4枚)
事業所の電話近くに常備しておくなどして、簡易的に対策や情報を確認する際にご活用ください。
2.福岡県在宅医療・介護職員カスハラ相談センター
在宅医療・介護に従事する方やその管理者からの相談に応じる相談窓口を令和6年6月7日に開設しています。
ハラスメント対策に詳しい相談員が対応し、必要に応じて弁護士相談も可能です。
相談は無料で、匿名でご相談いただくことも可能です。
利用者等からの暴力・ハラスメントに困っている方は、ぜひご相談ください。
1.開設日時
月曜日~金曜日 9時~19時 ※土、日、祝日、年末年始(12/29~1/3)を除く
2.相談方法
電話又はメールで受け付けております。
【電話相談】0120-111-309
【メール相談】申請フォーム ※令和7年4月1日より変更となりました。
3.主な相談内容(例示)
・利用者や家族等から暴力・ハラスメントの被害を受けた際の対応方法
・ハラスメント予防策 など
4.相談対象者
・県内の在宅医療・介護事業所に従事する方(管理者含む)
・県内在住で在宅医療・介護事業所に従事する方(同上)
・県内行政機関の職員
3.在宅医療・介護事業所向け研修会(8月6日更新)
利用者等からの暴力・ハラスメントに対応する知識やスキルを習得していただくため、在宅医療・介護事業所向け研修会を開催します。
「研修1及び2を受講」し、かつ、「従事者への研修を実施※」した場合に、暴力・ハラスメント対策に係る県の補助金を申請することができます。
※従事者への研修は、研修1のオンデマンド動画を活用することができます。
令和7年度研修実施について
令和7年度の研修を、下記のとおり実施します。詳細につきましては、「在宅医療・介護管理者及び従事者向け研修会チラシ」を御参照ください。
在宅医療・介護管理者及び従事者向け研修会チラシ [PDFファイル/5.06MB]
1.開催日時等
項目 | 内容 |
---|---|
開催日時 | 令和7年9月3日(水)13時00分~16時00分 |
開催形式 |
会場集合型とオンライン配信のハイブリット形式 |
会 場 | リファレンス駅東ビルH-2(福岡県博多区博多駅東1-16-14) |
対 象 | 在宅医療・介護管理者及び従事者 |
2.研修内容
種別 | 研修内容 | |
---|---|---|
研修1 | 基礎研修 | ハラスメント総論 |
専門研修 | 精神・認知症の症状とハラスメントの関係について | |
講 師 | 医療法人すずらん会 たろうクリニック 理事長・院長 内田 直樹 氏 | |
研修2 | 法的研修 | 暴力・ハラスメント対策としての法的知識 |
講 師 | 河野・野田部法律事務所 弁護士 板井 京介 氏 |
3.申込方法
以下のリンクよりお申込ください。
4.申込期限
令和7年9月1日(月)12時まで
5.本研修についての問合せ先
帝人株式会社 bouhara-fukuoka@teijin.co.jp
受講修了証書発行済み事業所一覧
「1及び2を受講」し、かつ「従事者への研修を実施」した医療機関・事業所に対して、受講修了証書を発行しております。この受講修了証書は、補助金の要件となります。
受講修了証書発行済み事業所一覧(令和7年7月末時点) [PDFファイル/104KB]
令和6年度研修のオンデマンド配信の内容について(視聴期限9月30日)
研修1「在宅医療・介護スタッフを守るための暴力・ハラスメント対策研修」(約40分)
講師:関西医科大学看護学部・看護学研究科 教授 三木明子 氏
※オンデマンド配信動画は、各事業所内での従事者への研修にご活用いただけます。
研修2「在宅医療・介護管理者に必要な暴力・ハラスメントに関する法的な基礎知識と事例」(約60分)
講師:アルファパートナーズ法律事務所 弁護士 周 将煥 氏
▶視聴申込は申込フォームから(申込期限:9月24日、視聴期限:9月30日です)
※時間にゆとりをもって受講したい方は、令和7年度研修を受講してください。
4.補助金 ※令和7年度分申請受付中
在宅医療・介護サービス安全確保対策推進事業費補助金
1.概要
訪問時に身の危険が生じた場合に、外部へSOSを発信するための安全確保対策費用(※1)を補助することにより、在宅の医療・介護サービス従事者の安全確保の取組を推進し、在宅医療・介護サービスの継続的で円滑な提供体制の構築を図ります。
※1 安全確保対策に資するセキュリティサービスの導入に関する経費。(例:外部にSOSを発信し、録音・位置情報の共有ができる機器購入経費、警備会社による訪問時セキュリティサービス初期導入経費 など)
2.補助対象者
福岡県内所在の在宅医療機関等(※2)又は訪問介護事業所等(※3)
※2 在宅医療機関(在宅支援診療所、在宅療養支援病院、在宅時医学総合管理料及び施設入居時医学総合管理料届出医療機関並びに居宅療養管理指導算定医療機関)、訪問看護事業所(介護保険法(平成9年法律第123号)に基づく指定を受けている訪問看護事業所を除く)、訪問歯科診療所(在宅療養支援歯科診療所及び居宅療養管理指導算定歯科医療機関)、訪問薬局(在宅患者訪問薬剤管理指導届出薬局及び居宅療養管理指導算定薬局)並びに栄養ケア・ステーション
※3 福岡県内所在の訪問介護事業所、訪問看護事業所(介護保険法に基づく指定を受けている訪問看護事業所)、居宅介護支援事業所、訪問入浴介護事業所、訪問リハビリテーション事業所、定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所、夜間対応型訪問介護事業所、小規模多機能型居宅介護事業所及び看護小規模多機能型居宅介護事業所
3.補助率
2分の1
4.補助上限額
13,000円
5.補助要件
(1)福岡県が実施する事業所の管理者向けの暴力・ハラスメントに関する研修(※4)を受講し、従事者への研修も実施していること。
(2)利用者等からの暴力・ハラスメントに対する基本方針(※5)を策定し、職員へ周知していること。
※4 同ページ内に詳細を掲載しています。
(研修1を管理者が従事者と一緒に受講することで、従事者研修を実施したものと取り扱います。)
※5 基本方針の策定に当たっては、「在宅の医療及び介護事業所のための暴力・ハラスメント対策マニュアル(福岡県 令和7年(2025)年4月)(P9)」等を参考にしてください。
6.留意事項
・申請日よりも前に生じた経費は対象外となります。
・スマートフォンやタブレット端末等の汎用性のある機器の購入経費や、セキュリティサービスの月額利用料金等のランニングコストは対象外となります。
7.申請受付期間
令和7年4月1日(火)から令和8年3月10日(火)
8.交付要綱、実施要領、チラシ
次の交付要綱等を必ず御確認の上、申請してください。
交付要綱
※6 様式1-4は、以下のページから、データで提出してください。
「令和7年度福岡県在宅医療・介護サービス安全確保対策推進事業費補助金交付申請における役員一覧の提出」(ふくおか電子申請サービス)
補助実施要領
チラシ
チラシ [PDFファイル/1.28MB]
安全対策機器の導入をご検討ください。 [PDFファイル/1.05MB](チラシ)
9.Q&A
補助金に関するよくある質問について、Q&Aを作成しています。
在宅医療・介護サービス安全確保対策推進事業費補助金Q&A [PDFファイル/388KB]
福岡県複数名訪問費用補助事業
1.概要
在宅の医療・介護サービスの利用者等からの暴力行為等に対応するため、複数名の訪問者による訪問看護・介護等が必要な場合において、利用者等の同意を得ることが困難、又は家族など利用者以外からの暴力行為があり、診療報酬又は介護報酬の加算が適用できない場合に、加算相当額の一部を補助することにより、訪問者の安全確保及び訪問看護・介護等の継続的で円滑な提供体制の構築を図ります。
2.補助対象者
訪問看護等(※1)又は訪問介護等(※2)を行う福岡県内所在の事業所
※1 公的医療保険を利用する訪問看護、精神訪問看護、訪問歯科衛生指導
※2 介護保険を利用する訪問看護(みなし指定を含む)、介護予防訪問看護、訪問介護、夜間対応型訪問介護
3.補助基準額
種別 | サービス種別 | 補助基準額 |
---|---|---|
(1)診療報酬分 | 訪問看護 | 2,700円~4,500円 |
精神訪問看護 | 2,700円~14,500円 | |
訪問歯科衛生指導 | 1,500円 | |
(2)介護報酬分 | 訪問看護 | 2,010円~4,020円 |
介護予防訪問介護 | 2,010円~4,020円 | |
訪問介護 | 1,630円~3,870円 | |
夜間対応型訪問介護 | 1,970円 |
4.補助率
2分の1
5.補助要件
(1)利用者等による暴力行為等から訪問者等の安全を確保するため、複数名の訪問者による訪問看護等又は訪問介護等が必要であること。
(2)複数名の訪問者による訪問看護等又は訪問介護等を行うことに対し、利用者等からの同意を得ることが困難、又は家族など利用者以外からの暴力行為のため、診療報酬又は介護報酬の加算が適用できないこと。
(3)福岡県が実施する事業所の管理者向けの暴力・ハラスメントに関する研修(※3)を受講し、従事者への研修も実施していること。
(4)利用者等からの暴力・ハラスメントに対する基本方針(※4)を策定し、職員へ周知していること。
※3 同ページ内に詳細を掲載しています。
(研修1を管理者が従事者と一緒に受講することで、従事者研修を実施したものと取り扱います。)
※4 基本方針の策定に当たっては、「在宅の医療及び介護事業所のための暴力・ハラスメント対策マニュアル(福岡県 令和7年(2025)年4月)(P9)」等を参考にしてください。
6.留意事項
・申請日よりも前の訪問は対象外となります。
・原則、1事案につき3ヶ月間が補助の対象となります。
7.交付申請受付期間
令和7年4月1日(火)から令和8年3月10日(火)
8.交付要綱、実施要領、チラシ
次の交付要綱等を必ず御確認の上、申請してください。
補助交付要綱(診療報酬分)
※様式1-5は、以下のページからデータで提出も可能です。
「令和7年度福岡県複数名訪問費用(診療報酬分)補助金交付申請における役員一覧の提出」(ふくおか電子申請サービス)
補助交付要綱(介護報酬分)
※様式1-5は、以下のページからデータで提出も可能です。
「令和7年度福岡県訪問介護等複数名訪問費用(介護報酬分)補助金交付申請における役員一覧の提出」(ふくおか電子申請システム)
補助実施要領
(診療報酬分 [PDFファイル/249KB])(介護報酬分 [PDFファイル/235KB])
チラシ
(診療報酬分 [PDFファイル/1.17MB])(介護報酬分 [PDFファイル/1.41MB])
9.Q&A
補助金に関するよくある質問について、Q&Aを作成しています。
福岡県複数名訪問費用補助金Q&A [PDFファイル/385KB]
【提出先・問合せ先】
〒812-8577 福岡市博多区東公園7番7号(福岡県庁北棟2階)
福岡県保健医療介護部高齢者地域包括ケア推進課
- 訪問看護・在宅医療機関等
在宅医療係 TEL:092(643)3275 FAX:092(643)3253 - 訪問介護事業所等
介護人材確保対策室 TEL:092(643)3327 FAX:092(643)3253
5.暴力・ハラスメント対策ポスター及びリーフレット
1.暴力・ハラスメント対策ポスターについて
福岡県が実施する取組を、在宅の医療・介護に従事する皆様へ広く周知することを目的に、ポスターを作成しております。各事業所内へご掲示いただき、事業所内で周知を図られますよう、お願いいたします。
福岡県在宅医療・介護現場における利用者等からの暴力・ハラスメント対策ポスター [PDFファイル/1.47MB]
2.暴力・ハラスメント対策リーフレットについて
暴力・ハラスメントを未然に防ぎ、在宅医療・介護従事者が安心安全な環境で、質の高いサービスを継続的に提供できるよう、リーフレットを作成しております。
このリーフレットは、在宅医療・介護従事者が、契約時にサービス利用者や家族に手渡し、安心・安全なサービス利用についてお互いに確認し合うなど、様々な場面で活用いただけます。
※利用者やご家族へリーフレットを渡す際は、利用者や家族等に不快感や不信感を生じさせることがないようご配慮いただき、サービスの継続性や質の担保、サービスの提供に対する安全の確保等、周知の趣旨や目的などをご説明ください。
※あわせて、暴力・ハラスメント対策へのご協力、ご理解いただきたい内容だけでなく、利用者や家族が安心してサービスを受けられるよう、虐待防止やサービス向上に努めている旨を伝えることにもご配慮ください。
※印刷後、穴あけパンチなどで音声コード横に半円の切り欠き加工をしてください。
6.利用者向け相談窓口
在宅の医療・介護サービスを利用する方からの相談は、以下の窓口において受け付けています。
(リンクは新しいウィンドウで開きます。)
相談窓口などの名称 | 相談できる内容 | 電話番号や受付時間など |
---|---|---|
医療に関する相談・苦情 |
一般相談 平日9時30分~11時、13時30分~16時 |
|
地域在宅医療支援センター | 在宅医療に関する相談 | お住まいの地域の保健所内に設置 平日8時30分~17時15分対応 相談方法は電話 |
医療相談室 | 医療に関する相談・苦情 |
お住まいの地域の保健所内に設置 相談方法は電話 |
地域包括支援センター |
介護保険サービスに関する相談・苦情 高齢者虐待等に関する相談 |
お住まいの市町村に設置 |
福岡県国民健康保険団体連合会 | 介護保険サービスに関する苦情 |
介護保険課介護保険係内に設置 電話番号 092-642-7859 |
認知症介護相談窓口 | 認知症の人や家族が抱える介護の悩み相談 | 水曜日、土曜日11時~16時対応 相談方法は電話 |
福岡県若年性認知症サポートセンター |
若年性認知症の人や家族の医療・福祉などに関する相談 |
平日10時~16時 電話番号 0930-26-2370 |
福岡県医療的ケア児支援センター | 日常的に医療的なケアを必要とするお子さんとご家族の支援に係る相談 |
平日9時~17時 電話番号 092-692-1601 |
ふくおか人権ホットライン | 差別的な取扱い等に関する人権法律相談 | 毎月 第4金曜日 15時~18時 相談料 無料(法的助言) 電話番号 092-724-2644 |
みんなの人権110番 | 差別や虐待、ハラスメント等に関する人権相談 |
平日 8時30分~17時15分 電話番号 0570-003-110 |
心の健康相談電話 | こころの不安や悩みに関する相談 | 県精神保健福祉センターに設置 平日 8時半~17時15分 相談方法は電話 |
警察安全相談コーナー | 犯罪や事故に当たるか分からないなど、緊急の対応を必要としない警察への相談 | 平日9時~17時45分 相談方法は電話 |
7.その他
厚生労働省「介護現場におけるハラスメント対策」
厚生労働省ホームページにおいて、介護現場におけるハラスメント対策について、対策マニュアル及び研修の手引きなどが掲載されています。
厚生労働省ホームページ(新しいウインドウで開きます)
ポータルサイト「あかるい職場応援団」
ポータルサイト「あかるい職場応援団」では、裁判例やポスター及びリーフレットなど関係資料などの情報を発信しています。ぜひご活用ください。
○裁判例の解説
○ポスターやリーフレット等、ハラスメント関係資料のダウンロード
○イラストや動画を用いたパワーハラスメントについての解説
○ハラスメント対策に取り組む企業へのインタビュー記事
ポータルサイト「あかるい職場応援団」(新しいウインドウで開きます)