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福岡県労働委員会委員コラム 第30回
第30回
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「労使の対話を支える労働委員会」
使用者委員 内場 千晶
企業経営において、労働者との良好な関係は、事業を安定的に継続していくための重要な基盤となります。そうした中、職場では、賃金や労働時間、配置転換、働き方の多様化など、さまざまなテーマについて意見の違いが生じることがあります。多くの場合は日常的な話し合いによって解決されますが、当事者間だけでは調整がつかず、解決が困難な場合もあるのではないでしょうか。
そのようなときに、県の労働委員会は、労使双方にとって心強い存在であると感じています。労働委員会は、「公益」「労働者」「使用者」の委員が、労使間のトラブルを、解決に向けて問題を冷静に整理し、対話による解決を後押ししてくれる中立・公正な場です。あっせんや調整の過程では、第三者の視点から論点を明確にしてもらえるため、感情的な対立を避け、建設的な話し合いを進めることができます。 また、労働委員会の示す考え方や助言は、使用者にとって自社の労務管理を振り返る貴重な機会にもなります。法令や社会的なルールに照らした指摘を受けることで、結果的に職場環境の改善や、将来的なトラブルの予防につながることもあります。これは、企業の持続的な成長という観点からも大きな意義があるのではないでしょうか。
労使関係は、どちらか一方の主張のみで成り立つものではなく、相互の理解と歩み寄りが不可欠です。労働委員会は、その橋渡し役として、労使双方が納得できる解決を目指すための重要な役割を担っています。
近年、労働者を取り巻く環境は大きく変化しています。少子高齢化などにより、企業において従業員の確保は大きな課題であります。また、従業員を採用後も、働き方改革や従業員の価値観の多様化などから離職や転職する人も増え、様々なトラブルが起こる可能性があります。まずは、日頃から労使間の対話を大切にして、より良い職場づくりに取り組み、問題が生じた際には労働委員会にご相談いだだければと思います。 |

