本文
地元4大学の女子学生と連携したがん検診啓発「Cプロジェクト」
本県のがん検診受診率は、全国平均を下回り、性別では女性、年代別では若年層の受診率が低く、加えてコロナ禍における受診控えの動きも見られ、若年女性の受診率向上に向けた対策が必要です。
このため、今年度から新たに、県内大学の女子学生と県が共同検討組織として「Cプロジェクト(※)」を設置し、啓発資材の共同企画・制作、広報展開を行う取組を開始しました。 ※Cプロジェクトの「C」は「Cancer(がん)」の頭文字
各大学から女子学生2名が参加。計8名の女子学生と県が共同で、若年女性の視点に立った啓発資材のデザインや広報展開先等について年4回程度議論。議論を基に啓発資材を制作し、幅広く広報展開。
完成品
【女子学生との議論で決まったコンセプト】
・まずは、手に取ってもらわないと意味がないと考え、おしゃれでシンプルなデザインに統一。
・定期的に美容院に行ったり、健康診断を受けるように、がん検診の受診も、自分の生活の一部に組み込んでほしいという思いから、全体コンセプトを 「がん検診を特別な日にしない」に決定。
・デザインやメッセージで目を引かせるとともに、パンフレット中身の詳細情報により、伝えたい情報はしっかり伝える。
〇プロジェクト特設サイト
https://fukuoka-c-project.com/
〇パンフレット表裏面及び中面(A3閉じこみ)
〇ポスター(B1)
〇動画15秒
https://www.youtube.com/watch?v=Kb4QFIM5XbE
〇グッズ:水300ml及びウェットティッシュ
プロジェクトメンバー
福岡県がん感染症疾病対策課 主任主事 佐原史哉
純真学園大学 看護学科 水田綾香さん、松元希央弥さん
西日本工業大学 情報デザイン学科 矢永彩乃さん、大西佐知さん
福岡県立大学 公共社会学科 森木萌唯さん、脇田紀帆さん
久留米大学 商学部 田中麻葉さん、経済学部 柗﨑晴菜さん
(その他、広告業者・デザイナー等)
会議
今後、随時会議の様子を掲載していきます。
〇第1回会議
・日時場所:令和4年6月12日(日)13時~、吉塚合同庁舎6階Y603A会議室
・内容:がん検診を受けない理由やどうすれば検診の重要性が伝わるか等、啓発資材のコンセプトにつながる内容を議論
・会議の様子(議論に入る前の県からの事業説明、女子学生の任命式はマスコミオープンで実施)
〇第2回会議
・日時場所:令和4年7月2日(土)13時半~、SPACE on the Station(福岡市中央区天神)
・内容:第1回会議で出たコンセプトについて、どういった文言やレイアウトなら、人に伝わるか等議論
・会議の様子
〇第3回会議
・日時場所:令和4年7月16日(土)13時半~、SPACE on the Station(福岡市中央区天神)
・内容:第2回会議の女子学生意見を落とし込んだ、啓発資材初校6案を1案に絞り込み
・会議の様子
〇撮影
・撮影日:令和4年8月4日(木)
・撮影協力:
美容室「Roku ekiminami6」(福岡県福岡市博多区博多駅南6丁目8−30 トピレック博多1F)
聖マリア福岡健診センター(福岡市中央区天神4丁目1−32 天神リバーフロントビジネスセンター 3F)
・キャスト:松田莉奈様、鹿田実央様
・内容:女子学生の意見を踏まえたコンセプトを基に、啓発パンフレット・ポスター・動画に係る撮影を実施
〇第4回会議(最終会議)
・日時場所:令和4年8月23日(火)13時半~、VSQ(福岡市早良区百道浜2丁目3−35)
・内容:第1~3回の会議を基に作成した各啓発資材最終校の確認・修正議論
・会議の様子
プロジェクトと連携した出張子宮頸がん検診
Cプロジェクト連携大学の1つである福岡県立大学女子学生を対象に、福岡県・福岡県立大学・検診業者等が協力し、学生の自己負担無料で、検診車による出張子宮頸がん検診を実施しました。
【実施日】令和4年12月21日(水)
【受診者数】84名
【協力市町村】福岡市、久留米市、田川市、行橋市
【アンケート概要】
・今回検診が初回受診の割合:約90%、今後も子宮頸がん検診を受診しようと思うと回答した割合:約90%
・自己負担0円だったこと、大学への出張検診のため、授業にあわせて友達と一緒に受診できたこと、全員スタッフを女性にしたことで安心感を得たこと、啓発を同時に行ったことで受診の必要性を感じたこと等が、今回受診した主な理由であった