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この会見録は発言をそのままではなく、文章とする際読みやすいように整理したものです。
この知事記者会見録の模様は、 ふくおかインターネットテレビ で動画配信しています。
(1)年頭あいさつ
(知事)皆さん、明けましておめでとうございます。皆様方には、健やかに新しき年をお迎えのことと心よりお喜びを申し上げます。県政記者クラブの皆様方には、年末年始も業務に当たっていただいた方もいらっしゃるかと思います。大変お疲れ様でございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今年は、皆様ご存知のとおり「午年」です。私の干支の年です。この「午年」に当たりまして、私は県政のテーマを「翔(しょう)」とします。これは「翔」ぶとか、「翔」けるとか、空高く「翔」け上がる、こういう意味を持った字で、私の愛するこの福岡県が、輝かしい未来に向かって天馬のごとく空高く翔け上がっていく、このことをイメージして「翔」という漢字一文字にさせていただきました。
昨年は県民の皆様方のご負託をいただき、私、県知事として2期目をスタートさせていただきました。これまでの間、1期目に引き続き、県民の皆様方の命を、健康を、そして生活を守る、このことを第一に、一つ一つの施策を着実に、時には果敢に実行してきました。しかしながら、我々は今、皆様方ご存知のとおり、日々いろいろな情報が入っていますが、戦後最も厳しい安全保障環境の中に置かれ、また国内では、超少子高齢社会の中で、人口減少による地方の疲弊、また、いまだ実現できておりません賃金と物価の好循環、このような複雑かつ困難な課題に直面している、これが現実です。私たちは、これらの先送りすることが許されない課題に対し、しなやかに、かつ、強靱に対処していかなければなりません。
このため、4月1日をもって、県庁の部や課について、大規模な組織改革を実行します。約8,000名の県庁職員の力を結集し、県という組織の力を最大限に発揮して、県民の皆様の安全・安心な生活、活発な事業活動をしっかりと支えながら、これらの課題から逃げることなく、真正面から挑み、乗り越えていきたいと考えています。この組織再編、今申し上げましたような考え方のもとで、抜本的な組織改革を行いたいと思っています。これによって県庁の組織は進化すると言っていいと思います。これは、職員の皆さんがより動きやすく、そしてより力を発揮しやすくなることで、これまで以上に県庁がしなやかで強靭になることを目指して取り組むものです。
具体的に申しますと、時代に応える四つの部を新設します。一つ目が、「政策企画部」です。大胆な政策を練るには、これまで慣習となっていたことから意図的にはみ出すということが必要です。どうしても役人の世界、縦割りというものが残っています。この部は、古い縦割りの壁を打ち破って、政策を練って事業を組み立てていきます。もちろん各部と連携をしながらですね。また同時に、今、広報課は総務部にありますが、この広報機能について、政策企画部の方に移したいと思っています。戦略的な情報発信。広報を通じ、県民の皆様と県との信頼関係をより深めていきたいと考えています。
二つ目は、「市町村・地域振興部」です。県民の皆様に最も近い存在。これは基礎的自治体である市町村です。この市町村に寄り添って、協力して、連携して、明るい各地域の未来をデザインして、人口減少をはじめとする困難な課題にともに立ち向かってまいりたいと考えています。
三つ目は、「人材育成・活躍推進部」です。かねてから申し上げていますように、福岡県、そして日本の礎は「人」です。「人」こそが財(たから)であり、また「人」こそが希望であると思います。この部では、こどもたちの大いなる可能性を見いだす、そして、若者の皆様の失敗を恐れぬチャレンジ、この機会を支え、そして女性の皆様が伸び伸びと活躍し、いきいきと輝くことができるように、しっかりとした後押しをする。そして、働くすべての人々の雇用、就業を守り抜きます。
四つ目は、「福祉こども政策部」です。この部では、性別、年齢、国籍、障がいの有無などに関わらず、誰もが人権が尊重され尊厳を持って、安心して暮らせる社会をつくり上げます。そして、次の時代を担うこどもたちを健やかに育む環境をつくり上げます。
これらの四つの部を新設することに加えまして、市の場合は局が上にあったりしますけど、県の場合は部の下に局があります。この局や課、また課の中の係などを新たな目的意識のもとで、再編を行います。この新しい組織が機動力を持っていくためには、知事部局内での横連携はもちろんでありますが、この知事部局内だけではなくて、県教育委員会、県警察などとの連携が不可欠であることは言うまでもありません。関係各所とともに、安全・安心の確保はもとより、教育、医療、環境、文化芸術、スポーツなど、あらゆる分野で県民の皆様が、「本当に福岡に住んでよかった」と、心から思っていただける、そんな美しく豊かなふるさと福岡を築いていくことを志してまいりたいと考えています。
もちろん、今のお話の中には出てまいりませんでしたが、本県の基幹産業であります、農林水産業の発展、そしてまた、本県の経済の発展の原動力、これは中小企業の皆様です。中小企業の皆様の発展、さらにまた福岡発の優れたスタートアップの成長、このようなものを強力に支援し続けることには変わりありません。そして、インフラの整備においても、主要道路を戦略的に整備して、そして、このような我々の強みを生かし、積極的な企業誘致に引き続き取り組んでまいります。
安全・安心という観点からも、我々の生活にも地域にも、また経済にも大きな打撃を与えたパンデミックが再び引き起こされるようなことがあってはなりません。人々の命を、大切なこどもたちの命を守り続けるためのワンヘルスを、県民の皆様と手を携えて前進させてまいりたいと考えています。
私も、この1年、全身全霊で駆け抜けてまいります。今申し上げましたような抱負と申しますか、考え方、そして具体的な組織再編等の取り組みを通じて、「誰もが安心してたくさんの笑顔で暮らせる福岡県」を実現してまいる、このことを前進させてまいりたいと思っています。新しい年が福岡県民の皆様方にとりまして、希望溢れるすばらしい1年となりますことを心から祈念を申し上げ、私の年頭の挨拶とさせていただきます。今年もよろしくお願い申し上げます。
私からは以上です。
(共同通信)私、昨年福岡に引っ越してきて、昨年末から県政担当を務めます。福岡はすごく住みやすくていいところだなと思っていまして、今回帰省したときも友人からうらやましがられました。まだ地元だと福岡の良さってなんとなくポジティブなイメージがあるんですけれども、海外の友達とかに聞かれると、こういうところ良いよとお伝えはするんですけど、まだちょっと浅いところもあって、なかなかこう具体的にお伝えできない部分も一部あります。今回「翔」ということで観光業も大きな柱だと思います。改めて知事として国内及び国外の方々に福岡のおすすめポイントじゃないですけど、こういったところっていいよっていうところをちょっともしありましたら伺えますでしょうか。
(知事)福岡のいいところというと、ああだこうだと長くなっちゃうわけですから、まず最大のものは、我々の財というのは「人」だと申し上げましたが、やはりこの開放的、明るい、だからこそ、いろんな各国の方々もフレンドリーに迎えることができる、この福岡県の人々の優しさというものが最大の魅力であると思っています。その優しさというものの裏打ちは、福岡という土地で長く暮らし、そしてこの自然風土、歴史、文化、こういうものを育み、守り続けてきた、このプライドがあるわけです。こういった福岡の人々に支えられた、今のこの福岡というものがやはり私は最大の魅力だと思います。その中に、先ほどいろんな文化等々、食文化というのも入ってくる、伝統文化、伝統芸能も入ってくると思います。やはりこれもすべて人がつくり、人が守り、育み、育ててきたものです。これこそやっぱり大切なことだと。そういう皆さんが優しくおもてなしをする、これが福岡の魅力だと思います。
(FBS)今年のテーマ「翔」という漢字を掲げられましたが、知事の中で、その「翔」がすぐに出てきたのか、あるいは他の漢字と迷われたりしたのか、そのあたりはいかがでしょう。
(知事)正直言って、やっぱり考えました。さきほど申し上げたように、私も午年で、来年は午かと。午だと「駆ける」とか「跳ねる」とかいろいろありますよね。あるいは躍動するというイメージもあるし、そういう元気なイメージというものを頭に描きつつ考えました。でもやっぱり最後決まったのは一瞬のインスピレーションといいますか、そういうものでしたね。青い空を見ていたときに、空高く希望に向かって駆け上がると申し上げましたけれど、空を見ていたときに、そうだと。未来に向かって駆け上がるんだ、と思ったときに、「翔ぶ」という字、司馬遼太郎先生の「翔ぶが如く」にあるように、これは「とぶ」と読むわけですが、それから「翔ける」とも読む、この字を思いつきました。
(西日本新聞)福岡の魅力をどう発信するかっていうところも繋がるんですが、海外に今後いろいろPRしたりしていくと思うので、ちょっと海外視察に絡んで、少しずれて恐縮なんですが、弊社の調べで、福岡県議会が昨年1月から今年8月に実施した15件の海外視察に関して、公費負担が少なくとも約1億5,000万円に上ることがわかりました。これは航空機のビジネスクラス利用とかホテル宿泊費などが押し上げたと見られますが、一昨年もいろいろ課題視されたんですが、公費負担が膨らんでいる状況について知事の見解と、今後こういった視察についてはどうあるべきかというのを伺います。
(知事)議会がその調査権、あるいは色んな政策提案のためにいろいろな調査をされている。このことのために、海外にも調査される。このことについては、我々がどうこうと申し上げるべきところではないと。ただ、そのありようについては、やはりその目的、必要性というのは十分に検討された上でなされるべきであります。また、その経費についても、極力節減に努めるべきと。基本的には、国の旅費法とか我々の旅費規程といったものに則って行っていると思いますし、そういうふうな考え方のもとで事務処理されていると思いますが、この、その経費の内容については、議長のもとで、検証されるべきだと思っています。
では、今年も1年、どうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
(終了)