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「福岡県SDGs推進フォーラム with Rethink PROJECT」を開催しました!
地域共創が生み出す福岡の未来 ―ローカルSDGsの実践―
福岡県では、地域共創による社会課題の解決を実現するため、2月5日(木)に「福岡県SDGs推進フォーラム with Rethink PROJECT」を開催しました。福岡県SDGs登録事業者である日本たばこ産業株式会社が取り組む地域社会への貢献活動「Rethink PROJECT」とのタイアップにより、県と西日本新聞社の共催で初めて開催したものです。
当日は、SDGsに取り組む事業者の皆様に加え、県内自治体、大学等の教育機関から158名の皆様にご来場いただきました。ビジネスの力で社会課題を解決する「ソーシャルビジネス」の最前線で活躍する社会起業家の田口 一成 氏と、シェアによる持続可能な共生社会の実現を目指す「シェアリングエコノミー」の第一人者である石山 アンジュ 氏によるトークセッションをはじめ、「リビングラボ」に関する最新の事例研究や日常生活における素朴な疑問を起点としたワークショップ等を行いました。
○日時:令和8年2月5日(木)13時~17時
○会場:JR博多シティ 10階 大会議室
○テーマ:「地域共創が生み出す福岡の未来 ―ローカルSDGsの実践―」
福岡県SDGs推進フォーラム with Rethink PROJECT チラシ [PDFファイル/1.82MB]


○当日の音声、動画(一部プログラムのみ)は、後日、福岡県SDGs推進ポータルサイト「サステナふくおか」に掲載予定です。なお、一部コンテンツは、会員限定ページに掲載します。
第1部
○オープニングアクト(SDGsステージ)
第1部は、オープニングアクト「まこパーティと3代目チームメイト」の皆様によるSDGsステージで幕を開けました。まこパーティー様は、福岡を拠点にラジオパーソナリティー、MCとして活躍されており、出身地である大牟田市のSDGsを盛り上げるためプロモーション楽曲を製作し、同市の小中学生とともにSDGsイベントを開催するなど、精力的に活動されています。先月26日には、大牟田市の「大牟田大使」にご就任され、ますます活躍の場を広げられています。大牟田市の小学生とともに、会場を大いに盛り上げていただきました。

○主催者挨拶 福岡県知事 服部 誠太郎(ビデオメッセージ)
主催者を代表し、服部知事が「SDGsの取組の輪が広がり、輪と輪が重なって、これまでにない相乗効果を生む新たな輪ができていく。そのようなエコシステムの構築に、引き続き、取り組んでまいります。皆さん、共に手を携えて、サステナブルな社会を実現してまいりましょう。」と挨拶を行いました。

○トークセッション
[テーマ]「ソーシャルビジネスの実践に向けて ~社会課題の捉え方や解決に向けたアプローチ~」
[登壇者一覧]
株式会社ボーダレス・ジャパン 代表取締役CEO 田口 一成 氏
一般社団法人シェアリングエコノミー協会 代表理事 石山 アンジュ 氏
一般社団法人福岡県中小企業経営者協会連合会 専務理事 古賀 正博 氏(モデレーター)


田口氏からは、まず、社会課題をビジネスの力で解決する「ソーシャルビジネス」とは何なのか、通常のビジネスと比較しながら分かりやすくお話しいただきました。「ソーシャルビジネス」の評価軸は売上げや利益ではなくソーシャルインパクトであり、同社では、売れていてもソーシャルインパクトを生み出せない商品・サービスは評価されないそうです。田口氏の原動力は、「生まれたときよりも良い社会に」という純粋な思いだといいます。企業経営においては、「事業だけではなく企業体そのものが社会を良くするための組織、従業員のウェルビーイングを最優先にする組織へのシフトが求められており、選ばれる企業にならなければならない」とのお話もありました。
「シェアリングエコノミー」は、行き過ぎた資本主義の中間にある概念として、時間やスキルなどあらゆる資産を共有することで、地域課題の解決や経済の活性化を図る考え方です。石山氏からは、「日本には、元々お裾分け文化や育児をみんなで助け合う習慣が根付いている。本格的な人口減少社会が到来する中で、行き過ぎた円安や気候変動などの様々なリスクとも共存していくために、いま「シェアリング」の重要性が増している。そして、豊かさのステータスが『所有』から『共有』へと徐々に移りゆく中で、分かち合うことに時間を割くことが大切にされるようになっている」とのお話がありました。
お二人に共通するメッセージは、与えること(Give)が自分を幸せにするということ。
第一線で活躍する社会起業家のお二人のクロストークは、社会課題の解決に取り組むすべての参加者の皆様に新たな気づきとエネルギーを与えてくれました。
第2部
第2部では、第1部を踏まえて、「ソーシャルビジネス」の総論に関する講演と「リビングラボ」に関するパネルディスカッションを行いました。
○講演
一般社団法人ユヌス・ジャパンの和嶋 未希 事務局長より、「SDGsの先の未来へ、日本発ソーシャル・ビジネス」と題するご講演をいただきました。ソーシャルビジネスの始まりや定義、広がりについて、実例を交えながら、分かりやすく解説いただき、ソーシャルビジネスに対する理解を深めるきっかけとなりました。社会課題の解決は、日本の「利他の精神」とも通ずる部分が多く、楽しみながら取り組むことが一番大切であると強調されました。

○パネルディスカッション
[テーマ]「多様なステークホルダーと実践するリビングラボ」
[登壇者一覧]
一般社団法人日本リビングラボネットワーク 代表理事 木村 篤信 氏
西日本高速道路株式会社 事業開発本部 地域共創戦略担当部長兼九州支社地域共創担当部長 濱野 昌志 氏
福岡地域戦略推進協議会 部会統括・総合調整ディレクター 片田江 由佳 氏
株式会社YOUI 代表取締役 原口 唯 氏(モデレーター)
※濱野氏の「濱」は、つくりの表記が旧字体「賔」となります。

リビングラボとは、多様なステークホルダーが共創して、実際の生活空間の中で製品やサービスの実証を行うことで、社会課題の解決を目指す手法であり、生活者の視点を重視し、課題を特定するところから解決までを一気通貫して行うことが特徴です。木村氏からは、専門的見地からリビングラボに関する話題提供をいただき、濱野氏、片田江氏からは九州エリアにおける実際の取組事例をご紹介いただきました。地元で実践されているリビングラボの事例を取り上げ、その立ち上げまでの歩みをご紹介いただいたことで、リビングラボを身近に感じていただくきっかけとなりました。SDGsの推進に当たっては、多様なステークホルダーが当事者意識を持って課題に向き合うことが必要です。福岡でもリビングラボが広がり、共創の意義がさらに浸透していくことを期待したいと思います。
第3部
○応援メッセージ|福岡県SDGs推進サポーター RAKURAさん
RAKURAさんは、福岡県宗像市出身のアーティストとしてグローバルにご活躍され、近年は、SDGs×アートの可能性を切り開くアップサイクルアーティストとしても活動の場を広げられています。このたび、福岡県のSDGsの取り組みを広く発信する「福岡県SDGs推進サポーター」として、SDGs推進を目指すテーマソングをプロデュースいただきました。当日は、RAKURAさんからメッセージをいただいた後、参加者の皆様にテーマソングのメイキング動画を視聴いただきました。


○大学生×SDGs|プロジェクトの成果発表
福岡県では、産学官連携による社会課題解決に向けた取り組みを応援しています。
当日は、そうしたプロジェクトの1つである「継ぐモノがたり」の成果報告を行いました。本プロジェクトは、九州大学芸術工学部の学生と宮田織物株式会社(筑後市・福岡県SDGs登録事業者)、株式会社喜多屋(八女市)、松尾和紙工房(八女市)の協業によるものです。製造過程で生じる残糸・端切れのアップサイクルを起点に、Z世代が筑後織、日本酒に触れ、地域に根付いた伝統産業を次世代に引き継ぐことを目的に、約1年間をかけて商品化に取り組みました。当日は、福岡県SDGs推進アドバイザーである中間 雄大 氏(KBCグループホールディングス株式会社)から、プロジェクト立ち上げの経緯や商品コンセプトについてご紹介しました。
「継ぐモノがたり」について詳しくはこちらの記事をご覧ください(外部リンク)
県公式YouTube「ふくおかインターネットテレビ」にも動画を掲載しています(外部リンク)
次に、「北九州サステナブルフェスタ2025」の開催報告を行いました。本イベントは、大学生が主体となって企画・運営を行い、北九州市中心部で初めて開催したもので、SDGsに取り組む事業者等のブース出展やステージ企画、「企業×学生 プレゼン共創バトル」等が行われました。当日は、中心メンバーとして活動した北九州市立大学地域創生学群 眞鍋 和博 ゼミの学生が、開催実績や手応えを発表しました。
○ワークショップ
後半は、日常生活で抱く素朴な疑問「なんでなんで」を起点とする双方向型ワークショップを行いました。冒頭、「なんでなんで」プロジェクトを推進している 学びの芽育の 西川 寿美礼 代表から、プロジェクトの趣旨や目的についてご紹介いただきました。県では、FUKUOKA OPEN Lab+[北九州地区]において、素朴な疑問を付箋に書いてくれた方にドリンクを無料で提供する出張型カフェ「なんでなんで」カフェを実施し、約200件の「なんでなんで」が集まりました。本フォーラムでは、この「なんでなんで」を基に、参加者の関心に応じてグループ分けを行い、テーマ別にワークショップを実施しました。
FUKUOKA OPEN Lab+[北九州地区]についてはこちら(県ホームページ)

(A)働き方やソーシャルビジネス、公共政策、教育、道徳について議論する「ソーシャル」グループ
ファシリテーター:株式会社ソコナラ 代表取締役 三宅 庸介 氏
「なんでなんで」の例▶なんで物価が上がるのに給料は上がらないの? なんで週休2日なの? など
(B)福祉や障がい者雇用、ダイバーシティ・多様性について議論する「インクルーシブ」グループ
ファシリテーター:NPO法人Build Up Inclusion FUKUOKA 理事長 田中 祐司 氏
「なんでなんで」の例▶なんで人間関係は難しいの? 子どもが生まれるとなんで社会の目が厳しくなるの? など
(C)観光、伝統・文化、芸術、郷土、地域資源、地域活性化について議論する「ローカル」グループ
ファシリテーター:KBCグループホールディングス株式会社 経営戦略室 中間 雄大 氏
「なんでなんで」の例▶なんで若者によってまちが変化するの? なんで公園は「ボール遊び禁止」ばかりなの? など
ワークショップ終了後は、会場内でネットワーキングが行われました。

プログラム詳細
当日のプログラムの詳細については、こちらをご覧ください。
会場の様子



県のSDGs支援事業等に関する展示
大学生×SDGs「継ぐモノがたり」展示

日本たばこ産業株式会社福岡支社の「Rethink PROJECT」に関する展示
同日開催「官民MEET福岡」
当日、9階のJR九州ホールでは、内閣府・地方創生SDGs官民連携プラットフォームが主催する「官民MEET福岡」が開催されました。「官民MEET福岡」は、自治体と企業の対面型マッチングイベントで、九州エリアでは初開催となります(計35自治体が参加)。国と県が連携し、SDGsや地方創生の推進に向けた新たなつながりを創出する機会を提供する観点から、両イベントに参加いただけるよう県フォーラムは途中入退場可とし、周知面での協力を行いました。県もブースを出展し、多くの企業関係者と担当職員が直接意見交換を行いました。


福岡県SDGs推進ポータルサイト「サステナふくおか」
福岡県では、2030年のSDGs達成を目指し、令和7年11月に福岡県SDGs推進ポータルサイト「サステナふくおか」を開設しました。
本フォーラムでは、「サステナふくおか」のロゴの発表も行いました。福岡県SDGs登録事業者である九州産業大学のご協力により、同大学芸術学部 田 承爀 教授にデザインいただいたものです。福岡の「水」をテーマに、川から海へ、そして波や風へとつながるやさしい流れをイメージしており、丸みのある柔らかなフォントで表現することで、環境への思いや行動が身近に感じられるよう、親しみやすさと温かさを大切にしたデザインとなっています。
本サイトでは、登録事業者の検索や優良事例紹介、交流・マッチング支援、SDGsに関する情報発信、新規登録申請サポート等を一元的に行っています。法人の方は「福岡県SDGs登録制度」にご登録いただくことで、個人の方は個人会員にご登録いただくことで、会員限定ページを閲覧できます。ぜひ、ご活用ください。


福岡県SDGs推進ポータルサイト「サステナふくおか」チラシ [PDFファイル/1.57MB]
今後開催するイベント
福岡県では、「SDGs QUEST みらい甲子園 九州北部エリア大会」に共催パートナーとして参画しています。本大会は、福岡県・佐賀県・長崎県の高校生を対象としたSDGsアクションアイデアコンテストで、3月8日(日)に福岡市内で12チームのファイナリストが一堂に会するファイナルセレモニーが開催されます。
現在、ファイナルセレモニーにご参加いただける事業者の皆様を募集しています。企業協賛や当日の聴講、会場での出展、そして来場者記念品の提供など、それぞれのニーズに応じた様々なメニューがございますので、ご関心のある皆様は以下ページをご覧ください。
○日時:令和8年3月8日(日)13時~16時
○会場:福岡県千代合同庁舎(福岡市博多区千代1丁目20-31)

「SDGs QUEST みらい甲子園 九州北部エリア大会」チラシ [PDFファイル/2.26MB]
「福岡県SDGs登録制度」に登録しませんか?
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「福岡県SDGs登録制度」は、SDGsに積極的に取り組む県内企業や団体等を県が広く公表し、SDGsへの貢献を「見える化」する制度です。現在の登録数は、1,460件となっています(令和8年1月末時点)。
登録がお済みでない皆様は、ぜひご申請ください。

