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人と動物の共通感染症を知っていますか

更新日:2023年3月23日更新 印刷

人と動物の共通感染症を知っていますか?

 人と動物に共通する感染症(Zoonosis:ズーノーシス)は、日本では、「人獣共通感染症」や「人と動物の共通感染症」、「動物由来感染症」と言われており、世界保健機構(WHO)ではこれを「脊椎動物と人の間で自然に移行するすべての病気又は感染(動物等では病気にならない場合もある)」と定義しています。

どんな病気があるの?

 「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」には、以下のような感染症が規定されています。

一類感染症 エボラ出血熱 マールブルグ病    
二類感染症 重症急性呼吸器症候群(SARS) 中東呼吸器症候群(MERS) 鳥インフルエンザ(H5N1,H7N9)  
三類感染症 細菌性赤痢 腸管出血性大腸菌感染症    
四類感染症 ウエストナイル熱 エキノコックス症 オウム病 回帰熱
狂犬病 重症熱性血小板減少症候群(SFTS) ダニ媒介脳炎 チクングニア熱
ツツガムシ病 デング熱 日本紅斑熱 ブルセラ症
マラリア 野兎病 リフトバレー熱

レプトスピラ症

 また、感染症法に規定される疾患以外に、猫ひっかき病、パスツレラ症、皮膚糸状菌症、コリネバクテリウム・ウルセランス感染症(注1参照)、カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症(注2参照)などの感染症があります。

(注1)厚生労働省「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症について」(新しいウインドウで開きます)

(注2)厚生労働省「カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症について」(新しいウインドウで開きます)

どんなことに気を付ければいいの?

過剰なふれ合いは控えましょう

 動物の口の中や爪には、細菌やウイルスなどがいる場合があります。口移しで餌を与えたり、スプーンや箸の共用は控えましょう。また、動物を布団に入れて寝ることもアレルギー等疾患の原因となることがあります。

野生動物の家庭での飼育や野外での接触は避けましょう

 野生動物はどのような病原体を保有しているかわかりません。人と動物の共通感染症予防のため、また、野生動物を保護する点からも、野生動物の飼育を避けましょう。

動物に触ったら、必ず手を洗いましょう

 動物の排泄物や皮膚には、寄生虫の卵や細菌、真菌などの病原体が存在し、知らないうちに吸い込んだり口の中に入ってしまう場合があります。動物に触った後や、ペットのケージや水槽の清掃をした後には、必ず手を洗いましょう。

砂場や公園で遊んだら、必ず手を洗いましょう

 動物が排泄を行いがちな砂場や公園は注意が必要です。特に、子どもの砂遊び、ガーデニングで草むしりや土いじりをした後は、十分に手を洗いましょう。また、糞を見つけたら速やかに処理しましょう。

動物の身の回りは清潔にしましょう

 飼っている動物はブラッシング、つめ切りなど、こまめに手入れをするとともに、動物の寝床も清潔にしましょう。小屋や鳥かごなどはよく掃除をして清潔に保ちましょう。タオルや敷物、水槽などは細菌が増殖しやすいので、こまめな洗浄が必要です。

室内で鳥を飼育するときは換気を心がけましょう

 鳥の羽毛や乾燥した排泄物、ちりやほこりなどが室内に充満しやすくなります。鳥かごや室内のこまめな清掃のほか、定期的に換気に努めましょう。

犬の狂犬病予防注射と登録は飼い主の義務です

 飼い主には、狂犬病予防法により、飼い犬の市町村への登録と飼い犬への狂犬病予防注射、鑑札と注射済票の装着が義務づけられています。手続きなどのご相談はお住まいの市町村へお尋ねください。

動物の死体を取り扱うときも感染症に注意しましょう

 動物の死体を取り扱う場合であっても、気を付けるべき点は変わりありません。

 動物の死後であっても、生前と同様に、場合によっては動物から人に病原体が感染する可能性があります。このため、動物の死体を取り扱うときも、

  • 素手で触らない(特に手に傷がある場合)
  • 過剰な触れ合いは控える
  • 触った後は必ず手を洗う

 といった基本的な感染対策の励行をお願いします。

 また、血液や体液、排泄物などが出ている場合は、決して素手で触らず、必要に応じて手袋・マスクを着用した上で、ティッシュ等でふき取る、流水で洗い流すなどの清掃や消毒を行いましょう。

 その他、どう対応するべきかわからない場合は、最寄りの保健福祉(環境)事務所まで御相談ください。

福岡県の取り組み

 福岡県では、「人と動物の共通感染症」に対し、医療と獣医療の専門家である(公社)福岡県医師会、(公社)福岡県獣医師会及び行政機関が手を携え、情報共有・課題整理を行うことで、共通感染症の発生予防及びまん延防止を図ることを目的に、「人と動物の共通感染症対策における医療と獣医療の連携推進事業」を実施しています。

共通感染症発生状況等調査の実施

 動物における病原体の保有状況を広くモニタリングすることで、共通感染症のまん延防止に寄与することを目的とし、県内の協力動物病院において採取した検体について、県保健環境研究所等で検査を実施しています。また、検査結果の分析及び評価については、(公社)福岡県獣医師会で実施しています。 

(各年度の調査内容)

 平成26年度福岡県共通感染症発生状況等調査事業実施要領 [PDFファイル/201KB]

 平成26年度福岡県共通感染症発生状況調査に係る分析及び評価 [PDFファイル/146KB]

 平成27年度福岡県共通感染症発生状況等調査事業実施要領 [PDFファイル/214KB]

  平成27年度福岡県共通感染症発生状況調査に係る分析及び評価 [PDFファイル/233KB]

  平成28年度福岡県共通感染症発生状況等調査事業実施要領 [PDFファイル/208KB]

 平成28年度福岡県共通感染症発生状況調査に係る分析及び評価 [PDFファイル/257KB]

 平成26年度から平成28年度福岡県共通感染症発生状況等調査に係る検査結果の分析及び評価 [PDFファイル/486KB]

 平成29年度から平成30年度福岡県共通感染症発生状況等調査事業実施要領 [PDFファイル/171KB]

 平成29年度から平成30年度福岡県共通感染症発生状況等調査に係る分析及び評価 [PDFファイル/1.44MB]

 令和元年度から令和2年度福岡県共通感染症発生状況等調査事業実施要領 [PDFファイル/136KB]

 令和元年度から令和2年度福岡県共通感染症発生状況等調査に係る分析及び評価 [PDFファイル/284KB]

関連リンク

 厚生労働省(動物由来感染症)(新しいウインドウで開きます)

 動物検疫所(新しいウインドウで開きます)

 福岡県医師会(新しいウインドウで開きます)

 福岡県獣医師会(新しいウインドウで開きます)

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