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蚊媒介感染症に注意しましょう
病原体を保有する蚊に刺されることによって起こる感染症のことを蚊媒介感染症といいます。
主な蚊媒介感染症には、ウイルス疾患であるデング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎、マラリアなどがあります。これらの感染症は主に熱帯、亜熱帯地域で流行しています。
日本においては日本脳炎以外の蚊媒介感染症は海外からの輸入感染症としてみられていますが、デング熱に関しては2014年に国内感染例が報告されました。詳細についてはこのページ下方をご覧ください。
県民のみなさまへ
デング熱、ジカウイルス感染症、チクングニア熱を媒介するヒトスジシマカは、日本のほとんどの地域(秋田県および岩手県以南)に生息しており、活動時期は5月中旬~10月下旬と言われています。
蚊にさされないように気をつけましょう
人がよく刺されるのは、墓地、竹林の周辺、茂みのある公園や庭の木陰などとされています。長袖、長ズボンを着用し、素足でのサンダル履き等は避けましょう。虫除け剤の使用等によって、屋外だけではなく屋内でも蚊に刺されないように注意しましょう。
蚊に刺された後などに、急な発熱、頭痛等の症状が出た場合には、最寄りの医療機関を受診して下さい。
蚊を増やさないように注意しましょう
ヒトスジシマカの幼虫は、例えば、ベランダにある植木鉢の受け皿や空き缶・ペットボトルに溜まった水、放置されたブルーシートや古タイヤに溜まった水などによく発生します。蚊の幼虫の発生源を作らないように注意しましょう。
県内で患者が発生した場合の対応について
県は医師からの届出により、県内の公園などで蚊に刺され方で蚊媒介感染症が疑われた場合には、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(以下、「感染症法」という。)に基づき、感染経路や蚊の生息状況の調査を行なうこととしています。
また、必要に応じて感染症法に基づき、公園等の蚊の駆除などを行なうこととしています。
医療機関の皆様へ
主な蚊媒介感染症は感染症法において、4類感染症に指定されています。該当する患者を診断した場合は、直ちに最寄りの保健所に届出をお願いします。
また、デング熱等現時点で輸入感染症としてみられている蚊媒介感染症の国内感染が疑われる患者を診断した場合は、最寄りの保健所に情報提供をお願いします。また、患者が蚊に刺咬されないように注意し、万一、患者家族等から発症する者があった場合には、速やかに医療機関の受診と保健所への報告を行っていただくよう助言をお願いします。
啓発ツール
デング熱の国内感染症例の発生について
令和元年10月10日(木曜)、東京都において、海外渡航歴がないデング熱の患者が2名確認されました。
この患者は、国内の旅行先(奈良市内又は京都市内)でデング熱に感染したと推定されており、これまで両市で同様の患者は確認されていませんが、関係自治体は、蚊の防除対策等の実施を進めているところです。
デング熱の国内感染症例の発生について(厚生労働省通知) [PDFファイル/153KB]
通知別紙 東京都プレスリリース [PDFファイル/202KB]
2014年の情報についてはこちらをご覧ください。(新しいウインドウで開きます)
デング熱とは
デング熱は、デングウイルスが感染しておこる急性の熱性感染症で、発熱、頭痛、筋肉痛や皮膚の発疹などが主な症状としてあらわれます。
ヒトからヒトへの直接的な感染はなく、主として、ネッタイシマカ(日本国内での生息は確認されていない)やヒトスジシマカを介して、ヒト-蚊-ヒトという経路で感染が成立します。ヒトスジシマカは日本のほとんどの地域(秋田県および岩手県以南)に生息しており、活動時期は5月中旬~10月下旬と言われています。
日本国内での感染例は過去60年以上にわたり認められていませんでしたが、2013年に、ドイツ人渡航者が日本で感染したと疑われる症例が報告されました。また、2014年には、東京都立代々木公園に関連する患者の発生が報告されました。
関連する情報
蚊媒介感染症情報
福岡県蚊媒介感染症対応指針 [PDFファイル/2.39MB]
蚊媒介感染症(厚生労働省のホームページ)(新しいウインドウで開きます)
デング熱について(厚生労働省のホームページ)(新しいウインドウで開きます)
デング熱・デング出血熱(国立感染症研究所)(新しいウインドウで開きます)
感染症を媒介する昆虫・ダニのなかま(国立感染症研究所昆虫医科学部) [PDFファイル/2.72MB]
海外旅行に行く前の確認情報
海外旅行に行くときは感染症に注意しましょう(福岡県ホームページ)(新しいウインドウで開きます)
海外へ渡航される皆様へ(厚生労働省) (別ウィンドウで開きます)
海外へ渡航される皆さまへ!(厚生労働省検疫所) (別ウィンドウで開きます)