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知事年頭記者会見 令和7年1月6日(月曜日)

更新日:2025年1月6日更新 印刷

知事年頭記者会見 令和7年1月6日(月曜日)

この会見録は発言をそのままではなく、文章とする際読みやすいように整理したものです。

この知事記者会見録の模様は、  ふくおかインターネットテレビ  で動画配信しています。

発表事項

(1)年頭あいさつ

 

(知事)皆さん明けましておめでとうございます。皆様方には、健やかに新しき年をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。どうぞ今年もよろしくお願い申し上げます。

 今日から令和7年の業務をスタートさせました。今年は、好天にも恵まれまして、非常に穏やかな年明けとなったと思います。しかし、昨年を思い起こしてみますと、元日には能登半島地震が発生。そしてまた、3日には、北九州市小倉北区の鳥町食道街が焼損するなど、本当に年明けから、災害、火災の恐ろしさを思い知らされた正月でした。私も長い県庁人生の中で初めて、仕事始めの日から防災服、出動服を着て現場に向かわせていただきました。本当に、昨年の正月、また年の途中も各地で災害が発生するなど、非常に災害・火災の恐ろしさというもの、そしてまた同時に、これに対する備えの大切さ、これを改めて認識をさせられた年だったと思っております。今年は巳年でございます。蛇は非常に生命力が強い生き物です。こういったことから、復活と再生の年と言われています。被災地の1日も早い復旧復興を心からお祈りを申し上げます。我々も、できる限りの支援を引き続き行ってまいります。

 さて、年は改まりましたが、我が国の現状を見てみると、外にあっては、かつてないほど厳しい国際情勢の中に置かれ、この影響もあり、エネルギー価格や、諸原材料価格などの高騰が続いている状況です。そしてまた内にあっては、大規模災害からの復旧復興、そして、少子高齢化の急速な進行、人口減少に伴います様々な問題、特に地方の疲弊、衰退といった問題、また、いまだ実現できていない賃金と物価の好循環、デフレからの脱却。そして、次なる感染症への備えというものも重要です。こういった複雑かつ困難であり先送りすることが許されない課題というものが山積をしていると認識しています。私たちは、このようなリスクやタスク、こういったものから逃げることなく、真正面から取り組んで、乗り越え、そしてこのふるさと福岡県を、躍進の道へと、さらなる高みへと導いていかなければなりません。このために、引き続き、「将来を守るサステナブル社会への改新」と「未来を拓くイノベーションの創発」、この2つの視点を持って、県民の皆様の命、健康、生活を守る、そのことを第一としつつ、様々な施策を力強く実行し、福岡県を飛躍させる年にしてまいりたいと考えています。このような思いから、私は、令和7年のテーマを漢字一文字で、「躍」とさせていただきました。躍進、躍動、飛躍の「躍」です。私たちが暮らす九州の産業経済、今、大きく、ダイナミックに躍動しています。

 私たちが新たに推進をしてまいりました、グリーンデバイスの開発拠点、あるいは電動車などのグリーンな先進モビリティの生産拠点、グリーン水素の供給拠点、こういったものを形成していくグリーン成長プロジェクトは大きく前進を見せています。さらに、バイオなどディープテック系のスタートアップや中小企業の皆様の成長を生み出すエコシステムの構築と、成長資金を供給する国際的金融機関の集積、誘致というものも進んでいる状況です。今、こういった大きな動き、躍動する動きというもの、この好機を、チャンスを逃すことなく、しっかりととらえ、福岡県の成長発展を加速、前進させてまいります。そして、福岡県に暮らす誰もが、性別や年齢、あるいは国籍、障がいの有無、こういったことにかかわらず、人権を尊重され、輝き、活躍することができる。やっぱり福岡に住んでよかったと笑顔で言ってもらえるような、心豊かで美しい福岡県をつくってまいります。全身全霊で取り組んでまいる覚悟でございますので、皆様方のご理解とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。新しき年、令和7年が、県民の皆様方にとって素晴らしい1年となりますことを、心からお祈りいたしまして、私の年頭のご挨拶とさせていただきます。今年もどうぞよろしくお願いを申し上げます。

 私からは以上です。

質疑応答

​(読売新聞)災害の関連で、今年が西方沖地震からちょうど20年になるのですが、石川の能登半島地震もありましたし、地震への県民の関心も高まっていると思います。20年に当たって何か所見等ありましたら。

(知事)もう西方沖地震から20年が経ちます。今思い起こしましても、本当に非常に驚きましたし、県庁全員緊急招集をかけ、様々な対策に取り組んだことを生々しく、私も記憶しています。

 昨年11月に我々は、福岡県の防災フェアを実施し、子どもから大人の方までわかりやすく防災について学んでいただく、そして防災意識を向上させるという取り組みを行いました。

 これから、災害に対してその備えが非常に重要である、そしてまた、防災・減災、県土強靱化のための各種インフラの整備も非常に重要である。こういう取り組みを進めてまいりたいと思います。そして、その災害への備えにも繋がるわけですが、県内の主要活断層による地震被害の想定調査、あるいはデジタル技術を使った防災対策、流域治水の推進、こういったことに具体的には取り組んでいきたいと思っています。

 ソフト面では、我々が「ふくおか防災ナビ・まもるくん」というものを配信していまして、もうかなりたくさんの皆様にアプリを登録していただいております。本年度は「防災ナビまもるくん」に、地震に関する機能として、県内の想定震度マップや、液状化の想定マップ、こういったものを確認することができる機能を追加する予定でございます。万一地震が発生した場合、震度ですとか、警報の発令状況、これをこの「防災ナビ・まもるくん」から確認することができます。避難場所や避難経路、家族や知人との連絡方法など、日頃の備えをしっかり行っておく必要がございまして、こういった中でもこの「防災ナビ・まもるくん」をぜひ登録いただき、ご活用いただきたいと思っています。

 また、啓発の面ですが、3月の17日から28日まで、県庁のロビーにおいて、パネル展示などを行いたいと思っています。西方沖地震はもとより、東日本大震災、また熊本地震、そして昨年の能登半島地震、こういった現場の写真などをパネル展示する。そして防災関係の各種資機材の展示も行いたいと思っておりますし、今申しましたような防災アプリからの映像も見れるようにしたいと思っております。ぜひ、3月の17日から28日ということで、春休みの期間になろうかと思います。ご家族ご一緒に、県庁を訪れていただき、そのパネル展を参考に、日頃の防災への備え、災害への備えというものに、役立てていただければと思っています。

 

(TVQ)今、知事の県政のテーマとして「躍」という漢字を紹介いただきましたが、知事自身の思いを伺いたいのですが、今年、知事選もありますが、そこも含めて、どんな1年にしていきたいでしょうか。

(知事)3月6日が告示ということでございますので今日からちょうどあと2ヶ月、もうあと2ヶ月なんだと、改めて今朝思ったような次第ですが、もちろん、挑戦するからには、この選挙戦、打ち勝ってまいりたいというふうに決意をいたしております。そして、知事として県民の皆様のために、しっかりとした仕事をしていく、このことを改めて、年頭にも、自らの中に刻み付けたところです。そういう中で、「躍」という言葉が思い浮かんだわけです。躍進、あるいは、飛躍といったことに使われる字であります。しっかりとした仕事をする中で、福岡県も飛躍、発展させていきたい。この思いが非常に強くございますし、私自身もということです。この飛躍の「躍」という字には、さらなる高みを目指すという意味もあると思います。次なる高みを目指して、私も挑戦し、そして飛躍してまいりたいと思っています。

 

(西日本新聞)年末に、韓国のLCCのチェジュ航空がちょっと大きな事故を起こしたと思うのですけど、福岡にもたくさん就航していて、同じく就航地の長崎県の場合ですと、影響を情報収集しているという報道がでていて、福岡県も何かこのチェジュ航空の事故で、キャンセルが相次いでいるとか、路線の見直しとか、そういう情報とか収集していたら、影響があれば教えていただきたい。

(知事)この事故につきましては、事故発生直後に私からも朴総領事にお見舞いのお電話を入れさせていただきました。また、海峡沿岸の8県市道の知事会議のメンバーであります全羅南道の方にもお見舞いの文書を発出したところです。このチェジュ航空の事故を、そしてまたその後のチェジュ航空の路線の変更等による影響ですが、これについては今のところはまだ私もちょっと具体的に報告を受けておりません。ただ、報道等によりますと、当面、福岡を含む路線を運休させるという情報も報道されていたと思いますので、このような影響について正確に詳細に把握してまいりたいと思っています。

 

(FBS)ブランドの「あまおう」なんですが、今月で育成者権が切れます。2025年問題とも言われている中で、ブランドをどう守っていくかというお考えがあれば教えてください。

(知事)「あまおう」は本当に国内外の皆様から大変愛され、20年に渡り、販売単価日本一をいただいている苺です。この「あまおう」ですが、権利といいますか、これを少しご説明いたしますと、2つございます。まず品種名としては、「福岡S6号」という苺です。S6号の育成者権が平成17年から20年間となっておりまして、この育成者権が1月19日で切れるということです。それからもう一つ、「あまおう」につきましては、商標権を平成14年からJA全農が保有をしていまして、この商標権は10年ごとに更新ができまして、何度でも更新ができるということです。よって、この商標権はこれからもJA全農が保有しているということです。

 それでお尋ねのこの育成者権の問題ですが、これが切れた後も我々としては苗の供給については、県内の生産者に限定をするということで進めてまいりたいと思っていまして、JA全農ふくれんに限定して苗を供給してまいります。JA全農ふくれんは、県内の生産者の方に限定をして、この苗を供給するということになります。生産者の皆さんに苗をお渡しするときに、この「あまおう」というブランドを守るということが非常に重要であると、それはすなわち、園芸農業を守っていく上でも、極めて重要なことであるということをご理解いただく。このことを申し添えて、生産者の皆さんにJA全農ふくれんの方から苗を供給してもらいたいと思っています。

 加えまして、この「あまおう」は根から放っておいて、あんな立派な苺ができるわけじゃありません。やはりあれだけの苺を育てるには、生産者の皆様の努力とその積み重ねてきた技術力というものが必要であると。また、今この時代にあって、やっぱり生産性をより向上させていくということが重要です。このための設備整備の支援、あるいはできた「あまおう」をいかに消費者の皆様のところに早く、新鮮でフレッシュな状態で、おいしい状態でお届けするか、これも非常に大切になります。この物流の高速化、効率化、こういったことにも取り組んでまいります。さらにまた、販路の拡大というものに取り組みます。やはりこれだけのブランド苺です。高級ブランドとしての「あまおう」、これをより高めていく取り組みを進めていきたいと思っていまして、今後とも、このトップブランドとしての「あまおう」の地位を揺るぎないものとしていく努力を続けてまいりたいと思っています。

 

(終了)