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気候変動に対応した産地形成を目指して
更新日:2024年7月23日更新
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なす安定生産・品質向上に向けた支援を実施
田川地域は県内有数の露地なす産地であり、本格出荷前に生産者・JA・青果会社・普及指導センターによる出荷目合せ会が開催されています。7月上旬に行われた目合せ会には22名のなす生産者が出席し、普及指導センターからは、近年問題となっている気候変動に対応した管理方法について指導を行いました。
昨年度、収量を下げる原因となった7月の大雨による樹勢低下と病害への対策として、花の色や大きさ、めしべの長さをもとに樹勢を判断することや、着果負担を軽減するために葉を残しながら剪定する方法、気温が高い時期の降雨による葉への泥跳ねで感染が拡大する「褐色腐敗病」の特徴と防除方法について説明しました。
出席した生産者からは、樹勢を判断したうえで、どのように管理を行えばよいのか、「褐色腐敗病」の他に、これから気をつける病害虫はどのようなものがあるか等の質問があがり、普及指導センターからは高収量生産者の樹勢管理事例や、長期気象予報に基づいた、今後発生リスクが高まる病害虫についても情報提供を行いました。
青果会社からも、売りやすい品質・規格説明のほか、市場到着後にクレームの原因となる「褐色腐敗病」への注意喚起が行われ、生産者間での病害への危機意識が高まりました。
普及指導センターでは、生産者・JA・青果会社と連携し、気候変動や消費者・実需者ニーズに対応した、なすの高品質・安定生産を支援していきます。

