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野生動物に対する生活被害への対策(生活圏に出没する野生鳥獣対策)

更新日:2023年10月30日更新 印刷

野生動物に対する生活被害への対策(生活圏に出没する野生鳥獣対策)

1 野生鳥獣との棲み分けについて

   近年、私たちの生活と野生動物との距離が近くなり、野生動物による威嚇や家屋侵入などのトラブルになるケースが生じています。このような生活被害を受けないために、動物の特徴をよく知り、被害発生を防ぎ、トラブルを回避できるよう心がけましょう。

 また、 野生動物が集落や市街地に出没するようになった大きな要因の一つとして、野生動物に食べ物を与えたり、意図せずゴミなどを放置することで、野生動物がそれらの食べ物に依存し、餌付け状態になっていることが考えられます。野生動物と人がうまく棲み分け、共存していくために、安易にエサを与えるようなことは、厳に慎んでください。

 環境省の下記ホームページも参考にしてください。

 

2 カラスについて

生態について

   カラスは繁殖期(おおむね3月下旬から7月上旬)になると、巣を作り、卵を産んでヒナを育てます。この時期はカラスの繁殖期で、巣作りから子育てが終わるまでの約1ヶ月の間は、外敵に対する親ガラスの警戒心が特に強くなり、神経質になるため、巣の近くを通る人に対する威嚇(いかく)が増える傾向にあります。

  カラスは背後から人の頭をめがけて飛んできますので、傘をさすなどして頭を守るなどの対策が考えられますが、このようにカラスが威嚇してくる場合はできるだけ近付かないようにすることが一番です。ヒナが巣立ってしまうと、威嚇も自然と収まります。そのときの様子から「襲われた」と感じる人が多いようですが、 カラスがいきなり人を攻撃することはありません。

  本来、カラスは攻撃的な鳥ではありません。卵やヒナを守るために威嚇します。巣に近づいたり巣をじっと見つめるなど、カラスを警戒させる行為は避けましょう。

対策について

 カラスが増えた大きな原因は、エサとなる生ごみが増えたからだと言われています。カラスの数を減らすには、エサとなる生ごみを減らすことが重要です。例え捕獲したとしても、エサとなるごみが多ければ他から別のカラスが集まってしまい、根本的な解決にはなりません。また、ハトや野良猫など用ににエサを野外に置く人がいますがカラスのエサとなり、カラスを呼び寄せることになります。エサやりはおやめください。

 また、近年では巣をワイヤーハンガーで作ることも多いので、ワイヤーハンガーを野外に放置しないようにしてください。

3 シカについて

生態について

  満1歳(生まれた翌秋)で性成熟して、10~11月に交尾し、5~6月に出産します。シカは助走せずに1.5メートル以上の障害物を跳び越える能力があります。

シカは元来臆病な動物で、また主に夜間に行動していると思われ、人と出会うことはまれでしたが、最近では人家付近や市街地にも出没するようになりました。

オス(特に交尾期)は、メスをめぐって争うために角を研ぎ、また発情して興奮しているため、大変危険です。不用意に、近寄らないようにしてください。

 

対策について

   山里近くで見かけた場合は、シカは山に帰るのでそのままにしてください。市街地で目撃した場合は、市町村若しくは県農林事務所へお知らせください。

4 イノシシについて

生態について

 発情期は12月から2月、妊娠期間が4から5ヶ月で4月から6月に出産します。生後6ヶ月くらいまでは、体に縞模様があるためウリ坊と呼ばれます。オスは成長すると単独行動、メスは子や姉妹と群れをつくります。

野生での寿命は10歳前後と言われています。成獣になると、100キログラムを超えるものもいて、また運動能力も極めて高く、時速約45キロメートルで走り、1.2メートルの柵も飛び越えることができます。

対策について

  元来、極めて臆病で、警戒心が強く、人がいれば逃げていきます。

   学習能力が高く、「一度覚えると忘れない」「侵入に成功した仲間を真似る」「光、音、ニオイを使った防除方法の効果は一時的ですぐ慣れてしまう。」と言われています。

 エサとなるものを放置しないようにしてください(野生鳥獣にエサは与えないでください)。可愛いとの理由などから餌付けを行うと、人馴れしたイノシシは、エサを貰えると思って人に近づいて来るようになります。実際、散歩中の子どもやお年寄りに突然近づいてきた、(エサをやっている最中に)人の手を噛むなどの事故が発生しています。

 山里近くで見かけた場合は、イノシシは山に帰るのでそのままにしてください。市街地で見かけた場合は、最寄市町村若しくは農林事務所へご連絡ください。

(注)絶対に刺激するようなことはやめてください(パニックになると人に向かって来ることがあります。100キログラムのイノシシが時速45キロメートルで向かってきた場合のことを考えてください)。

5 サルについて

生態について

   サルは基本的に群れで行動します。群れは、おもにメスとその子供を中心に構成されます。

オスは4から5歳になると生まれた群れを離れ、1匹となったり(いわゆる「ハナレザル」)、やがて別の群れに入ったりして生活します。

交尾期は年に1回で10月~翌1月ころで、出産は春から夏にかけてです(妊娠期間は170から180日)。初産は通常7から8歳、エサが豊富な場合、4から5歳と言われています。
20歳ごろまでは、ほぼ隔年で出産し、エサが豊富な場合、毎年出産するサルも少なくないようです。赤ん坊の死亡率は20から50パーセント程度で、エサが豊富な場合、20パーセント以下となるようです。

一定の行動範囲があって、その中を周期的にエサを求めて巡回し、その行動域面積は、20から3,000ヘクタール(1ヘクタールは、100メートル四方)程度になります。

 

対策について

   本来、サルは、森林の動物なので森林外で活動することはあまりありませんが、集落内で安全にしかも簡単に農作物を餌として利用できることを学習すると、集落の農作物に依存するようになります。このような状態になると、サル被害対策は非常に困難となります。

 サル対策は、人間とサルの住み分けを前提とし、人の生活圏でのサルの採食機会を減らし、人間に対する警戒心や恐怖心を高めることが必要です。

6 鳥獣被害防止総合支援事業による対策

 鳥獣による農林水産物等に係る被害を防止するため、鳥獣被害防止特措法に基づき、市町村の鳥獣被害防止計画の取組を支援しています。

 また、平成24年3月に同法が一部改正され、被害防止計画に住民の生命等に係る被害が生じるおそれがある場合等の対処に関する事項も追加されています。

 これにより、農林水産業と一体的に生じる生活環境被害に対しても被害対策を講じることができるようになりました。

 事業の詳しい内容は、各市町村または県農林事務所にお問い合わせください。

皆様のご意見をお聞かせください。

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