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職域における肝炎対策について

更新日:2022年5月26日更新 印刷

事業主や従業員の健康管理担当者の皆さまへ

 B型、C型のウイルス性肝炎は、全国で少なくとも約200万人の方が感染していると推計され、国内最大級の感染症と言われており、肝臓がんの多くはこの肝炎ウイルスが原因であることが分かっています。

 また、肝臓は予備能力が高く、多くの方は、肝炎ウイルスに感染しても自覚症状がないことから、「沈黙の臓器」と呼ばれています。

 したがって、従業員の皆さまの中にも肝炎ウイルスに感染しているものの、自覚症状が無いため、気づかないうちに症状が進行している方や、感染に気づいていても、早期の治療をためらう方がいらっしゃると考えられます。

 そのため、従業員の皆さまが早期に感染の有無を知り、適切な治療を受けやすい環境を作ることが重要であり、そのためには、事業者の方々の御理解、御協力が不可欠です。

 つきましては、下記の事項につきまして、改めて御理解いただき、職域における肝炎対策に御協力をお願いいたします。

(1)肝炎ウイルス検査の受検等について

 従業員の皆さまに肝炎ウイルス検査の受検や肝炎医療の継続受診を呼びかけてください。

 ※職域で実施する肝炎ウイルス検査の他に、県でも肝炎ウイルス検査を実施しています。

 福岡県における肝炎ウイルス無料検査のご案内

(2)肝炎ウイルス検査の実施について

 労働安全衛生法に基づき行う健康診断に併せた肝炎ウイルス検査の実施につきまして、御協力をお願いします。

(3)従業員の方への受診勧奨や受診状況の把握について

 職域で実施する肝炎ウイルス検査結果が陽性である従業員の精密検査や治療の受診状況を把握していただきますとともに、未受診者に対し、受診勧奨していただきますようお願いします。

 ※福岡県では職域で実施する肝炎ウイルス検査結果が陽性である方の初回精密検査の助成を実施しています。

 肝炎ウイルス陽性者の初回精密検査及び定期検査の助成について

 ※福岡県では、肝炎治療費の一部助成を実施しています。

 肝炎治療費の一部助成についてのお知らせ

(4)職域におけるプライバシー配慮の徹底等について

 職場や採用選考時などにおいて、肝炎ウイルスに感染している者が不当な扱いを受けることがないよう、正しい知識の普及に御協力ください。

 また、本人の同意なく、本人以外の者が不用意に受検の有無や結果などを知ることがないよう、プライバシー保護に十分な配慮をお願いします。

Q&A 

(1)肝炎ウイルスとは?

 肝炎ウイルスは、ウイルス肝炎の原因となるウイルスで、A型・B型・C型・D型・E型がすでに判明し、遺伝子構造まで解明されています。

 我が国では、現在、持続感染の状態にある人が、B型肝炎ウイルス(HBV)で110万人から120万人、C型肝炎ウイルス(HCV)で90万人から130万人いると推計されています。

 また、肝臓がんの多くはこの肝炎ウイルスが原因であることが分かっています。

(2)感染経路は?

 B型及びC型肝炎ウイルスは、主として感染している人の血液が他の人の血液に入ることによって感染します。

 また、B型肝炎ウイルスはウイルス量が多い場合、その人の体液などを介して感染することがあります。

肝炎ウイルス 感染経路
B型肝炎ウイルス
  • 注射針、注射器を感染している人と共有した場合
  • 血液を傷のある手で触ったり、針刺し事故を起こした場合(特に、保健医療従事者は注意が必要です。)
  • 感染している人と性交渉をもった場合
  • 感染している母親から生まれた子に対して、適切な母子感染予防措置を講じなかった場合
    (但し、高力価HBsヒト免疫グロブリン:HBIGとB型肝炎ワクチン:HBワクチンを正しく用いて母子感染予防を行えば、感染することはほとんどありません。)
  • 肝炎ウイルスが含まれている血液の輸血、臓器移植等を行った場合
C型肝炎ウイルス
  • 注射針、注射器を感染している人と共有した場合
  • 血液を傷のある手で触ったり、針刺し事故を起こした場合(特に、保健医療従事者は注意が必要です。)
  • 感染している人が使用した器具を、適切な消毒などを行わずにそのまま用いて入れ墨やピアスの穴あけなどをした場合
  • 肝炎ウイルスが含まれている血液の輸血等を行った場合
  • 感染している人と性交渉をもった場合(ただし、まれ)
  • 感染している母親から生まれた子供(ただし、少ない)

(厚生労働省「Q&A」抜粋)

(3)どのような症状があるのか?

 B型及びC型肝炎ウイルスに感染すると、全身の倦怠感に引き続き食欲不振・悪心・嘔吐などの症状が現れます。また、黄疸が出現することもあります。他覚症状として、肝臓の腫大がみられることもあります。

 肝臓は予備能力が高く、慢性肝炎や肝硬変になっても自覚症状がでないことが多いことから「沈黙の臓器」と呼ばれています。このことを正しく認識し、肝炎ウイルスに感染していることがわかったら、症状がなくてもきちんと検査をして病気を早く発見することが大切です。

 

(4)感染を防ぐためには

 〇かみそり、歯ブラシ、ピアッサー等を他人と共有しない

 〇傷は絆創膏やガーゼで覆い、血液等が直接触れないようにする

 〇血液や分泌物がついたものは、素手で触らず手袋を使って処理する

 ○性交渉による感染予防のため、コンドームを正しく使用する

 

 ~排泄物や血液等の体液に注意してください~

 1.使い捨て手袋を使って処理

 2.処理に使用したものは密閉して捨てる

 3.石鹸と流水でよく手を洗う

 4.アルコール入りの消毒薬で消毒する

 

 ~以下の行為では感染が起こらないと考えられています~

 〇会話や握手

 〇会食

 〇トイレ

 〇浴室やシャワー

 〇食器

 ・清潔な(血液や体液がついていない)場所や物の共有も大丈夫です。

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