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令和5年度飯塚普及指導センター活動情報
飯塚普及指導センターの活動情報です。
JAふくおか嘉穂特別栽培米部会が生産振興大会を開催
3月19日にJAふくおか嘉穂本所大会議室にて、特別栽培米部会生産振興大会を開催しました。大会には部会員約90名のほか、JAふくおか嘉穂、JA全農ふくれん、福岡県病害虫防除所、普及指導センターが参加しました。JA全農ふくれんは、特別栽培米の販売・米穀情勢、普及指導センターは、令和5年産水稲の生育概況及びスクミリンゴガイ対策と除草剤の水管理を説明しました。病害虫防除所は、イネカメムシと紋枯病の生態と防除方法を講演しました。部会員からは、スクミリンゴガイは何倍に増えるのか、イネカメムシの出穂期後の防除データで、出穂期後7日のデータで差があるのはなぜか、出穂前の粒剤または豆粒剤を散布した場合はイネのどの部分に成分が蓄積して効果が表れるのか、その米を食べて人体に影響はないのか等、具体的で熱心な質問が多く出されました。
普及指導センターは、今後も関係機関と連携し、生産振興大会や研修会を積極的に開催します。
JAふくおか嘉穂ブロッコリー部会研修会の開催
3月12日、普及指導センターとJAは、JAふくおか嘉穂ブロッコリー部会を対象に、防除用ノズルの効果的な活用方法を学ぶ研修会を開催し、12名が参加しました。
日本に3つあるノズル製造メーカーの1つであるヤマホ工業の担当者を講師に招き、まず、座学で「ノズルの進歩」「ノズルの種類の違いによる噴霧の違い」「目的に応じたノズルの選定方法」について学びました。そして、座学終了後は各種ノズルの噴霧状況を見たり、軽量噴口の使用感を体験し、それぞれの特徴を学びました。
参加者は、座学で学んだノズルや噴口について、実際に使ってみることで更に理解を深めた様子で、自身の現場での活用方法を考えているようでした。また、「年を取って力がなくなってきたから、噴口が軽くなったり、作業効率が上がるのは大変助かる」、「使用場面に適したノズルがわかったので効果的な防除ができる」などの意見があり、非常に有意義な研修会となりました。
普及指導センターは、今後も関係機関と連携し、生産者の技術力向上に資する研修会を積極的に開催します。
飯塚地区農村女性グループ研究会が農業機械研修会を開催
1月31日、飯塚地区農村女性グループ連絡研究会(事務局:普及指導センター)は、安全かつ効率的に農作業を行うための農業機械の使い方について学ぶことを目的に研修会を開催し、8名が参加しました。
今回は、福岡市にあるオーレックグリーンラボ福岡で営業担当者を講師に招いて研修を行いました。農業において使用頻度が高い草刈機の種類や使い方について、「場面別草刈機の選び方」「それぞれの草刈機の特徴」「女性でも使いやすい草刈機の種類について」等、動画を見ながら具体的な管理・操作方法の説明がありました。使いたい場面によって草刈機にも非常にたくさんの種類があることに、参加者は大きな関心をもっていました。
参加者からは、「機械を長持ちさせるために自分でできるメンテナンス方法はなにか」、「初心者向けの草刈機はどれか」など活発に質問が出ました。さらに、農作業安全や効率化についての意識が高まり、研修の内容を今後の営農に活かしていこうという意気込みが感じられました。
今後も普及指導センターは、農村女性グループ活動支援を通して、意欲ある女性農業者の活動と仲間づくりを支援します。
営農基礎講座野菜部門(いちご)第3回の開催
飯塚地域担い手・産地育成総合支援協議会(市町・JA等関係機関で構成、事務局は普及指導センター)は2月6日に「営農基礎講座野菜部門(いちご)第3回」を開催しました。
本講座は、いちごで就農3年以下の農業者および就農希望者が対象で、いちご栽培の基礎を学び、早期の高収量達成を目指すとともに、同時期に就農した農業者同士が交流することを目的としています。当日は、3名が参加されました。
講座では、普及指導センターよりいちごの生育状況と今後の管理についての講義と、アイカメラを用いた技術習得作業動画の視聴を行いました。アイカメラの作業動画は、管内のベテラン生産者に協力いただき、パック詰め作業や摘果などのポイント解説を交えながら、作成したものです。動画にはベテラン生産者の視点が表示(左下写真)され、視聴した新規生産者から様々な質問、意見があり有意義な時間となりました。
また、参加者のほ場で現地互評会を行い、施設の特徴やいちごの生育状況、親株の管理などについて、意見交換が行われるとともに、普及指導員から各生産者のいちごの生育にあわせた今後の作業管理について指導を行いました。
普及指導センターは、今後も関係機関と連携しながら、新規就農者等の早期経営確立を支援していきます。
経営発展を目指して雇用研修会の開催
飯塚地域担い手・産地育成総合支援協議会(市町、JA等関係機関で構成、事務局は普及指導センター)は、雇用を導入している農家及び導入意向のある農家を対象に、12月15日にJA ふくおか嘉穂本所会議室で雇用に関する研修会を開催し、生産者やJA、市町の担当者等26名が参加しました。
研修会は、「雇用型農家の実態」と題して、普及指導センターから、管内の雇用を導入している農家の雇用の実態について説明いたしました。その後、講師として社会保険労務士である生田先生を講師に迎え、「雇用を導入するにあたり注意が必要なポイント」と題して、雇用時における社会保険等の必要な知識や手続き、経営者としての心構えを話していただきました。参加者からは、農繁期農閑期ごとの就業時間の変動の考え方や労働時間の把握について質問があり、受講者も熱心に講演に聞き入っていました。
今後も普及指導センターは、産地の維持発展のため、関係機関と連携して雇用導入によ
る経営発展支援を行っていきます。
筑豊地区農業青年等合同発表大会の開催
12月21日に、田川市民会館において、飯塚・田川普及指導センターと両センター管内の4H クラブが共同主催で、筑豊地区農業青年等合同発表大会を開催しました。飯塚普及指導センター、田川普及指導センター管内の4H クラブ会員や福岡県立嘉穂総合高等学校の生徒、普及指導センター職員等30名が参加しました。
当日は直鞍、田川の4H クラブ員4名が各々の題目で発表しました。飯塚普及指導センター管内からは、直鞍4H クラブの日吉基一さんが意見発表を、貞末雄介さんがプロジェクト発表を行いました。日吉さんは「自分のやりたい農業をするためにやらなければならないこと」と題し、今までの5年間の農業と営業販売の経験を活かして、今後は消費者のニーズを取り入れながら作物の種類を増やし、地元農業に貢献したいという熱い思いを語りました。貞末さんは「異常気象に打ち勝て、ブロッコリー安定生産の挑戦」と題し、ブロッコリー定植後の、9~10月の高温・乾燥による初期生育不良や収穫期の遅延が発生していることに着目し、乾燥対策に効果があるバイオスティミュラント資材「スキーポンアグリ」を導入し、ブロッコリーの初期生育確保と安定出荷に向けた検証について発表しました。
発表後は、審査員との質疑応答や、発表に対して良かった点や改善点についての公表がありました。
今後も、普及指導センターは関係機関と連携し、4H クラブや若手農業者の資質向上に向けた取り組みを継続して支援していきます。
飯塚インボイス制度研修会の開催
飯塚地域担い手・産地育成総合支援協議会(市町、JA等関係機関で構成、事務局は普及指導センター)は、集落営農組織(法人および任意組織)や土地利用型経営体を対象に、12月15日にJAふくおか嘉穂本所会議室で経営に関する研修会を開催し、生産者やJA、役場の担当者等34名が参加しました。
研修会は、「普通作における消費税インボイス制度の注意点」と題して、講師に半田税理士を招きました。最初に、令和5年10月から始まった「消費税インボイス制度」の概要説明と、集落営農組織がインボイス制度に取り組む際の注意点について講演がありました。特に、従事分量配当における書類の整備、従事分量配当から賃金型への移行の必要性について説明され、参加者は内容に聞き入っていました。参加者からは、今後も引き続き税制の研修を希望する声が多く聞かれました。
今後も普及指導センターは、担い手の経営安定化のため、関係機関と連携して経営支援を行っていきます。
冷蔵シャインマスカット試食会を実施
飯塚普及指導センターは12月22日及び26日にJAふくおか嘉穂ぶどう部会員や直売所担当者、JA担当者等を対象に、冷蔵シャインマスカット試食会を普及指導センターで開催しました。冷蔵シャインマスカットとは、9月中下旬に収穫したシャインマスカットを冷蔵保存し、年末の 端境期に高単価で販売する方法です。福岡県ではシャインマスカットを冷蔵保存している事例が少なく、大々的に販売している直売所も少ないため、冷蔵シャインマスカットを販売することができれば、地元の直売所の目玉商品になります。普及指導センターは、JA及びぶどう部会員と連携し、シャインマスカットの適切な冷蔵保存方法について試験を行い、今回、保存後の外観、食味等の品質を調査しました。
試食会の参加者からは「約3か月も貯蔵しているのに想像よりも美味しかった」「外観・食味に問題はない」と高い評価を得ることができました。
次年度は、直売所での試験販売に向けて、房売りやパックでの少量販売も視野に入れて再度貯蔵試験を実施したいと考えています。
普及指導センターでは、引き続き関係機関と連携し、新たな販売アイテムの創出のための支援を行っていきます。
直鞍アグリ土づくりセンターで堆肥を学ぶ
11月30日、飯塚地域担い手・産地育成総合支援協議会(事務局は普及指導センター)は、化学肥料価格の高止まりを受けて堆肥が注目されるなか、協議会の会員を対象に管内で牛のふんや尿を活用し、堆肥を生産しているJA直鞍アグリ土づくりセンター(鞍手町)の視察を行いました。
このセンターは、直方市や小竹町の畜産農家7戸が排出するふんや尿をJAが原料として回収・搬入し、水田用バラ堆肥と園芸用袋詰め堆肥を生産している施設です。ここでは、原料を水分調整後、酵素・アミノ酸液を混合し、強制通気を実施することで、堆肥の発酵温度が80℃近くまで上がり、堆肥中に混入した雑草の種子や病原性細菌が死滅し、安全・安心な堆肥を生産しています。参加者からは「こんなに発酵温度が上がる堆肥を見るのは初めてだ」、「堆肥がこのような過程を経て出来ることを初めて知った」等と意見がありました。
今後とも普及指導センターは、関係機関を対象にした畜産施設の現地視察等をとおして、畜産への理解醸成や支援を行います。
経営管理講座の開催
飯塚地域担い手・産地育成総合支援協議会(事務局は飯塚普及指導センター)は、認定農業者や新規就農者の経営改善に向けた取組の一環として、11月21日から12月19日にかけて、普及指導センター研修室で5回の経営管理講座を開催しました。受講者14名を対象に、当普及指導センター職員が講師となり、複式簿記の講義と、パソコン簿記ソフトを活用した入力演習を行いました。
受講者の多くは就農3年未満の新規就農者であり、受講者の意欲は高く、毎回ほぼ全員が出席し、熱心に受講され、有意義な講座になりました。
1月からは、半月に1度のペースで個別指導によるパソコン簿記記帳会を開催し、受講者自身の経営データ入力を行い、決算、経営分析につなげていくための指導を行います。
普及指導センターでは、講座の開催を通じて、簿記記帳の取組が農業者の経営改善に活かせるよう支援を行っていきます。
冷蔵ガキの出荷始まる!!
飯塚市では、JAふくおか嘉穂柿部会員22名が24haで「富有」を中心とした甘ガキを栽培しています。そのうち約8割にあたる約20haで平棚栽培が導入されていることから、着色、品質の揃った高品質なカキが生産され、多くの果実が冷蔵ガキとして品質を保持して長期間出荷されることが産地の特徴となっています。
本年の冷蔵ガキの出荷は12月中旬から開始され、2月頃まで出荷が続く見込みです。
今年は、梅雨明け以降の高温、乾燥傾向の影響により、肥大、着色不良の傾向がみられたほか、主要害虫であるカメムシ、フジコナカイガラムシも多発し、出荷量の減少が懸念されました。しかし、早期の摘蕾、摘果や防除の徹底等、生産者の努力の成果もあり、当初計画の冷蔵庫入庫量300tを達成することができました。
普及指導センターは、年3回の管理講習会や病害虫の発生状況にもとづく防除指導、摘果査察会や出荷目合わせ会等、年間を通じて支援しており、今後もカキ産地の維持、発展のための総合的な支援を継続していきます。
トルコギキョウ新品種展示に全国から参加
JA直鞍若宮花倶楽部(6名)は、11月10日~11日にかけて、リシアンサス見学会を開催しました。これは、トルコギキョウ(別名リシアンサス)の生産拡大と暖地での年内出荷の品種適応性を判断することを目的に、種苗メーカー等の協力により、当部会が主催で開催しています。
新品種を中心に約50品種のほ場展示を行い、2日間の累計で、生産者、流通関係者を中心に全国から約110名の参加がありました。展示ほ場は、若宮花倶楽部でも若い新規就農5年目の重松氏のほ場で、夏季の高温など厳しい栽培環境の中、きめ細やかな管理が行なわれ、見事に咲き揃ったトルコギキョウを展示することができました。
参加した生産者や種苗メーカー等の間では、品種特性や栽培技術等について活発な意見交換が行われました。
普及指導センターは、トルコギキョウの高品質安定生産と産地の活性化について、今後も支援を行っていきます。
福岡県B&Wショー開催
令和5年11月25日に久留米市内の筑後川河川敷にて第30回福岡県B&Wショー(乳牛共進会)が開催され、49頭の乳牛が出品されました。
この共進会は乳牛の改良とその意欲高揚を図り、酪農業の健全なる発展を目的として福岡県乳牛改良協議会が開催しています。今年は地元福岡県をはじめ、佐賀、熊本、大分県など県外からも出品があり、レベルの高い共進会となりました。
管内からは、宮若市の森下健蔵氏が第2部(未経産牛11カ月以上15カ月未満)及び第10部(支部・県連合対抗牛群4頭1組 未経産牛2頭、経産牛2頭)に糸島・飯塚支部として未経産牛を1頭出品しました。この第10部は今年から新設された部門で、地域内での改良意欲を促進するために、地域(県北部、県南部、県外)対抗の団体戦が実施されました。
審査の結果、第10部で糸島・飯塚支部が「骨格及び乳房の構造が優れており、牛群としてのバランスがとれている」との講評をいただき、名誉賞を受賞しました。
今後とも普及指導センターは、関係機関と連携して生乳生産に適したホルスタイン種の育種改良、飼養管理の改善に向けて支援を継続していきます。
筑豊花き生産者連絡協議会トルコギキョウ研究会が現地研修会を開催
筑豊花き生産者連絡協議会 トルコギキョウ研究会(飯塚、田川地域のトルコギキョウ生産者、JA等関係機関で構成、事務局飯塚普及指導センター)は、例年、トルコギキョウの生産技術向上や新規有望品種の検討のため、現地研修会を行っています。11月1日には、飯塚、田川普及指導センター管内の4戸のトルコギキョウの生産農家を訪問し、現地研修会を開催しました。
今年は、8月の定植後、8月下旬から9月にかけての高温により管理が非常に難しい年であったため、参加者は、高温期の栽培方法や品種特性について熱心に情報交換を行いました。「自分の栽培方法と比べてみることができて良かった」や「経験豊富な生産者に栽培の悩みを相談できて助かった」などの感想が聞かれました。
普及指導センターでは、今後ともトルコギキョウ研究会活動を支援し、筑豊花きの産地活性化を図っていきます。
2回若手花き技術研修会を開催
飯塚地域・担い手産地育成総合支援協議会(市町、JA等関係機関で構成、事務局飯塚普及指導センター)では、新規就農者等の栽培技術習得と経営管理能力向上を目的とした営農基礎講座の一環として、若手花き技術研修会を開催しています。
10月17日、第2回目の技術研修会を開催し、就農5年目までの花き生産者6名が参加しました。まず、普及指導センターが、「冬季における低コスト栽培に向けた施設資材や管理技術について」の講義を行いました。
講義後に、先進地視察として嘉麻市の草花生産者施設に移動し、冬季のコスト低減のための具体的な施設管理方法や資材などについて学びました。
さらに、現地交流のため、若手生産者のハウスで、花き生産の課題や問題点などを話し合い、活発な情報交換がなされました。
普及指導センターでは、今後も若手花き生産者の技術及び経営管理能力向上のための指導を行うとともに、新規就農者の早期定着に向けて関係機関と連携して支援していきます。
第4回福岡県肉用種牛共進会で最優秀賞1席を受賞!
令和5年11月11日、福岡県農業大学校のグラウンドで第4回福岡県肉用種牛共進会が開催されました。本共進会の目的は、県内の黒毛和種の育種改良と繁殖農家の改良意欲の向上、安定した和牛繁殖経営の実現です。
県内から若雌第1区(12カ月齢~16カ月齢)の部に7頭、若雌第2区(17カ月齢~20カ月齢)の部に12頭、当管内からは、若雌第2区の部に3名から6頭の出品がありました。
審査の結果、嘉麻市の(株)高手牧場が出品した「きたさやか号」が、体のバランスの良さ、体の前中後躯の力強さ、繁殖雌牛としての品位などが評価され、第2区において最優秀賞1席(県知事賞)を、また同牧場の「きたみくに号」も最優秀賞2席(県畜産協会長賞)を受賞しました。
特に(株)高手牧場では過去の大会でも、若雌第1区の部で2回最優秀賞1席を受賞しており、さらに今回、若雌第2区の部で1位・2位のダブルの受賞となりました。この受賞で、さらに管内の生産者の改良意欲が高まり、和牛の育種改良が促進されるものと期待しています。
当普及指導センターは、関係機関と連携し、和牛の育種改良、生産基盤の確立、繁殖経営の基盤強化に向けた支援を引き続き行います。
営農基礎講座野菜部門(いちご)第2回講座
飯塚地域担い手・産地育成総合支援協議会(市町・JA等関係機関で構成 事務局:飯塚普及指導センター)は、11月10日、管内のいちご栽培3年未満の生産者を対象に「第2回いちご栽培基礎講座」を開催し、5名の出席がありました。
まず普及指導センターが、生理生態から見た厳寒期のわい化防止方策やミツバチの管理、親株管理等について講義を行いました。
その後は、管内の優良生産者のほ場に移動し、その生育状況・管理手法について話を伺うとともに、今後の厳寒期の管理に向けて、生産者自身で生育診断できるよう生育調査手法について実習を行いました
参加者からは、終始積極的に質問がなされるとともに、「生育調査のやり方がわかった。自分のイチゴも調査を行い、生育診断に基づく管理を行っていきたい」などの意見が多数出され、栽培技術向上に向けた有意義な講座となりました。
普及指導センターは、今後も関係機関と連携し、栽培基礎講座の開催や、個別巡回指導等を通じ、新規生産者の早期技術習得、経営の安定を支援していきます。
JA直鞍麦作・大豆部会生産者大会を4年ぶりに開催
10月27日にJA直鞍麦作部会と同大豆部会は、麦作・大豆部会生産者大会を、JA直鞍本所会議室で開催されました。大会には部会員27名のほか、JA直鞍、JA全農ふくれん、福岡県経営技術支援課専門技術指導員、普及指導センターが参加しました。
JA、ふくれんから「令和5年産麦および令和4年産大豆実績」、「麦類および大豆の情勢」について説明しました。
普及指導センターからは、令和6年産麦の栽培および大豆の収穫の中で、近年問題となっている麦の難防除雑草「カラスムギ」の発生消長と防除方法、これから始まる大豆の収穫の留意点を説明しました。
また、専門技術指導員から「麦・大豆における新品種(ちくしW43号・ふくよかまる)の紹介」と題した講演がありました。
質疑応答では、大豆の中期除草剤の使用方法等について、次年度以降の栽培に活かすためのいろいろな質問が出されました。
今後も普及指導センターは、麦・大豆の高品質安定生産のために、関係機関と連携して栽培管理技術の支援を行っていきます。
令和5年産トマト現地互評会を実施
JAふくおか嘉穂トマト部会は、月に一度、現地互評会を実施しています。今回は9月27日に、部会員6名、JA、普及指導センターで各部会員のトマト生産ほ場を巡回して、定植状況や栽培管理を確認し、今後の栽培管理について意見交換を行いました。
特に新規部会員は、ベテラン部会員から初期成育で注意することなど多くのアドバイスがなされ、「アドバイスをいただき、勉強になった。早く技術習得したい。」と意欲が高まっていました。
また、同部会はふくおかエコ農産物認証を取得していることから、普及指導センターから、今後の病害虫防除計画について説明を行いました。
令和 5 年産は、9月下旬~10月上旬に定植を終え、12月から出荷が始まる予定です。
普及指導センターは、今後もトマトの高品質・安定生産に向けた栽培技術の向上を支援していきます。
※ふくおかエコ農産物認証制度とは、化学合成農薬の散布回数と化学肥料の使用量をともに県基準の半分以下で生産する栽培計画を認証する制度です。
イチジク「とよみつひめ」栽培を始めませんか?
飯塚普及指導センター、管内JA、市町などで構成する地域果樹産地協議会は、果樹産地構造改革計画を作成し、イチジクの産地強化に向け活動しています。この一環として普及指導センターとJAは、10月12日にJAふくおか嘉穂本所営農センター、10月13日にJA直鞍営農センターで「とよみつひめ」新規栽培希望者説明会を開催しました。
事前にJA広報誌により「とよみつひめ」栽培の概要説明と募集を行い、説明会の参加者はJAふくおか嘉穂5名、JA直鞍2名でした。JAからは、販売方法や、パック詰め作業から販売を委託するパッケージセンターの取組みなどの説明がされました。普及指導センターからは、栽培特性や栽培管理、労働時間、収益性等について説明し、導入を働きかけました。特に、高品質・安定生産に向けた施設栽培を推進しました。
参加者からは、「施設の構造や棚の自力施工方法」や、「苗木の注文方法」についての質問があり、また、「定植予定地を実際に見に来て欲しい」と具体的な要望があり、導入に向けた意気込みが感じられました。
普及指導センターは、引き続き関係機関と連携し、イチジクの作付拡大・施設栽培を推進し、管内イチジクの生産・販売の強化を支援します。
ファーマーズマーケット「かほ兵衛の台所」でカキ「太秋」の販売開始
昨年11月にオープンしたJAふくおか嘉穂直営のファーマーズマーケット「かほ兵衛の台所」で、9月下旬からJAふくおか嘉穂柿部会の「太秋(たいしゅう)」が販売開始されました。「太秋」は、果実表面に条紋や汚れが発生しやすいなど、外観はやや劣るものの、サクサクした食感や甘みが強く、食味は非常に優れている品種であるため、柿部会でもメリットを活かした販売方法を模索していました。
そこで、普及指導センターの呼びかけで関係機関とファーマーズマーケット担当者が参加する販売検討会議を7月に開催し、今年度ファーマーズマーケットで「太秋」の販売に力を入れることを決定しました。販売決定後は、出荷時期やPR資材の作成等について協議を重ね、今回の販売が実現しました。今後は、商材としての定着や販売拡大を目指して関係機関が連携していきます。
普及指導センターでは、農産物直売所における地元産果実の販売拡大に向け、「太秋」に加え、新たな品目、販売アイテムの販売拡大に向けた支援を継続します。
第1回いちご生産者研修会の開催
10月23日、飯塚普及指導センターは、JAふくおか嘉穂いちご部会、JA直鞍いちご部会との共催で、JAふくおか嘉穂本所において、第1回いちご生産者研修会を開催し、両部会から合わせて21名の参加がありました。
研修会では、福岡生科研株式会社から「いちご肥料の各成分の特徴と施用効果について」、株式会社リバティーポートジャパンから「環境モニタリング装置(はかる蔵)の紹介と活用事例について」、アリスタライフサイエンス株式会社から「いちごのIPMについて」、飯塚普及指導センターから「2番花検鏡の結果と今後の管理について」の講義を行いました。
参加者からは、「勘で行っていた作業の裏付けが目に見える形でわかるようになりたい」、「第2回の研修会も参加したい」、「もっとじっくり時間をかけて話が聞きたい」などの意見が寄せられるなど大変有意義な研修会となりました。次回は、11月に多収事例の先進地視察、12月に光合成を最大限に生かすためのハウス内環境管理の研修会を予定しています。
今後も、飯塚普及指導センターでは、関係機関と連携して、いちご生産者の栽培技術向上に取り組んでいきます。
第2回リンドウ現地検討会を開催
飯塚地域・担い手産地育成総合支援協議会(市町、JA等関係機関で構成)では、9月8日に嘉麻市で、第2回リンドウ現地検討会を開催しました。リンドウの生産者と新規品目としてリンドウの導入を検討している花き生産者及び関係機関17名が参加しました。
今回、リンドウの栽培面積や出荷時期の拡大を図るため、現在、飯塚地域で栽培されている品種の特性などを、普及指導センターから紹介しました。また、リンドウの新しい系統に関する現地試験について説明を行った後、花き生産者とJAが、試験ほ場のリンドウの品質などを評価しました。
参加された生産者同士で、活発に意見交換がなされ、リンドウ生産等に関する質問も多く出されました。来年度からリンドウの生産を始めたいという参加者もおり、有意義な現地検討会となりました。
今後も、飯塚普及指導センターでは、関係機関と連携して、リンドウの産地化に取り組んでいきます。
飯塚地区高校生農業セミナーを開催
10月5日、飯塚地域担い手・産地育成総合支援協議会(市町、JA等関係機関で構成、事務局:普及指導センター)は、県立鞍手竜徳高校および県立嘉穂総合高校の生徒15名を対象に飯塚市で「飯塚地区高校生農業セミナー」を開催しました。
当日は、嘉穂4Hクラブ員の養鶏と養蜂の現地視察を行いました。その後、飯塚普及指導センターで、4Hクラブ員3名と、就農の動機や農業の魅力・やりがい等の意見交換を行いました。
高校生からは、「学校で学べない内容が詳しくわかり、農業についてもっと知りたいと思った」「農業はやりがいのある仕事だとわかった」等、農業に対する前向きな感想が聞かれました。
この高校生セミナーは毎年開催され、将来の農業に対する意識向上を醸成する有意義な取り組みになっています。普及指導センターは今後も関係機関と連携し、地元の高校生に農業の魅力を発信する活動を継続していきます。
経営者育成塾の開催
飯塚地域担い手・産地育成総合支援協議会(市、JA等関係機関で構成、事務局:飯塚普及指導センター)では、農業経営の改善に意欲的な農業者4名を対象に、ビジネスプラン(今後の経営を考えるための計画)作成を支援するために、8月から9月にかけて普及指導センターにおいて「経営者育成塾」(全4回)を開催しました。
第1回は、塾の卒業生による、ビジネスプラン作成の体験談の発表及び、原田佑嗣公認会計士・税理士から「農業における経営管理のポイント」の講演。第2回は、普及指導員が助言しながらビジネスプラン作成。第3回は、人材育成法等の研修を行っている只松崇氏の「経営者の思いや行動が経営を変える」と題した講演とビジネスプランの作成の続き。第4回は、各自作成したビジネスプランを発表し、今後の経営方針(改善)の決意を新たにしました。
塾生からは、「ビジネスプランを作成して、自分を見直す良い経験になった」、「やるべき事が見えてきた」等の声が聞かれました。
経営者育成塾は、今年で5回目となります。普及指導センターは、関係機関と連携し、担い手のビジネスプラン実現に向けた支援を行っていきます。
JAふくおか嘉穂ぶどう部会でシャインマスカット品評会を開催
9月5日、JAふくおか嘉穂ぶどう部会ではJAふくおか嘉穂本所で初めてシャインマスカット品評会を開催しました。この品評会は、JAふくおか嘉穂ぶどう部会員(27名)のシャインマスカットの栽培技術と生産意欲向上を図るとともに、嘉穂地区のシャインマスカットブランドの情報発信を目的としています。
今回の品評会では、JAふくおか嘉穂管内から10点の「シャインマスカット」が出品されました。審査はぶどう部会員や関係機関の職員が行い、房形や着色、食味、香り等を評価しました。審査の結果、嘉麻市の遠藤猛氏が最優秀賞を受賞しました。
審査員の農家からは、「他の人が栽培した「シャインマスカット」を食べ比べることができてよい機会だった」「遠藤氏がどのような栽培をしているか知りたい」など活発に意見が出され、高い意欲を感じる品評会となりました。
普及指導センターは、引き続き関係機関と連携し、シャインマスカットの栽培技術向上のため支援を行っていきます。
JA直鞍で果樹新規栽培希望者説明会を開催
JA直鞍と飯塚普及指導センター、市町などで構成する直鞍地域果樹産地協議会は、果樹産地構造改革計画を作成し、キウイフルーツ、カンキツの新たな産地化の実現に向け活動しています。この一環として普及指導センターとJAは、8月22日にJA直鞍営農センターで果樹新規栽培希望者説明会を開催しました。
今回の説明会は、事前にJA広報誌によりキウイフルーツ、カンキツ栽培の概要説明と募集を行い、当日の参加者は5名でした。JAからは、販売方法や、パック詰め作業から販売を委託するパッケージセンターの取組みなどの説明がされました。普及指導センターからは、栽培特性や栽培管理、労働時間、収益性等について説明し、導入を働きかけました。
参加者からは、苗木の注文方法や具体的な開園方法についての質問があり、導入に向けた意気込みが感じられました。
普及指導センターは、引き続き関係機関と連携し、果樹の作付け推進を行うなど産地形成に向け支援を行っていきます。
飼料用米品種「みなちから」の栽培現地講習会開催
飼料用米品種「みなちから」の栽培現地講習会を8月4日に、桂川種子生産組合の採種ほ場で開催しました。参加者は、「みなちから」の種子生産組合員10名、JA営農担当者10名でした。
普及指導センターから、講習会資料を基に、飼料用米の生産と種子生産としての今後の栽培管理について説明しました。台風6号が接近していたこともあり、接近前の深水管理や昨年発生の多かった紋枯病対策、特に今年発生の多いイネカメムシの防除について詳しく説明しました。その後、ほ場で現在の生育や病害虫の発生状況を確認しました。
講習会に参加した各支所のJA営農担当者は、各担当支所の生産者に対し、今回の講習会を参考に、この後、現地講習会を行う予定です。
今後も普及指導センターでは、良質で多収な飼料用米の生産および優良種子生産に向け、栽培管理技術の支援を行っていきます。
飯塚 管内農業関係高校等との情報交換会を開催
8月8日(火曜日)、福岡県立鞍手竜徳高等学校(宮若市)において、同校、嘉穂総合高等学校、農業大学校、普及指導センターの情報交換会を開催し、各機関の職員20名が参加しました。
当日は、台風が接近していたため、現地視察は中止し、情報交換のみを行いました。
各学校から学校紹介及びカリキュラムや進路などについて、普及指導センターからも、管内の新規就農者の動向や新規就農者に対する支援等について説明を行いました。「GAP(農業生産工程管理)の取組みの現状と今後について」、「非農家出身者が農業関係学科に進学した動機」等、積極的な質疑応答も行われました。
次に、鞍手竜徳高等学校の施設花き、施設野菜、露地野菜、果樹の施設等を見学し、各施設での取り組みの説明を受けました。
飯塚地域の農業の現状を知ってもらうことで、先生を通じて高校生の農業への興味・関心を高めることは、地域農業の担い手確保のために重要です。普及指導センターでは、今後も農業関係高校等と連携を密にし、高校生の農業教育支援に取り組んでいきます。
営農基礎講座野菜部門(いちご)の開催
飯塚地域担い手・産地育成総合支援協議会(市町・JA等関係機関で構成、事務局:普及指導センター)は8月3日に「営農基礎講座野菜部門(いちご)」を普及指導センターで開催しました。
この講座は、いちごで就農3年以下の農業者および就農希望者が対象で、いちご栽培の基礎を学び、早期の高収量達成と同時期に就農した農業者同士の交流を目的に開催しています。当日は、6名の参加がありました。
はじめに、普及指導センター職員が講師となって、花芽分化の条件、定植前後の管理について、なぜその作業が必要なのかについて座学を行いました。続けて、土壌のpH、ECの測定、葉柄内窒素濃度、クラウン径の測定の実習を行いました。
参加者からは、「各作業の必要性が分かった」、「自分のほ場でクラウン径の測定をしてみたい」などの感想があり、充実した講座となりました。
普及指導センターでは、11月に第2回の営農基礎講座野菜部門(いちご)の開催を予定しており、今後も関係機関と連携しながら、新規就農者等の早期経営確立を支援していきます。
土づくりと施肥研修会を開催
飯塚地域担い手・産地育成総合支援協議会(市町、JA等関係機関で構成、事務局:普及指導センター)では、7月25日に土づくりと施肥研修会(R5年度営農基礎講座)を飯塚普及指導センターで開催し、1~3年目の新規就農者4名が参加しました。
普及指導センター職員が講師となり、前半は、施肥に関する基礎知識として、土壌の化学性と土壌診断の見方について講義を行いました。後半は、堆肥の土壌改良効果の講義の後、堆肥の良し悪しを見分けるため、現物を用いて腐熟度判定を行いました。
施肥の講義終了後には、参加者から「土壌診断を実施する際の土の取り方を教えてほしい」との要望を受け、参加者全員で外に出て土の取り方を実演する等、活気のある研修会となりました。
普及指導センターは、今後も新規就農者の経営安定のため関係機関と連携し、総合的な支援を継続していきます。
飯塚地区農村女性グループ研究会が農産物活用研修会を開催
7月27日、飯塚地区農村女性グループ連絡研究会(事務局:普及指導センター)は、旬の農産物を活用した調理や加工方法、食育について学ぶことを目的に研修会を開催し、17名が参加しました。
田川郡の家庭料理研究家である末時千賀子先生を講師に招き、夏のまつり寿司や豆腐のチーズケーキ、自家製ハムの作り方などのほか、身の回りの物を活用した調理器具、食材の保存方法、美味しく見せるポイントなど様々な内容の講演と実習を行いました。特に、残りごはんを干すことで保存が可能になり、料理やお菓子にしておいしく食べられるという食材を無駄にしない調理方法には、参加者は大きな関心をもっていました。
実習後は食事をしながら参加者同士で活発な意見交換が行われ、「余った食材を生かしきれていなかった。工夫して家族に喜んで食べてもらいたい」「作る楽しみ、食べる楽しみ、人と交流する楽しみを味わえた」といった声が聞かれました。また、先生からは「食は健康な身体と心をつくる基本。また、農業が衰退しないために地産地消で支えていきたい」といった食に対する考えを教えていただき、充実した研修となりました。
今後とも普及指導センターは、農村女性グループ活動支援を通して、意欲ある女性農業者の活動と仲間づくりを支援します。
飯塚地域新規就農者のつどいを開催
飯塚地域担い手・産地育成総合支援協議会(関係機関で構成、事務局:飯塚普及指導センター)では6月26日に「飯塚地域新規就農者のつどい」を開催しました。
この「つどい」は、就農1~3年目の新規就農者、就農希望者が対象で、先輩農業者及び関係機関が意見交換を行うことにより、円滑な就農と就農後の早期経営確立することを目的に開催しています。当日は、新規就農者及び就農希望者21名が参加しました。
はじめに、新規就農者の先輩である貞末雄介氏(鞍手町:露地野菜)の圃場で、就農してから今までの体験を話してもらいました。
その後、飯塚普及指導センターにて、研修交流会を行い、関係機関から「就農にあたって知っておきたい制度・情報」について説明を行いました。その後、新規就農者及び就農希望者の現在の取組状況や今後の展望についての自己紹介、指導・青年農業士を交えた意見交換が行われました。閉会後も、参加者同士で連絡先の交換や情報交換がされており、充実した会になりました。
飯塚普及指導センターでは、今後も関係機関と連携しながら、就農相談や研修の推進等による円滑な就農と、営農基礎講座の開催や個別巡回指導等による就農後の早期経営確立を支援していきます。
営農基礎講座「病害虫と農薬の基礎知識」を開催
飯塚地域・担い手産地育成総合支援協議会(市町、JA等関係機関で構成、事務局:飯塚普及指導センター)では、新規就農者等を対象に、栽培技術習得と経営管理能力向上のため営農基礎講座を開催しています。
今回は、7月18日に普及指導センターにおいて「病害虫と農薬の基礎知識」というテーマで開催し、10名が参加しました。
講座の内容は、病害虫について、農薬の基本的なしくみ・使い方、知っておくと役立つ農薬の知識について講義しました。質疑応答では、「農薬の正しいはかり方」や「農薬の正しい混ぜ方」など、多くの質問が出て、病害虫と農薬についての理解を深めました。
普及指導センターでは、今後も農薬の安全使用や病害虫の防除対策の指導を行うとともに、新規就農者の早期定着に向けて関係機関と連携して支援していきます。
夏秋なす産地の活性化
本年のなすの生産は、4月28日に苗の配布が行われ、令和5年産の夏秋なす栽培がスタートしました。
JA直鞍なす部会では、なす産地の振興のため、新規栽培者の受け入れや早期栽培技術の習得に取り組んでいます。6月13日に、現地検討会を行い、栽培2年目の生産者のほ場で、ベテラン生産者からアドバイスや整枝の実演が行われるなど、活発な意見技術交換が図られました。
現地巡回後は、出荷検討会を行い、今年の生育状況を鑑みて昨年より遅い共販出荷開始日が決定されました。
さらに本年は、夏秋なす栽培希望者の研修や視察の受け入れを予定しています。
普及指導センターは、今後も夏秋なす産地の発展のため、総合的な支援を継続していきます。
花きの若手生産者に向けた病害虫講習会を開催
飯塚地域・担い手産地育成総合支援協議会(市町、JA等関係機関で構成、事務局:飯塚普及指導センター)では、管内の新規就農者等の栽培技術習得と経営管理能力向上のため営農基礎講座を開催しています。
今回は、6月8日に「花きの主要病害虫とその防除対策とIRACについて」というテーマで、就農5年目までの花き生産者を対象に講習会を行い、6名が参加しました。
講習会では、花きの代表的な病害虫と農薬の正しい使い方について説明しました。質疑応答では、「病害虫ごとの効果のある薬剤の違いについて」や「農薬散布の具体的なやり方について」「病害虫の生理生態について」など、多くの質問が出て、農薬と病害虫についての理解を深めました。
普及指導センターでは、今後も農薬の安全使用や病害虫の防除対策の指導を行うとともに、新規就農者の早期定着に向けて関係機関と連携して支援していきます。
05飯塚002花の若手生産者に向けた病害虫講習会を開催 [PDFファイル/201KB]
地元小学生がスイートコーン栽培を体験
飯塚市の若手農業者グループ『百笑』は、毎年、地元小学校と連携し、食農体験活動を実施しています。今年は、5月2日に、椋本小学校2年生を対象に、スイートコーンの定植体験を行いました。
小学生たちは、『百笑』のメンバーからスイートコーンの生育について説明を受けた後、何日で実がつくかなど、疑問に思ったことを多く聞いていました。また、定植作業を経験して、「また畑に行きたい」「土で体操服や手が汚れたけど楽しかった」など、7月の収穫体験作業が待ち遠しい様子でした。ほとんどの小学生が初めての経験で、有意義な体験学習となりました。
今後も普及指導センターは、若手農業者が取り組む地域貢献の食農体験活動を支援し、地域農業の活性化を図って参ります。
『百笑』:「たくさんの笑顔でおいしい野菜つくり」をコンセプトとした飯塚市の若手農業者グループ。