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不妊治療と仕事の両立をしやすくするための環境づくりについて

更新日:2024年4月18日更新 印刷

近年、晩婚化等を背景に、不妊の検査や治療を受けている夫婦は増加しており、夫婦全体の4.4組に1組と言われています。

そのため、働きながら治療を行っている夫婦も増えていると考えられますが、通院回数の多さや精神面での負担の大きさ、さらに不妊治療について職場内で認識があまり浸透していないことなどから、不妊治療と仕事の両立ができず、離職したり治療自体を諦めたりしている方もいます。

そこで、福岡県では職場内で不妊治療への理解が広がり、不妊治療と仕事を両立しやすくするための環境づくりが行えるよう、周知啓発を進めていきます。

1.不妊治療とは

不妊とは

「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないことをいいます。

公益社団法人日本産科婦人科学会では、この「一定期間」については「1年というのが一般的である」と定義しています。

また、「不妊」の原因は、女性だけにあるわけではなく、約半数は男性に原因があるとされ、検査をしても原因がわからないこともあります。

不妊治療とは

不妊治療の方法

男性も女性も、検査によって不妊の原因となる疾患があると分かった場合は、原因に応じて薬による治療や手術を行いますが、原因がはっきりしない場合も、妊娠を目指して治療を行うことがあります。

不妊治療は、妊娠・出産まで、あるいは、治療をやめる決断をするまで続きます。治療を始めてすぐに妊娠する場合もあれば、何年も治療を続ける場合もあります。

また、子どもを一人産んでいても、二人目の子どもの出産に向けて不妊治療を行うという場合もあります。

不妊治療の全体像<概略図>(厚生労働省資料:「令和4年度診療報酬改定の概要」より抜粋) [PDFファイル/1000KB]

不妊治療のスケジュール

不妊治療に要する通院日数の目安は、下表のとおりですが、医師の判断、個人の状況、体調等により増減する可能性があります。

また、一般不妊治療については、排卵周期に合わせた通院が求められるため、前もって治療の予定を決めることが困難な場合があります。

さらに、治療は身体的・精神的・経済的負担を伴い、ホルモン刺激療法等の影響で、腹痛、頭痛、めまい、吐き気等の体調不良等が生じることもある他、仕事や治療に関するストレスを感じることもあります。

月経周期ごとの通院日数目安
治療 女性 男性
一般不妊治療 診療時間1回1~2時間程度の通院:2日~6日

0~半日

※手術を伴う場合には1日必要

生殖補助医療

診療時間1回1~3時間程度の通院:4日~10日

             +

診療時間1回当たり半日~1日程度の通院:1日~2日

0~半日

※手術を伴う場合には1日必要

2.事業主・人事部門の方へ

不妊治療を受けながら働き続けられる職場づくりのためのマニュアル

不妊治療経験者のうち、16%(女性の場合は23%)の方が仕事と両立できずに離職していることが、厚生労働省の調査で明らかとなっています。せっかく育てた人材を離職により失うことは企業にとって大きな損失です。

不妊治療と仕事の両立について職場での理解を深め、従業員が働きやすい環境づくりに取り組んでみませんか。

離職の防止や、従業員の安心感やモチベーションの向上などにつながり、企業にとってもメリットがあります。

企業向けに、不妊治療と仕事の両立支援制度の導入マニュアルを厚生労働省が作成していますので、ご参照ください。

不妊治療を受けながら働き続けられる職場づくりのためのマニュアルのダウンロードはこちら [PDFファイル/7.39MB]

中小企業事業主の方への助成金

厚生労働省の「両立支援等助成金」に”不妊治療両立支援コース”があります。

不妊治療のために利用可能な休暇制度・両立支援制度に係る環境整備に取り組み,不妊治療を行う労働者に休暇制度・両立支援制度を利用させた中小企業事業主へ助成金が支給されます。

詳しくはこちら(厚生労働省HP)

3.不妊治療を受けられる方、職場の上司、同僚の方へ

不妊治療と仕事との両立サポートハンドブック

労働者向けに、不妊治療の内容や職場での配慮のポイントを紹介したハンドブックを厚生労働省が作成しています。

ご参照ください。

不妊治療と仕事の両立サポートハンドブックのダウンロードはこちら [PDFファイル/1.38MB]

不妊治療連絡カード

「不妊治療連絡カード」とは,不妊治療を受けている従業員等が企業側に対して,不妊治療中であることを伝えるときや,企業独自の制度等を利用するときに活用してもらいたいと,厚生労働省によって作成されたものです。
「職場にはなかなか言い出しづらい」「どうやって伝えれば分からない」という方は,カードを職場に提出するのも1つの方法です。

不妊治療連絡カードのダウンロードはこちら [PDFファイル/485KB]

不妊専門相談センター・女性の健康支援センター

福岡県では、3か所の不妊専門相談センター・女性の健康支援センターにおいて、不妊症等に関して専用電話による電話相談の他、専門の職員による面接相談を実施しています。

秘密は、厳守されます。お気軽にご相談ください。(面接相談は予約制)

不妊専門相談センター・女性の健康支援センター一覧
  専用電話番号 面接相談日
宗像・遠賀保健福祉環境事務所 0940-37-4070

第3水曜日 13時00分~16時00分(※女性の健康支援センターのみ)

第3金曜日 13時00分~16時00分

嘉穂・鞍手保健福祉環境事務所 0948-29-0277 第1水曜日 13時30分~16時30分
北筑後保健福祉環境事務所 0946-22-4211 偶数月の第3金曜日 13時30分~16時30分

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