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生物多様性関連パンフレット・チラシ集
自然環境学習などの活用のために、ご自由にダウンロードください!
生物多様性の保全等の取組を社会全体で推進するためには、まず生物多様性の現状や重要性について、県民の皆さんの関心を呼び理解を深めることが必要です。
そこで、福岡県では子供向けの読み物をはじめ、里山やため池など身近な自然を紹介するパンフレットやチラシを作成してきました。
それらのパンフレットやチラシを改めて紹介しますので、関心のあるものや広めたいものをご自由にダウンロードいただき、自然環境学習などに活用していただければと思います。
いのちのつながりいのちのにぎわい~生物多様性と私たち~
このパンフレットは、小学校高学年以上を対象とした、生物多様性について紹介するパンフレットです。
自然希求 里山 魅力いっぱいの身近な自然
人と自然との長年にわたる関わりの中で形成されてきた里山は、独特の自然景観や文化・伝統、多様な生きものが生息・生育する場、人に潤いややすらぎを与えてくれる場です。
しかし、近年、産業構造や生活様式の変化に伴い、人と自然のかかわりが低下し、開発による消失や管理放棄による荒廃などが進んでいます。
そこで、里山の重要性について、理解を深めていただき、里山の利活用及び保全活動を促すためにこのパンフレットを作成しました。
生きものの宝庫ため池 池干しで再生する「ため池」の自然
ため池は、主に農業用水を確保するために水を蓄え、取水設備を備えた人工池のことです。かつては、農業利用による定期的な減水・干し出しによって、ため池には独特の自然環境が形成されてきました。
しかし、近年、農業用水路の発達や農地の減少で、ため池が利用されなくなり、富栄養化が進行しています。
池底にヘドロがたまったりしたため池では、多くの生きものが生きていけません。
さらに、生きものにとって受難なのが、外来生物の存在です。特にブラックバスやブルーギルが、ため池などの小さな水域に侵入すると、短期間で生態系が壊滅的な影響を受けてしまうことが報告されています。
このパンフレットでは、これらの問題を解決策として、「池干し」を写真を交えて解説しています。
福岡県の淡水魚~魚を使った環境しらべ~
「福岡県は日本国内でも有数の豊かな淡水魚類相を持つことを知ってほしい」、「身近な淡水魚や河川環境に興味を持ってほしい」、こんな思いから、生物多様性を身近な題材で実感してもらうために、淡水魚を使った環境ものさし「福岡県の淡水魚」を制作しました。
淡水魚の県内分布データと生息地点の生態系評価等をもとに作成した全国に類をみない成果品です。河川環境の質を生物多様性の観点から測ることができます。
なお、これは、元々下敷きとして制作したものですが、ラミネート加工することなどにより、野外でも活用できます。
見つけた魚の合計点数と種類数から平均点を算出し、ゲーム感覚で簡単に楽しく調べることができますので、子ども向けの自然観察会や環境教育にご活用ください。
また、水生昆虫や貝など底生動物の種類によって水質を調べるための「川の中の生き物」は、すでに20年以上にわたり県内各地の水辺教室の教材として用いられています。「福岡県の淡水魚」と「川の中の生き物」を併せて使うことで、その川の「環境の豊かさ」と「水のきれいさ」を手軽に調べることができます。
さらに、これらの指標となる淡水魚や底生動物を見分けるための、同定マニュアルも新しく制作しました。下敷きと併せてご活用ください。
福岡県生物多様性戦略2022-2026概要版
生物多様性を守り、その恵みを持続的に利用する視点から、2050年に実現を目指す社会の将来像を掲げるとともに、今後5年間の取組の方向性や実施すべき施策をとりまとめた「福岡県生物多様性戦略2022-2026」の概要版です。
ここでは、戦略の策定の背景や本県の生物多様性の現状と課題等の他、目指す社会を実現するための行動目標について紹介しています。
なお、「福岡県生物多様性戦略2022-2026」全体版につきましては、下記のURLにてダウンロードが可能です。
県民行動リスト
このチラシは、「福岡県生物多様性戦略」における重点プロジェクトの一つとして策定した「県民行動リスト」です。
県民一人ひとりが日々の生活のなかで、生物多様性を意識し、その保全と持続可能な利用に向けた行動の目安となる行動メニューや考え方を示しています。
是非、皆さんが実施される環境学習などにおいてご活用ください。
(こども編)
ペット外来種終生飼養普及啓発クリアファイル
ペットとして販売、飼養されている外国産の生き物が、自然の中に逃げたり捨てられたりすることで野生化して、日本に昔からいた生き物や人に対して悪影響を及ぼしています。
野生化した外国産の生き物によりもたらされる悪影響や、外国産の生き物を飼う前に確認すべきことについて、子どもにもわかりやすく解説したクリアファイルです。
(表面)
(裏面)
外来種防除リーフレット(オオキンケイギク、アレチウリ)
特定外来生物のオオキンケイギク、アレチウリについて、植物の特徴、類似の植物との見分け方、効果的な防除の方法と時期等を載せています。
また、特定外来生物(植物)の処理方法について説明してます。
外来種防除リーフレット(ブラジルチドメグサ)
特定外来生物のブラジルチドメグサについて、植物の特徴、類似の植物との見分け方、効果的な防除の方法と時期等を載せています。
また、特定外来生物(植物)の処理方法について説明してます。
メジロ捕獲禁止のお知らせ
福岡県では、これまで愛玩飼養を目的とした野生鳥獣の捕獲は、メジロのみ1世帯1羽に限り許可していましたが、密猟や乱獲を助長する恐れがあることなどから、平成24年4月1日から許可しないこととしました。
このチラシは、その周知のために作成したものです。
傷ついた野生動物の保護について
野生動物の多くは寿命がつきる前に他の生き物に食べられたり、ケガや病気で命を落とします。
野生動物は、人と暮らしているペットとは違い、もともと人をこわがって暮らしているものです。
人がふれようとすると、体を動かせるかぎり逃げようとします。人が保護しようとすることそのものも、野生生物にとってストレスがかかるものなのです。
野生動物は、自然のままに生きていくのが本来の姿であり、自然の中での出来事については見守ることが基本です。
傷ついた動物を助けたいと思う気持ちはとても自然で大切ですが、彼らが生きていく環境そのものを守ることについて考えていただければ、より大きな保護につながります。
このチラシは、傷ついた野生動物のうち、保護の対象としているものと対象としていないものを説明をしているほか、傷ついた野生動物を見かけた場合の対処について紹介しています。
野鳥の観察・撮影マナーについて
春から夏にかけて、多くの野鳥が繁殖の時期を迎えます。
つがいになる相手を探したり、巣をつくる木を探している時期に、接近して撮影したり、集団で撮影したりすると繁殖をやめてしまうことにもつながります。
そのようなことをできるだけ防ぐために、注意喚起を目的としたこのチラシを作成しました。
平尾台自然観察センターのご案内
平尾台は、南北6km、東西2kmにわたって広がる日本有数のカルスト台地で、天然記念物、北九州国定公園に指定され、また、周辺部は筑豊県立自然公園にも指定されています。
平尾台自然観察センターでは、平尾台の散策コースを紹介しているほか、平尾台に生息・生育する動植物、カルスト地形の仕組みや特徴をジオラマによりわかりやすく解説するなど、様々な情報を発信しています。
平尾台での自然観察会には、本センターをご活用ください。
その他お知らせ
2022(令和4)年2月、県内の生物多様性に関する情報を統合し、一元的に発信・提供する「生物多様性情報総合プラットフォーム「福岡生きものステーション」を開設しました。
生物多様性について学ぶ・活用する・参加する等のきっかけとなる便利な機能を掲載しています。ぜひご活用ください。
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