本文
福岡県とベトナム社会主義共和国のハノイ市は、2008年に友好提携を締結し、環境、青少年、経済、文化、農業など、幅広い分野で交流を深めており、今年度に友好提携15周年を迎えました。
1月22日から24日の日程で、知事および香原勝司福岡県議会議長をはじめとする 福岡県・ハノイ市15周年友好提携記念訪問団(以下、県訪問団)が、ハノイ市を訪問しました。
1月22日、県訪問団は、昨年11月に本県を初訪問された、ヴォー・ヴァン・トゥオン国家主席を表敬訪問し、前回訪問のお礼をお伝えするとともに、本県とハノイ市との友好交流の状況や今回新たな覚書を締結することを報告しました。
知事は、本県に住む外国籍の方はベトナム人が最も多いことに触れ、今後も人材育成や企業の交流などの取り組みを進めていくことに対し、ベトナム政府の協力をお願いしました。知事から、記念品として東峰村の高取焼の花入をお贈りしました。
(写真)表敬の様子
(写真)トゥオン国家主席(中央)とともに
左から、山田在ベトナム大使、香原議長、マイ在福岡ベトナム総領事、知事、トゥオン国家主席、藏内九州の自立を考える会会長、松尾福岡県ベトナム友好議員連盟会長、ベトナム政府関係者
県訪問団は、ハノイ市人民評議会のグエン・ゴック・トゥアン議長を表敬訪問しました。
知事は、ハノイ市との友好提携15周年を機に、新たな覚書を締結することに触れ、「福岡県とハノイ市、そして日本とベトナムとの友好関係の更なる発展のため取り組んでまいりたい。ハノイ市人民評議会の皆さまのご協力をお願いしたい」とあいさつしました。
(写真)表敬の様子
(写真)ハノイ市人民評議会の皆さんと
県訪問団は、本県とゆかりのある企業駐在員などで組織された「ハノイ福岡県人会(ハノイ福岡ばってん会)」の皆さまと意見交換会を行いました。
知事は、昨年度から県人会の協力を得て、県内の大学生等が海外でのビジネスを体験する事業を開始したことに触れ、「ぜひ、ハノイばってん会の皆さまにもご協力をお願いしたい」と述べました。
(写真)県人会の皆さんと
県訪問団は、令和4年7月に就任されたハノイ市人民委員会のチャン・シー・タイン委員長(ハノイ市長)と初めて面談し、これまでの交流による成果を確認するとともに、新たに、両地域の将来を担う若者を育成していくため、「教育」分野の交流に取り組むことで合意しました。
知事は、教育分野の新たな交流として、ハノイ市で日本語をも学んでいる学生と福岡で日本語教師を目指している学生を対象とした人材育成事業について提案するとともに、出席された皆さんでワンヘルスについても意見交換しました。
面談に続き、知事とタイン市長は、「両地域は、各分野の交流をさらに推進するとともに、新たに教育分野の交流を追加し、両地域の今後の更なる発展を目指す」ことを盛り込んだ「友好・協力関係のさらなる強化に関する覚書」を締結しました。
(写真左から)覚書に署名する知事とタイン委員長
(写真)締結式の様子
(写真)タイン市長に記念品の「大川組子」を贈呈する知事
県訪問団は、ベトジェットエアなどの航空事業をはじめ、金融、不動産、再生可能エネルギー事業などを展開するソヴィコグループ創業者であるグエン・タン・フン会長と意見交換を行いました。
フン会長から、福岡便の新規路線開設や、ベトナムへの修学旅行のための便に協力したいとの意向が示されたのに対し、知事は、24時間運航可能な北九州空港の活用や修学旅行用のチャーター便の運航などを提案しました。
(写真)あいさつする知事
(写真)フン会長(中央)らとともに
県訪問団は、昨年11月にトゥオン国家主席とともに本県を訪問された、チャン・ルー・クアン副首相を表敬訪問しました。
知事は、福岡県とハノイ市との友好提携が15周年を迎えたことに触れ、「これからも、福岡県とハノイ市との間で、経済、教育などさまざまな分野で協力を進めていきたい」と述べました。
(写真)表敬の様子
(写真)クアン副首相とともに
県訪問団は、ハノイ市共産党委員会を訪れ、ディン・ティエン・ズン書記と面談しました。
知事は、両地域がこれまで積み重ねてきた、さまざまな分野での交流について振り返るとともに、同日、タイン人民委員会委員長(ハノイ市長)との間で新たな覚書を締結したことなどを報告しました。
(写真)あいさつする知事
知事は、ハノイ市主催のレセプションに出席し、記念レセプションに先立って締結した覚書の内容に触れ、「今後も、皆さまと一緒に福岡県とハノイ市の友好の絆を一層強いものとし、その絆をしっかりと次世代に引き継いでいきたい」と述べました。
(写真)あいさつする知事
(写真)在ベトナム日本国大使館 山田滝雄大使に記念品を贈呈する知事