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大牟田市内河川 大牟田川におけるふっ素の環境基準超過について
1 概要
福岡県では、水質汚濁防止法に基づき、国や市町村等の関係機関と連携して、公共用水域の水質監視調査を実施しています。
令和7年1月に県が大牟田川の五月橋で水質監視調査を実施したところ、環境基準値※を超えるふっ素の検出が確認されました。
県はこれまでに、大牟田川流域に水道の取水がないことを確認しています。
なお、今回検出された濃度では、直ちに健康への影響はありません。
その後、令和7年5月に追加調査を実施したところ、五月橋及び上流の七浦橋において、ふっ素が環境基準以下であることを確認しました。
今後も引き続き、五月橋での水質監視調査を継続していきます。
※環境基準値
年平均で維持されることが望ましい目標値で、基準値超過により直ちに健康に影響が出るものではありません。なお、ふっ素については、斑状歯発生予防の観点から環境基準値が設定されています。
2 令和7年1月に実施した調査
(1) 採水日
令和7年1月8日
(2) 調査結果
調査地点:五月橋(大牟田川)
分析結果:ふっ素 1.0 mg/L (環境基準値0.8mg/L)
3 令和7年5月に実施した調査
(単位:mg/L)
採水日 |
五月橋 | 七浦橋 |
5月22日 |
0.15 | 0.18 |
4 参考(ふっ素について)
(1) 健康への影響
高濃度のふっ素の摂取による斑状歯の発生が知られています。
(2) ふっ素の特徴
ふっ素は自然界に広く分布し、海域に相当程度含まれていることから、海域には環境基準は適応されません。
ガラス加工や電子工業等において使用されるほか、ふっ素樹脂等としても幅広く用いられます。
また、適量のふっ素は虫歯の予防に有効であり、歯面に直接塗布される場合もあります。