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世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群 沖ノ島の奉献品の調査成果に係る記者会見を行います!
世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群は、大陸への航海の安全を祈る国家的な祭祀が行われた「神宿る島」沖ノ島への信仰の軌跡を伝える遺産群です。
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群保存活用協議会では、令和6年度文化庁「Innovate MUSEUM事業」により、沖ノ島祭祀遺跡出土の奉献品のうち金属製品約4200点のX線撮影を行ったところ、「国宝 金銅製矛鞘※1」の内部に残る鉄矛に象嵌※2が確認されました。
これを受けて、有識者とともにX線を用いたさらなる最先端の分析を行い、検討を進めてきた成果について、宗像大社と共同で記者会見します。本遺産群の価値について知る貴重な機会です。ぜひご参加ください。
1 日時 令和7年6月10日(火)14時00分
2 会場 宗像大社辺津宮※3 福岡県宗像市田島2331
3 日程
14時00分 記者会見@勅使館
1.成果報告(30分)
(1)経緯 (岡寺未幾・福岡県九州国立博物館・世界遺産室)
(2)奉献品の概要 (福嶋真貴子・宗像大社文化局)
(3)分析結果 (山口繁生・元興寺文化財研究所)
(4)学術的な意義 (水野敏典・橿原考古学研究所)
(5)特別展示 (福嶋真貴子・宗像大社文化局)
2.質疑応答(30分)
15時00分 金銅製矛鞘撮影@神宝館
4 主催
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群保存活用協議会※・宗像大社
(※ 福岡県、宗像市、福津市、宗像大社の4者で構成)
※1 国宝 金銅製矛鞘について
古墳時代に沖ノ島の祭祀で捧げられた奉献品の一つ。昭和29(1954)年に宗像大社復興期成会による学術発掘調査により出土した。岩陰祭祀の段階のもので年代は6世紀から7世紀ごろのもの。鞘の中には鉄矛が納まったままの状態になっている。鞘はすべて金銅製で、口金と小環は銀製で作られており、非常に豪華な製品として知られている。
※2 国宝 金銅製矛鞘の象嵌について
象嵌とは、一つの素材に異質の素材を嵌め込む工芸技法のひとつです。このたび、鞘の内部に残る鉄矛の全面に象嵌が施されていることが新たに分かりました。また、象嵌やX線の画像の分析・検討から、鉄矛の本来の形を復元することができました。
※3 当日会場案内