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日本製鉄(株)九州製鉄所の電炉転換に向けた取り組みが経済産業省の補助事業に採択されました
本県に立地する日本製鉄株式会社九州製鉄所は、2050年のカーボンニュートラルを目指し、従来の高炉プロセス※1から電炉プロセス※2への転換を検討されてきました。
この度、経済産業省の「排出削減が困難な分野におけるエネルギー・製造プロセス転換支援事業」に日本製鉄株式会社九州製鉄所が採択されました。
この採択を受け、服部知事がコメントを下記のとおり出しましたのでお知らせします。
- ※1 酸素と結びついた酸化鉄として存在する天然資源「鉄鉱石」とコークスを高温下で化学反応させ、鉄鉱石の酸素を効率よく取り除き、「鉄」を取り出すプロセス。
- ※2 酸素を取り除いた状態の還元鉄や鉄スクラップを原料とし、電気の熱により融解することで、鉄鋼製品を製造するプロセス。
服部知事のコメント
日本製鉄株式会社がこの度の経済産業省の補助金事業へ採択されたこと、心からお慶び申し上げます。
CO2の排出削減が困難な産業である製鉄業は、カーボンニュートラルへの関心の高まりに呼応し、幅広い産業の国際競争力の向上に影響を及ぼすことが見込まれる産業です。
この度の採択を契機に、日本製鉄株式会社九州製鉄所がこれまで以上に世界において重要な地位を確立し、製鉄業における100年に一度の変革がこの八幡の地から広がっていくことを期待しています。
県としても、2050年カーボンニュートラルを目指し、半導体、自動車、水素からなる「グリーン成長プロジェクト」を推進しており、引き続き、事業者の皆様と力を合わせ、経済と環境の好循環をつくってまいります。
経済産業省の補助事業について
「排出削減が困難な分野におけるエネルギー・製造プロセス転換支援事業」
1 事業目的
2050年カーボンニュートラルに向けて、鉄、化学、鉄パルプ、セメント等の 排出削減が困難な産業において、エネルギー・製造プロセス等の転換を図り、排出量削減及び産業競争力強化につなげることを目的とする。
2 補助対象
製造プロセス転換を行う事業所(複数の事業所一体で転換を行う場合にあっては、当該複数の事業所)で、補助対象事業を行うために必要とされる設計費、設備費、建物当取得及びシステム整備費
3 予算総額
約4,247億円(国庫債務負担行為含む)
4 補助率
1/3以内
5 事業期間
交付決定日~令和12年2月28日
日本製鉄株式会社概要
会社名 |
日本製鉄株式会社(英文名称:NIPPON STEEL CORPORATION) |
本社所在地 |
東京都千代田区丸の内2-6-1 |
代表者 |
代表取締役社長 兼 CEO 今井 正 |
資本金 |
419,799百万円 (2024年3月31日現在) |
従業員数 |
113,845名(2025年3月31日付) |
事業内容 |
製鉄、エンジニアリング、ケミカル・マテリアル、システムソリューションの各事業 |
日本製鉄株式会社のニュースリリースについて
日本製鉄株式会社ホームページをご覧ください。