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野生動物における重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルス抗体保有状況調査結果(令和4年度)について

更新日:2024年11月18日更新 印刷

調査結果

福岡県におけるSFTS感染状況調査結果(令和4年度)
  シカ イノシシ
陽性 a 37検体 46検体
陰性 b 12検体 32検体
陽性率 a/(a+b) 75.5% 59.0%

※重症熱性血小板減少症候群(SFTS):主にSFTSウイルスを保有するマダニに刺咬されることで感染する。発熱、頭痛、筋肉痛、神経症状、消化器症状、呼吸不全症状などが症状として現れ、致死率は10~30%程度とされる。

陽性率とは

 血液採取時点で、SFTSウイルスに感染していることを表しているのではなく、過去に野生動物がSFTSウイルスに感染した結果、抗体を保有している割合を表しています。

人への感染について

 人への感染は、野生動物がSFTSウイルスに感染し、ウイルスが血液に侵入して全身にまわった状態の体液に人が接触することで起こります。

 しかし、こういった状態の野生動物は極めて少ないことが報告されており、

 今回、抗体を保有していることが確認された個体についても、過去の感染を示すだけで、現在このような状態にある可能性は極めて小さいと推定されます。

 また、人への感染は、主にSFTSウイルスを保有するマダニに刺されることで起こりますが、すべてのマダニがSFTSウイルスを保有しているわけではありません。

 ただし、いったん感染してしまうと、死亡や重篤な症状が現れる可能性があるため、十分に気を付けて野外での活動を行うことをお勧めします。

 マダニによる感染症について、詳しくは以下をご確認ください。

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