本文
福岡県材積表及び福岡県人工林収穫予測システム
福岡県材積表
スギ・ヒノキ人工林は、以前は柱材生産を主目的として40 年前後で皆伐収穫する施業が多く行われてきましたが、現在では木材価格の低迷などにより長伐期化が進みつつあります。
こうした全国的な長伐期化を受けて、平成11から15 年に林野庁の大型プロジェクト研究「長期育成循環施業に対応する森林管理技術の開発」(21道府県の共同研究)が実施された結果、高齢級林分では従来考えられていた以上に林分材積成長量が増加することが判明しました。
本県でそれまで使用されていた林分材積表も、昭和39年から42年にかけて調整されたものであり、過小であることが現場からも示唆されていました。
このため福岡県では、スギ及びヒノキの新しい林分材積表作成のための調査を実施し、2014年に樹種、林齢、地位等級ごとに、簡便に標準的なヘクタール当たり蓄積を得られる簡易林分材積表を作成しました。
この簡易林分材積表等のデータ及び、福岡県内の標準的な施業について掲載した「福岡県材積表/福岡県施業体系図」を掲載しています。
林業の推進及び森林の管理にご活用ください。
福岡県人工林収穫予測システム
上記の材積表の見直しに向けた研究成果を活用し、福岡県では、人工林を適切に管理し、計画的に伐採を行うためのツールとして、高齢級林分(長伐期施業)に対応したスギ及びヒノキの収穫予測システムを作成しています。
このシステムは、現在の森林の状況を入力して、将来の間伐時期を選んでいくことで、立木の成長と収穫できる材積(立木材積)を予測することができます。100年生までのスギ及びヒノキの人工林に対応しています。
是非、人工林の経営にご活用ください。