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「新福岡県立美術館基本計画」を策定しました
現在、福岡市天神地区にある福岡県立美術館は、長年にわたり、芸術文化との触れ合いの場として多くの方々に親しまれてきました。しかし、昭和39(1964)年の建設から57年が経ち、建物の広さや機能に限界があることなどから、県では、県民の大切な文化資産である美術品や美術活動を継承し発展させるため、大濠公園南側(福岡市中央区)に新たな県立美術館を建設することとしました。
令和2年度から、専門家等で構成する「新福岡県立美術館基本計画策定委員会」において、新県立美術館の機能や役割、施設整備、管理運営の方針等についてご意見をいただきながら検討を重ね、令和3年11月30日に「新福岡県立美術館基本計画」を策定いたしました。
1 計画の概要
(1) 新県立美術館の目指す姿とコンセプト
- 芸術の可能性を拡げ、挑戦する美術館
- 九州・福岡県の文化芸術の発展に貢献する美術館
- 県民が親しみ、誇りを育む美術館
- 公園と一体となった美術館
(2) 計画敷地の位置
(3) 施設整備計画
<施設整備の基本方針>
・ 国内外の多くの人々が交流する拠点としてセントラルパーク構想の魅力をさらに高める施設整備を行う。
・ 時代の変化に合わせ進化し続ける技術や新たな芸術表現に対応可能なフレキシブルな施設機能を備える。
・ 誰もが安心して豊かな時間を過ごすことができる、環境にやさしいサスティナブルな施設とする。
・ 周辺の景観やまち並みとの調和を図りつつ、公園・日本庭園と一体となった展示空間として施設を整備する。
<施設整備の規模等>
敷地面積 約20,400平方メートル
床面積 新美術館本体 約14,000平方メートル
(地下駐車場を含む面積 21,000平方メートル程度)
建築物の高さ 新美術館に必要な規模とランドマーク機能を確保しつつ、
周辺の風致景観との調和に配慮
機能 | 主な諸室・スペース | 面積※ |
---|---|---|
収集保存 | 収蔵庫、一時保管庫、トラックヤード、生物対策室等 | 2,300平方メートル |
展示公開 | 常設コレクション展示室、企画展示室、県民ギャラリー(貸し展示室)等 | 3,800平方メートル |
調査研究 | 研究室、資料室等 | 100平方メートル |
教育普及 連携交流 |
多目的ルーム、ワークショップ室、ボランティア室、キッズスペース等 | 600平方メートル |
情報発信 | 美術図書室、メディアスペース等 | 350平方メートル |
快適な利用 | ミュージアムショップ、カフェ・レストラン、エントランスホール等 | 3,450平方メートル |
管理運営 | 館長室、事務室、会議室、電気・機械室、監視・警備室等 | 3,400平方メートル |
※現時点で想定される目安の面積です。
(4) 管理運営計画
<管理運営のポイント>
・ 運営における公共性・透明性の確保と安心安全で快適な美術活動空間の提供
・ 美術資産を継承する使命を果たし、芸術の可能性を拡げ、挑戦する美術館
・ 県民の美術館活動への参加を促し、幅広い分野との取組みに向けた様々な主体との連携
組織 | ・ 組織の中に、企画広報部門・学芸部門・総務部門を設置 ・ 部門横断的なチーム編成など柔軟性・可変性を織り込んだ体制の検討 |
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人材 |
・ リーダーシップとプロデューサー的な視点を持ち、国内外に発信力のある館長を配置 |
外部専門機関 | ・ 新県立美術館の事業・管理運営に対し専門的・大局的視野から助言を行う美術館運営協議会を設置 ・ 収集方針に基づき優れた美術作品を系統的に収集・作品評価を行うための専門委員会を設置 |
<開館に向けた取り組み>
令和11(2029)年度の新福岡県立美術館開館を目指して、今後、施設整備・事業・管理運営の具体的な検討を進めます。
また、進捗状況について情報発信するとともに、県民の皆様の声を聞く機会を設けます。
2 添付資料
新福岡県立美術館基本計画
【統合(縮小サイズ)】新福岡県立美術館基本計画 [PDFファイル/18.49MB]
第1章 基本計画策定の背景と経緯 [PDFファイル/6.78MB]
第2章 目指す姿とコンセプト [PDFファイル/7.09MB]
正誤表(2022年8月23日) [PDFファイル/112KB]
新福岡県立美術館基本計画 概要版
【統合(縮小サイズ)】新福岡県立美術館基本計画(概要版) [PDFファイル/2.09MB]