本文
熱中症に気をつけましょう!(熱中症予防に関する情報提供)
熱中症は「気温の高くなりはじめ」や「湿度の高い日が続く梅雨時」など、気候変化に体が慣れないこの時期に増加し、7月から8月に多発する傾向があります。
特に今夏は、新型コロナウイルス感染症予防を行いながら、熱中症予防に取り組むことが求められています。
熱中症について正しい知識を身につけ、体調の変化に気をつけるとともに、周囲に熱中症が疑われる方がいないかにも気を配り、熱中症による健康被害を防ぎましょう。
熱中症とは 詳しくは「熱中症環境保健マニュアル2018」の2ページをご覧ください。 [PDFファイル/574KB]
-
体温を平熱に保つために汗をかき、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)の減少や血液の流れが滞るなどして、体温が上昇して重要な臓器が高温にさらされたりすることにより発症する障害の総称です。
-
死に至る可能性のある病態です。
-
予防法を知っていれば防ぐことができます。
-
応急処置を知っていれば救命できます。
令和2年度の熱中症予防行動について 詳しくは「令和2年度の熱中症予防行動について」をご覧ください。 [PDFファイル/315KB]
令和2年5月4日の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議において「新型コロナウイルスを想定した『新しい生活様式』」が示されました。新型コロナウイルスの出現に伴い、今後は、一人ひとりが感染防止の3つの基本である
- 身体的距離の確保
- マスクの着用
- 手洗いや、「3密(密集、密接、密閉)」を避ける
等の対策を取り入れた生活様式を実践することが求められています。
このように、今夏は、これまでとは異なる生活環境下で迎えることとなりますが、一方で、例年以上に熱中症にも気をつけなければなりません。十分な感染症予防を行いながら、熱中症予防にもこれまで以上に心掛けるようにしましょう。
「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント 詳しくは【「新しい生活様式」における熱中症予防行動について】をご覧ください [PDFファイル/349KB]
【マスクの着用により、熱中症のリスクが高まります】
マスクを着けると皮膚からの熱が逃げにくくなったり、気づかないうちに脱水になるなど、体温調節がしづらくなってしまいます。
暑さを避け、水分を摂るなどの「熱中症予防」と、マスク、換気などの「新しい生活様式」を両立させましょう。
・屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)を確保できる場合には、マスクをはずしましょう
・マスクを着用する場合には、強い負荷の作業や運動は避けましょう
・周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩しましょう
・暑さを避けましょう
涼しい服装をし、日傘や帽子も使用する
少しでも体調が悪くなったら、涼しい場所へ移動する
暑い日や暑い時間帯は無理をしない
・エアコン使用中もこまめに換気をしましょう
一般的なエアコンは、室内の空気を循環させるだけで換気は行っていません
窓とドアなど2か所を開け、扇風機や換気扇を併用する
換気後は、エアコンの温度をこまめに再設定する
・こまめに水分補給をしましょう
のどが渇く前に水分補給をする
大量に汗をかいた時は塩分も忘れずに
・日頃から健康管理をしましょう
日頃から体温測定、健康チェックを行う
体調が悪いと感じた時は、無理せず自宅で静養する
・暑さに備えた体作りをしましょう
「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる強度で毎日30分程度の運動を行う
水分補給は忘れずに、無理のない範囲で行う
※特に、熱中症になりやすい高齢者、子ども、障がい者の方々は、より注意する必要があります。
周囲の方からも積極的な声掛けをお願いします。
運動をはじめる前の注意点
- 気温や湿度などの天候を把握して行いましょう。気温や湿度が高い日には、注意をしてください。
- 予め、水分を補給して運動しましょう。また、運動中も、こまめに水分を補給しましょう。
- 急な運動は危険ですので、ウオーミングアップ、クーリングダウンは必ず行いましょう。
- ご自身の体調を考慮しながら、無理のない程度に行いましょう。
- 汗を吸いやすい服や風通しのよい服で運動しましょう。
被災住民等の熱中症対策について
被災地においては、
- 避難所における気温の上昇
- 気温・湿度の高い中での作業
- 被災や避難生活による疲労、寝不足、体調不良、栄養不足
等から、熱中症のリスクが高くなるおそれがあります。
作業時や避難所での生活の際は、十分にご注意ください。
詳しくは、被災住民等の熱中症対策について(福岡県ホームページ)をご覧ください。
熱中症を防ぐには 詳しくは「熱中症環境保健マニュアル2018」の28ページをご覧ください。 [PDFファイル/1.24MB]
- 暑さを避けましょう。
- こまめに水分を補給しましょう。
- 急に暑くなる日に注意しましょう。
- 暑さに備えた体づくりをしましょう。
- 個人の条件を考慮しましょう。
- 集団活動の場ではお互いに配慮しましょう。
- 節電を意識するあまり健康を害することのないよう、気温や湿度の高い日には、無理に我慢せず、適度にエアコン等を使用しましょう。
- 暑さ指数(WBGT)を活用しましょう。(特に高温環境の指標として労働や運動時の熱中症の予防措置に用いられている指標です。詳しくはこちら(環境省ホームページへのリンクです。別ウインドウで開きます。))
こんな症状が出たら(重症化予防の応急処置)
(1)重症度I度(現場での応急処置で対応できる軽症)
(症状)
- 手足がしびれる
- めまい、立ちくらみがある
- 筋肉のこむら返りがある(痛い)
- 気分が悪い、ボーっとする
(応急処置)
涼しいところで一休み。冷やした水分・塩分を補給しましょう。
誰かがついて見守り、良くならなければ病院へ。
(2)重症度II度(病院への搬送を必要とする中等症)
(症状)
- 頭ががんがんする(頭痛)
- 吐き気がする・吐く
- 身体がだるい(倦怠感)
- 意識が何となくおかしい
(応急処置)
重症度I度の処置に加え、衣服をゆるめ、身体を積極的に冷やしましょう。
(3)重症度III度(入院して集中治療の必要性のある重症)
(症状)
- 意識がない
- 身体がひきつる(けいれん)
- 呼びかけに対し返事がおかしい
- まっすぐに歩けない
- 身体が熱い
(応急処置)
ただちに救急車を呼び、病院へ。
救急車が到着するまでの間、身体を冷やしましょう。
高齢者の注意点 詳しくは「熱中症環境保健マニュアル2018」の36ページをご覧ください。 [PDFファイル/1.59MB]
高齢者は老化に伴い皮膚の温度センサーの感度が鈍くなり、暑さを感知しにくくなります。
また、若年者より熱放散能力が低く、体に熱がたまりやすくなりますし、のどの渇きがおこりにくくなっていますので、次のポイントに注意しましょう。
- のどがかわかなくても水分補給しましょう。
- 部屋の温度をこまめに測りましょう。
- 1日1回汗をかく運動をしましょう。
子どもの熱中症を防ぐポイント 詳しくは「熱中症環境保健マニュアル2018」の36ページをご覧ください。 [PDFファイル/1.59MB]
- 顔や汗のかき方を十分に観察しましょう。
- 適切な飲水行動を学習させましょう。
- 日頃から暑さに慣れさせましょう。
- 汗を吸いやすい服を選びましょう。
熱中症情報
