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果樹栽培におけるスマートグラスの活用に向けて
更新日:2024年2月16日更新
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福岡県では、令和5年度にスマートグラスを導入し、熟練生産者「果樹の匠」の技術を新規就農者へ効率的・効果的に伝承する取り組みを行っています。スマートグラスは、カメラ、マイク等の機能を備えたメガネ型の情報機器で、使用者は両手を自由に使いながら、実際に目で見ている映像をリアルタイムで遠隔地に送受信することができます。
1月30日に、「果樹の匠」による新規生産者への遠隔指導の実証を行いました。新規生産者がスマートグラスを装着し、「果樹の匠」が遠隔でブドウの整枝・せん定方法の指導を行い、映像では分かりづらい部分は音声でやりとりをしながら作業を進めました。
実証後のアンケートでは、「遠方にいる場合でも移動せずに指導ができる」、「気軽に指導を受けられる」といった評価があった一方で、「園地全体がみえないと指導しづらい」、「映像では樹の状態や病害虫などが判別しにくい」といった意見もありました。
普及指導センターでは、今回の実証で得られた評価や意見を参考に、スマートグラス等のICT機器を活用方法の検討を進め、産地の維持・発展に向けた支援を行っていきます。