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工業用水道事業
(1)事業概要
ア.苅田工業用水道
行橋市を貫流する今川(二級河川)を水源として昭和42年度に完成した「西瀬戸内臨海工業用水道事業」※1と、今川上流田川郡添田町に位置する油木ダムを水源として昭和51年に完成した「苅田地区産炭地域小水系工業用水道事業」※2を、平成25年に苅田工業用水道事業として事業統合を行った。
計画給水量75,000立方メートル/日で、京都郡苅田町を給水区域としている。
(令和6年4月1日現在)
事業概要 | |
水源 | 今川表流水、油木ダム |
計画給水量 | 75,000立方メートル/日 |
給水区域 | 京都郡苅田町 |
料金 | 36.74円/立方メートル |
契約給水量 | 48,130立方メートル/日 |
給水先 | |
北九州セキサン(株) | |
(株)九州テクノメタル | |
UBE三菱セメント(株)九州工場苅田第二地区 | |
麻生セメント(株)苅田工場 | |
九州ホイール工業(株) | |
TOTO(株)小倉第二工場 | |
TOTOプラテクノ(株)第二工場 | |
UBE三菱セメント(株)九州工場 | |
苅田町清掃事務所 | |
(株)柏木興産苅田工場 | |
日本磁力選鉱(株)苅田工場 | |
中野産業(株) | |
福岡県苅田港務所 | |
九州電力(株)苅田発電所 | |
中村産業(株) | |
トヨタ自動車九州(株)苅田工場 | |
トヨタ自動車九州(株)小倉工場 | |
日産自動車(株) | |
出口産業(株) | |
福岡スタンダード石油(株) | |
苅田バイオマスエナジー(株)苅田発電所 | |
バイオパワー苅田(同)かんだ発電所 | |
(株)日本海水TTS苅田パワー | |
計 23社 |
※1 西瀬戸内臨海工業用水道(水源:今川)
苅田地方用水事業(事業着手:昭和16年、給水開始:昭和26年4月)を前身とする。
その後、西瀬戸内振興に伴う苅田町地先1号埋立地を中心とした苅田臨海工業地帯への大規模な企業進出に対処するため、昭和38年度から国庫補助事業(補助率25%)として抜本的な拡張改良に着手し、昭和42年度に総事業費約15億円で完成したもので、渇水期に備え貯水量1,150千立方メートルの専用ダムである「殿川ダム」を併設している。
※2 苅田地区産炭地域小水系工業用水道(水源:油木ダム)
産炭地域の振興対策事業の一環で、苅田町小波瀬臨海工業地帯を中心とした地域へ給水するため、昭和43年に国庫補助事業(補助率45%)として着手し、昭和51年に総事業費約21億円で完成したものである。
今川堰(苅田工業用水道)
殿川ダム(渇水に備え併設している専用ダム)
イ.大牟田工業用水道
昭和39年に新産業都市の指定を受けた大牟田市に立地している企業、及び進出する企業へ工業用水を供給するため、熊本県北部を流れる菊池川(一級河川)及び菊池川上流に位置する竜門ダムを水源として、昭和46年度に国庫補助事業(補助率35%)として着手し、昭和50年度から給水を開始した。
総事業費は平成13年に完成した竜門ダムの建設負担金を含めて約189億円である。
計画給水量74,400立方メートル/日で、大牟田地区を給水区域としている。
(令和6年4月1日現在)
事業概要 | |
水源 | 菊池川表流水、竜門ダム (熊本県菊池市) |
計画給水量 | 74,400立方メートル/日 |
給水区域 | 大牟田市 |
料金 | 40.70円/立方メートル |
契約給水量 | 73,160立方メートル/日 |
給水先 | |
三井化学(株)大牟田工場 | |
三井金属鉱業(株)三池事務所 | |
デンカ(株)大牟田工場 | |
エスジーケミカル(株) | |
KMアルミニウム(株) | |
大牟田セキサン(株) | |
(株)フレッシュ・ウォーター三池 | |
大牟田工業団地協同組合 | |
(株)ヤヨイサンフーズ九州工場 | |
室町ケミカル(株) | |
オーム乳業(株) | |
大牟田エコタウン共同管理団体 | |
(株)イズミ | |
(株)三池火力発電所三池発電所 | |
三光(株) | |
九州電力送配電(株)港変電所 | |
(株)シグマパワー有明大牟田発電所 | |
トータルケア・システム(株)大牟田工場 | |
計 18社 |
白石堰
ウ.鞍手・宮田工業用水道
産炭地域振興臨時措置法の失効に伴い、平成15年3月末に地域振興整備公団から鞍手工業用水道、宮田工業用水道の施設の譲渡を受け、平成15年4月から鞍手・宮田工業用水道として工業用水の供給を開始した。
宮若市を貫流する犬鳴川(一級河川遠賀川水系)及び犬鳴川上流に位置する犬鳴ダムの他、鞍手郡鞍手町に位置する木月池、中間市に位置する浮洲池を水源としている。
計画給水量30,350立方メートル/日で、中間市、宮若市、遠賀郡遠賀町、鞍手郡鞍手町の2市2町を給水区域としている。
(令和6年4月1日現在)
事業概要 | ||
水源 | 犬鳴川表流水、犬鳴ダム 木月池、浮州池 |
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計画給水量 | 30,350立方メートル/日 | |
給水区域 | 中間市、宮若市、 遠賀郡遠賀町、 鞍手郡鞍手町 |
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料金 | 鞍手地区 | 49.50円/立方メートル |
有木地区 | 59.40円/立方メートル | |
宮田地区 | 64.90円/立方メートル | |
契約給水量 | 10,160立方メートル/日 |
給水先 | ||
(株)アルサ | ||
相互薬工(株)福岡工場 | ||
TOMATEC(株) | ||
清新産業(株)鞍手工場 | ||
大石産業(株)パルプモウルド事業部九州第二工場 | ||
日本パーカライジング(株)九州第一工場 | ||
鞍手工業団地協同組合 | ||
大石産業(株)パルプモウルド事業部九州第一工場 | ||
大発日本(株) | ||
トヨタ自動車九州(株) | ||
大西化成(株)宮田工場 | ||
(株)アムコー・テクノロジー・ジャパン福岡営業所 | ||
東洋コルク(株) | ||
計 13社 |
芳賀堰
エ.田川工業用水道
独立行政法人中小企業基盤整備機構法及び同法施行令により、独立行政法人中小企業基盤整備機構(以下「中小機構」という。)による工業用水道事業の管理・運営業務は平成26年3月末までとされたことに伴い、中小機構から田川工業用水道の施設の譲渡を受け、平成26年4月から田川工業用水道として工業用水の供給を開始した。
田川市を貫流する中元寺川(一級河川遠賀川水系)及び中元寺川上流田川郡添田町に位置する陣屋ダムを水源としている。
計画給水量10,000立方メートル/日で、田川市、田川郡川崎町の1市1町を給水区域としている。
(令和6年4月1日現在)
事業概要 | |
水源 | 中元寺川表流水、陣屋ダム |
給水能力 | 10,000立方メートル/日 |
給水区域 | 田川市、田川郡川崎町 |
料金 | 52.80円/立方メートル |
契約給水量 | 7,070立方メートル/日 |
給水先 | |
(株)めん食 | |
大三ミート産業(株) | |
三好食品工業(株) 第5工場 | |
三好食品工業(株) 第2、3工場 | |
三好食品工業(株) 第4工場 | |
TTCフーズ(株)九州支店 田川工場 | |
(有)井上薫商店 | |
(株)トライアルカンパニー | |
(株)MLS | |
水谷建設工業(株) | |
川宮地区工業用水共同受水組合 | |
見立地区工業用水共同受水組合 | |
太陽セランド(株)田川望岳台工場 | |
安然貿易(株) | |
計 14社 |
八幡井堰