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令和7年度飯塚普及指導センター活動情報
飯塚普及指導センターの活動情報です。
006 JA直鞍管内ナス生産者の現地互評会を開催
-現状把握と、今後の生産性向上に向けた意見交換 -
6月25日(水)、JA直鞍管内のナス生産者を対象に、現地互評会を行い、10名が参加しました。
まず、普及指導センターから、現在の生育状況と、今後の栽培管理について解説しました。今年は春季の夜温が低く、根の張りが不十分になっている等の理由により初期生育不良が見られることから、ナスを早めに収穫することや、発根促進剤の施用により作物体を強くすることを推奨しました。
その後、参加者全員で、生産者4名のほ場を巡回しました。春季における低温等が原因で、草高は低く、茎径は細くなっており、樹勢が弱い状況であったため、普及指導センターからそれぞれの生産者に合った今後の栽培管理方法について指導しました。生産者からは、病害虫の防除方法等についての質問があり、今後の生産管理について熱心に取組む姿勢が見られました。
普及指導センターでは、今後もナスの高品質安定生産と産地の活性化に向けて、適切な指導を行うとともに、関係機関と連携し、農業者を支援していきます。
006JA直鞍管内ナス生産者の現地互評会を開催 [PDFファイル/316KB]
005果樹における鳥獣被害防止対策研修会を開催!
- カラス、アライグマ、ヒヨドリの被害防止対策 -
7月1日に、関係機関で組織する飯塚地域担い手・産地育成総合支援協議会生産振興部会果樹部門の主催で、管内果樹生産者を対象に、果樹における鳥獣被害防止対策研修会を開催しました。研修会場のJAふくおか嘉穂本所には、果樹生産者ら約30名が集まりました。
研修会では、株式会社野生鳥獣対策連携センターの阿部豪氏を講師に迎え、果樹におけるカラス、アライグマ、ヒヨドリ等の被害特性とその効果的な防護、捕獲対策について講演していただきました。鳥獣の園地への侵入や食害、捕獲の様子等、普段目にできない貴重な映像がふんだんに織り交ぜられており、非常にわかりやすい内容でした。
参加者からは、「全てが今後の対策の参考になりました」、「鳥獣ごとの特有な動きがわかり、今後の対策に役立ちます」、「防護柵や罠の効果的な設置方法が知れてよかった」等の声が聞かれ、大変有意義な研修会となりました。
普及指導センターでは、今後も関係機関と連携して、作物の安定生産のため、鳥獣被害防止対策を支援していきます。
004営農基礎講座「病害虫の基礎知識と防除管理のポイント」を開催
-効果的な防除方法と農薬適正利用による安定生産を目指して-
飯塚地域・担い手産地育成総合支援協議会(市町、JA等関係機関で構成、事務局:飯塚普及指導センター)では、管内の新規就農者等の栽培技術の早期習得と経営管理能力向上のため営農基礎講座(年間全6回)を開催しています。
6月24日に、講座の第1回として「病害虫の基礎知識と防除管理のポイント」を開催し、13名が参加しました。
前半は、農薬の散布方法や取り扱い方法を正しく理解するためのDVDを視聴した後、病害虫の基本的な生理生態や特徴、防除対策の考え方についての講義を普及指導センターから行いました。
後半は、「株式会社 重松製作所」から、農薬散布用マスクの紹介と正しい着用方法について実演を交え説明し、参加者は農薬の安全利用の意識が高まった様子でした。
研修後、参加者からは「農薬の分類について詳しく知ることができた」、「品目別の防除対策についても知りたい」などの感想がありました。
普及指導センターは、今後も農薬の安全使用や病害虫の防除対策の指導を行うとともに関係機関と連携し、新規就農者の確保・定着に向けた支援を行っていきます。
003 JAふくおか嘉穂早期コシヒカリ現地講習会を開催!
- 適切な後期管理で高品質な水稲生産を目指す -
6月19 日に、JA ふくおか嘉穂早期コシヒカリ現地講習会が飯塚市のほ場2か所で開
催され、農業者14名が参加しました。
普及指導センターからは、3月中旬の播種・育苗時期から現在までの気象データを基に
した本年の生育概況と今後の栽培管理のポイントについて説明しました。特に、本田移植
後の気温が平年並み~低く推移した事から、出穂期が平年より少し遅れる可能性があるこ
と、近年多発し問題となっている「イネカメムシ」については、出穂期とその7~10 日後
に薬剤散布による防除を実施することなどを、重点的に説明しました。
参加者からは、イネカメムシの発生状況やスクミリンゴガイ対策等、積極的な質問があ
り、また、自身の田んぼについて今後の水管理が明確になってよかったという声も聞かれ、
大変有意義な講習会となりました。
普及指導センターでは、今後も水稲の生産改善に向け、講習会や実証ほの設置・調査を
通じて、農業者を支援していきます。
002 水稲の高品質・安定生産を目指して
-早期水稲指標田の調査を実施-
6月18日に、早期水稲の指標田【4月20日田植えのコシヒカリ(飯塚市)と
夢つくし(宮若市)】の3回目の生育調査を実施しました。近年の気象変動の激し
い状況下において、指標田調査は作物の実際の生育状況が把握できるため、栽培指
導を行う際の重要な資料となります。
2回目までの調査(1回目:5月27 日 2回目:6月5日)では、田植え後の
低温の影響で、平年に比べ草丈は低く、茎数は少ない傾向でしたが、6月に入り生
育は回復し、今回の調査では平年以上の草丈及び茎数まで増加しました。一方で、
幼穂はまだ観察されず、出穂期が平年に比べ遅くなる可能性が示唆されました。
今回の調査結果はJA 等の関係機関と共有され、早期水稲の現状に応じた栽培管
理技術や病害虫対策の検討に利用されるとともに、今後実施予定の早期水稲講習会
や管理情報等を通じて、水稲生産者に情報が提供されます。
普及指導センターは、今後も水稲の高品質・高位安定生産を目指して、水稲生産
者の支援を行っていきます。
001 特産花きシャクヤクの出荷に向けて
4月23日、宮若市の現地圃場及び集荷場にて、JA 直鞍シャクヤク部会、普及指導センター、JA 担当者、福岡花市場担当者等、20名が参集し、現地検討会を行いました。
現地検討会では、収穫を控えた圃場で生育状況を調査すると共に、今後の技術対策や出荷作業の留意点などを確認しました。
本年は1~2月の最低気温が直近三か年の中で最も低く、少雨で経過した事から、病害の発生は少ないものの、生育が例年よりも遅れている傾向がみられています。このため、初出荷は昨年よりも3日遅くなるものの、昨年よりも1~2万本多い5~6万本の出荷が見込まれています。
普及指導センターからは、これまでの気象データに基づいた生育管理や病害虫対策、昨年に開発したAI技術を活用した適期収穫の情報提供を行いました。
今後も、普及指導センターは、適期収穫による品質向上や有機質資材施用による株養成などを推進し、産地維持を支援していきます。