本文
ゲートキーパーについて
ゲートキーパーとは
「ゲートキーパー」とは、自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応(悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る)を図ることができる人のことで、「命の門番」とも言われています。特別な資格などは必要ありません。相手のことを想う気持ちと、勇気ある行動で救える命があります。私たち一人ひとりが「大切な誰か」のゲートキーパーとなって、かけがえのない命を守りましょう。
この度、ゲートキーパー手帳を作成しました。身近な人の気持ちに寄り添い、”生きる支援”を行う際の参考となれば幸いです。
知っておきたいゲートキーパーの4つの役割
ゲートキーパーには、自殺のリスクがある人に“気づき”、寄り添うように“話しを聴き聞き”、その上で必要な支援に“つなぎ”、“見守る”という4つの大切な役割があります。もし周囲に気になる人がいたら勇気を出して声をかけてみてください。
(1)気づき
家族や仲間の変化に気づいて、声をかける
(声かけの例)
・「最近、眠れてる?」(2週間以上続く不眠はうつのサイン)
・「悩みがあるなら、よかったら話して。」
・「大丈夫?疲れてない?」
(2)話を聴く(傾聴)
本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける
(ポイント)
・安心して話せる雰囲気を作る
・「死にたい」と打ち明けられても話題をそらさず、真剣に悩みを受け止め、相手の気持ちに寄り添う
・誠実に、尊重して相手の感情を否定しない
・話を聞いたら、ねぎらいの言葉をかける。「話してくれてありがとう」「つらかったね。大変だったね。」
(3)つなぐ
早めに専門家に相談するよう促す
(ポイント)
・相手の意思を尊重し、適切な支援につなぐためのサポートをする
・紹介にあたっては相談者に丁寧な情報提供をする
・相談窓口に確実につながるように、可能な限り家族や友人など周囲の連絡先に直接連絡をとり、相談場所や日時を具体的に設定、相談者へ伝える。(相談者の了承を得た上で)
(4)見守り
温かく見守りながら、じっくり見守る
(ポイント)
・つないだ後も見守っていることを伝える。
ゲートキーパーについて詳しく知りたい方は
厚生労働省のホームページのご案内
「誰でもゲートキーパー手帳」や「ゲートキーパー養成研修用テキスト」があります。