本文
感染症の流行状況と感染対策について
感染症の流行状況
手足口病
定点あたり報告数が高い状況が続いています。
【感染経路】
患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛まつ感染」、水疱の内容物や便に排出されたウイルスが手などを介し、口や眼などの粘膜に入って感染する「経口感染・接触感染」があります。
【症状】
3〜5 日の潜伏期間の後、口の粘膜・手のひら・足の甲または裏などに水疱性の発疹が現れます。発熱は高熱になることはあまりありません。一般的に軽症で、発疹は3〜7 日で消失します。重症化はまれですが、合併症として急性脳炎や心筋炎があげられます。
【感染対策】
予防には、手洗い、咳エチケットが有効です。発疹が消えた後も、3〜4 週間は便にウイルスが排泄されるため、手洗いを徹底し、幼稚園、保育園、学校など集団生活ではタオルの共用を避けましょう。
マイコプラズマ肺炎
定点あたり報告数が高い状況が続いています。
【感染経路】
感染した人の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛まつ感染」、感染した人と直接接触することにより感染する「接触感染」があります。感染してから発症するまでの潜伏期間は長く、2~3週間くらいとされています。
【症状】
発熱や全身の倦怠感(だるさ)、頭痛、咳などの症状が見られます。咳は、熱が下がった後も長期間にわたって(3~4週間)続くのが特徴です。肺炎マイコプラズマに感染した人の多くは気管支炎で済み、軽い症状が続きます(一般に小児のほうが軽症で済むといわれています)が、一部の人は肺炎になったり、重症化することもあります。
【感染対策】
予防には、流水と石けんによる手洗いをすることが大切です。また、感染した場合は、家族間でもタオルの共用は避けましょう。咳の症状がある場合には、マスクを着用するなど❝咳エチケット❞を守ることを心がけましょう。
参考
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
【感染経路】
患者の咳やくしゃみ、会話等のときに排出される、ウイルスを含む飛まつ又はエアロゾルと呼ばれる更に小さな水分を含んだ状態の粒子を吸い込むことによる「飛まつ感染」、患者の目や鼻、口に直接的に接触することにより感染する「接触感染」があります。
【症状】
発熱、呼吸器症状(咳、咽頭痛)、頭痛、倦怠感(だるさ)などがあります。また、下痢、嘔吐、嗅覚・味覚障害も起こることがあります。いまだ不明な点が多いですが、一部、咳や倦怠感などの症状が長引くこともあります(いわゆる後遺症)。
【感染対策】
予防には、手洗いや手指消毒、換気、適切なマスクの着用を含めた咳エチケット等が有効です。
新型コロナウイルス感染症の基本的感染対策
日常の基本的感染対策については、基本的対処方針や業種別ガイドラインが廃止となることから、政府や県として一律に求めることはなくなり、県民の皆さまや事業者の皆さまにおかれましては、自主的な感染対策に取り組んでいただくこととなります。
県民の皆さまや事業者の皆さまにおかれましては、感染対策上の必要性に加え、経済的・社会的合理性や持続可能性の観点も考慮していただき、各自でご判断ください。
マスク着用の考え方の見直し等について [PDFファイル/603KB]
新型コロナウイルス感染症に関する事業者の取組み
業界団体が定める業種別ガイドラインが廃止されることとなり、事業者の皆さまにおかれましては、感染対策上の必要性に加え、機器設置や維持経費など実施の手間・コスト等を踏まえた費用対効果、換気など他の感染対策との重複・代替可能性などを勘案し、実施の要否をご判断ください。
参考
新型コロナウイルス感染症法上の位置付け変更後の基本的感染対策の考え方について(令和5年3月31日) [PDFファイル/397KB]
新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針の廃止について(令和5年4月27日対策本部決定) [PDFファイル/37KB]