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かわいそうな猫を生み出さないために
猫の飼い主さんへ~5つのお願い~
(1)屋内で飼育しましょう
飼い主さんが環境を整えてあげれば、猫は屋内で暮らすことのできる動物です。
屋内飼育により、迷子を防止することができるほか、ケンカや交尾による感染症や交通事故から飼い猫を守ることができます。
(チラシ)猫は室内で飼いましょう [PDFファイル/987KB] (環境省作成「宣誓!無責任飼い主0(ゼロ)宣言」!!より抜粋)
(2)不妊・去勢手術を受けさせましょう
猫は、生後半年程度から出産可能になり、年に2から4回出産し、一度に4から8匹産むことができるため、あっという間に増えてしまいます。
飼い猫の健康を守るため、生活環境を乱さないためにも、飼い猫には不妊・去勢手術を受けさせましょう。
オスのメリット
・ケンカが減り、攻撃性がなくなる
・マーキング(スプレー行動)を減らす
・生殖器系の病気や交尾による感染症から守る
メスのメリット
・望まない妊娠を避ける(過剰繁殖の防止)
・発情による出血や鳴き声を減らす
・生殖器系の病気や交尾による感染症から守る
(3)迷子札をつけましょう
大切な飼い猫の行方が分からなくなった場合、迷子札などの飼い主が分かる標識があると見つかりやすくなります。マイクロチップの皮下装着は、脱落する心配がないため、有効です。
<環境省>マイクロチップはペットとあなたを結ぶ絆です(新しいウィンドウで開きます)
〈環境省〉犬と猫のマイクロチップ情報登録に関するQ&A(新しいいウィンドウで開きます)
(4)絶対に捨てない
猫を捨てることは犯罪です。動物の愛護及び管理に関する法律に違反すると100万円以下の罰金が科されます。
遺棄・虐待防止ポスター [PDFファイル/1.62MB] (環境省作成)
動物の遺棄、動物への虐待は、犯罪です! [PDFファイル/528KB](福岡県作成)
(5)最期まで責任をもって飼いましょう
猫は15から20年くらいの寿命があります。病気になった、家庭の事情でお世話ができなくなったという理由で、飼育放棄することはできません。
家族の一員として、最期まで責任をもって飼いましょう。
「飼わない」という決断も1つの動物愛護です。
飼い主のいない猫にエサを与えている方へ
自宅の近所にいる猫にかわいそうだからと安易な気持ちのみで餌を与えていませんか?
猫に餌を与えるということは、その猫や産まれてくる子の命の責任をとるということです。
不幸な命を生み出さないよう、近所の方々への迷惑にならないよう、外にいる猫に餌を与える場合には、 以下のすべての点に注意する必要があります。
近所の方々の理解は得られていますか?
猫は、一定の広さのテリトリーをもって行動します。餌を与えた猫が近所の庭で糞尿をしたり、車を傷つけたりして迷惑をかけないよう、近所の方々への配慮が求められます。
(餌を与える場合は、)
・餌を与える場所は、自宅あるいは管理者の許可を得た場所にしましょう。
・餌は決められた時間に与え、食べ残しは放置せずに片付けましょう。
・置き餌は、 腐敗して異臭のもとになる、カラスなど他の動物も寄ってくる、といった新たな苦情の原因になります。
・猫は食事のあと、比較的すぐにトイレをする習性があります。餌を与える場所のすぐ近くにトイレを置いてあげましょう。
・トイレの片づけ、清掃も餌を与える方が行いましょう。
不妊・去勢手術は必ず行いましょう
猫に餌を与えている場所には、他の場所にいた猫が餌を求めて寄ってきます。多くの猫が集まった結果、発情やケンカによる鳴き声や餌やトイレの管理が行き届かなくなるなどのトラブルの原因になってしまいます。
また、 繁殖の機会が増えることにより、多くの子猫が生まれます。
生まれた命、他の場所から集まった命、それらすべての命の責任をとることができますか?
かわいそうという気持ちで始めた餌やりが、結果として、不幸な命を増やすだけの行為にならないよう、無責任な餌やりは控えましょう。
「地域猫活動」って知っていますか?
地域猫活動とは、飼い主のいない猫が引き起こす糞尿などの生活環境上の問題や過剰繁殖による問題を解決するため、地域住民が主体となって、不妊・去勢手術や一定のルールのもとエサやり、トイレの管理などを行う活動のことです。
飼い主のいない猫の数を増やさず、一代限りで生命を全うさせ、地域から数年かけて飼い主のいない猫をなくすことを目的としています。
福岡県では、平成26年度から、不妊・去勢手術費用の助成など地域猫活動に取り組む市町村を支援する事業を行っています。
地域猫活動については、「始めてみませんか!地域猫活動」をご覧ください。