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福岡県人権施策推進懇話会(令和7年度第1回)議事要旨
日時
令和7年5月29日(木)10時30分から12時16分まで
場所
福岡県千代合同庁舎C301B会議室
議題
(1)令和7年度福岡県人権教育・啓発基本指針に基づく実施計画について
(2)その他について
議事要旨
○ 令和7年度福岡県人権教育・啓発基本指針に基づく実施計画に係る委員からの意見・質問及び県からの回答の概要は、以下のとおりである。
【インターネットによる人権侵害について】
(委 員)
インターネットによる人権侵害に係るモニタリングについて県から各自治体への指導をしているのか。それとも、自治体に任せているのか。
( 県 )
自治体に対して指導はしていない。ただし、機会があるごとに市町村に県の取組や先進的な自治体の取組などを紹介して、取組を検討いただくようなアナウンスをしている。
【LGBTの方のDV被害者相談ホットラインについて】
(委 員)
LGBTQ電話相談では、Qを付けているが、LGBTの方のDV被害者相談ホットラインでは、Qが外れている状態である。同じ方を対象とした相談事業だと思われるが、Qを外すと、LGBTの方のDV被害者相談ホットラインの方がLGBT以外のマイノリティの方には対応しないように印象を受けるのではないかと思われるので、特に強い意図が無いのであれば表記を合わせた方が良いのではないか。
( 県 )
Qを外していることに、特に意図はなく、同じ方を対象としている為、今後検討していく。
【成年後見制度の利用促進について】
(委 員)
最近、成年後見人の予算措置が厳しい状況にあるようなので、その辺の支援を具体的に考えているのか。
( 県 )
成年後見制度の利用促進については、これまでも市町村支援ということで取り組んできたところである。引き続き、市町村が行う、中核機関として制度の利用の為の推進役を担う組織の設立、さらには設立したところのレベルアップについて研修やアドバイザー派遣などを実施する予定している。
【困難な問題を抱える女性への支援事業について】
(委 員)
困難な問題を抱える女性への支援事業について、内容が非常に複合的、交差的で、庁内での連携が必要と思うが、庁内でどのように連携する予定なのか。
( 県 )
今年度は第6期福岡県男女共同参画計画を策定する予定であり、その中でも関係各課と連携しながら対策を考えていきたいと思っている。
【インターネットによる人権侵害について】
(委 員)
インターネット等を利用した差別行為の防止ということで色々と差別的な発言について削除申請されていると思うが、部落差別に関する情報に限定しているという理解で良いのか。
( 県 )
現在の取組としては、部落差別に係る記載のみ取り組んでいる。
【外国人の受け入れについて】
(委 員)
県としては、外国人に県が選ばれるような取組をされていると思うが、どれくらい外国人を受け入れるという数字的な目標はあるのか。
( 県 )
受け入れの目標はないが、全体的に留学生であったり、技能実習生などいろんな形態で外国人が増えている。その関係で相談体制や関係機関と連携してワンストップで、多言語でいろんな相談に対応できるようなFUKUOKA IS OPENセンター(フクオカイズオープンセンター)を昨年度開設して、外国人が安心して暮らせるように体制を整えていきたいと思っている。
○ その他に係る委員からの意見・質問及び県からの回答の概要は、以下のとおりである。
・ 「令和7年度人権相談従事職員研修カリキュラム」について報告
・ 福岡県弁護士会からの勧告に係る再発防止策等について、事務局案を説明
・ 令和6年度に作成した同和問題啓発強調月間CMを放映
・ 「福岡県人権教育・啓発基本指針の改定について」「インターネット上のターゲティング広告について」「有料動画サイト「Jinken.TV」への対応について」の検討状況について現状報告
【再発防止策等について】
(委 員)
福岡県弁護士会からの勧告に係る再発防止策等について、最終的に人権侵害に該当するとなった場合、人権侵害に該当するとなった場合の対象者への謝罪や被害回復について、どのように考えているのか。明確なところが決まっていれば、教えていただきたい。まだ、検討が及んでいないという事であれば、そこも含めての発生時の対応かと思うので、そこもご検討いただきたいと思う。
( 県 )
今、検討中という段階ではあるが、原因究明、再発防止策の検討と記載しており、この中で、被害者への対応、謝罪等も含めて検討していくことを考えている。
(委 員)
企業で起きたときにはこの流れを組んでいるので、この方向で良いのかと思う。引き続きこれで対応いただければと思う。