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暑さに負けない水稲づくりをめざして(久留米普セ)
更新日:2025年9月11日更新
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「恵つくし」の栽培試験を実施
うきは市の中山間地域の水田では、主に水稲「夢つくし」が栽培されています。夜温が低く、気温の日較差が大きい気候であるため、これまでは品質の良い米が生産されていましたが、近年は夏季の高温による品質の低下が懸念されています。
そこで、関係機関で構成する JA にじ管内農業振興協議会では、高温に強い水稲品種「恵つくし」の栽培試験を行いました。「恵つくし」は、福岡県農林業総合試験場が開発した高温登熟性に優れ、いもち病に強い中山間地域向け良食味品種です。
本年は、梅雨明けが早く、7月上旬以降は高温の日が続きましたが、「恵つくし」は順調に生育しました。出穂期や成熟期は「夢つくし」とほぼ同時期で、8月に行った調査では、穂数は「夢つくし」より多いことが確認されました。栽培試験に協力していただいた農家からは、収量や品質に期待する声が聞かれています。今後は収量・品質調査を行い、うきは市の中山間地域における「恵つくし」の適応性を確認します。
普及指導センターは、今後も関係機関と連携し、水稲の生産技術の向上や安定生産を支援していきます。

