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No.7カキ「秋王」着果安定のため「環状はく皮」の取組を拡大
更新日:2024年6月11日更新
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「秋王」の管理講習会開催
県育成のカキ「秋王」は、令和6年に販売10周年を迎えます。「秋王」は食味評価が高く、高単価で取引されており、生産量は年々増加しています。しかし、着果の安定が課題となっており、普及指導センターでは、関係機関と連携して着果安定対策の「環状はく皮」の普及に取り組んでいます。環状はく皮は、樹の皮を環状に剥ぎ取り、養分の流れを抑制し、葉でつくられた養分を、果実により多く分配することで着果を安定させる技術です。
JA筑前あさくらと朝倉普及指導センターは、5月22日に「秋王」の管理講習会を開催し、柿部会の「秋王」生産者約50名が参加しました。講習会では、着果安定を目的として行う環状はく皮について、実際に作業を行いながら具体的な処理の手順や注意点などを確認しました。また、昨年初めて環状はく皮を行い、収量が向上した生産者の事例を紹介し、有効な技術であることを伝えました。連年、環状はく皮を行っている生産者からは「年々、収量が増加している。今年も収穫が楽しみだ。」、また、これまで環状はく皮を行っていなかった生産者からも「今年は環状はく皮を試してみたい。」など意欲的な声が聞かれました。
普及指導センターでは「秋王」の安定生産に向けて、今後も産地への支援を続けていきます。