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No.20 果樹園に気象観測スポットを設置
更新日:2023年11月9日更新
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気象データに基づく的確な栽培管理に向けて
近年、豪雨や高温などが発生しており、露地栽培が大半の果樹において生産量や品質の年次変動が大きくなっています。生産者や指導員の長年の経験や勘だけでなく、デジタル技術を活用した、より的確な栽培管理が必要とされています。そこで、朝倉普及指導センターでは10月末に、県園芸振興課、専門技術指導員と共に気温や降水量を観測する気象観測スポットを設置しました。
今年度より3か年で、管内5か所に気象観測スポットを半年間ずつ設置・観測することで、観測データを基にした各地点の詳細な気象予測ができるようにします。
併せて、各普及指導センターと農林業総合試験場などが連携し、この気象予測を基に、病害虫の発生予察や、生育予測に関する調査を実施し、将来的に生産者自身や指導機関関係者(県関係者 JA等)が栽培管理・指導に活用できるアプリを開発していく予定です。
普及指導センターは、新たな気象データやアプリを活用し、生産量や果実品質の安定化、適期防除による農薬散布の低減などに向け、より的確な指導を行っていきます。