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VLPセラピューティクス・ジャパン(株)が服部知事を表敬訪問します
J-Startupバイオベンチャー
VLPセラピューティクス・ジャパン(株)が
久留米リサーチ・パークで治験用ワクチン製造拠点の整備に着手!
~5月29日(月)に服部知事を表敬訪問します!~
県では、久留米地域を中心に「福岡バイオバレープロジェクト(※1)」を推進しており、医薬品、バイオツール、機能性表示食品などの研究開発を支援しています。
新型コロナウイルスなどの感染症予防ワクチン、がん治療ワクチンの研究開発で注目を集めるバイオベンチャーのVLP セラピューティクス・ジャパン (株)(以下「VLPTジャパン社」)は、現在、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)及び厚生労働省の支援により、レプリコン(次世代mRNA)技術を用いた新型コロナウイルス感染症等に対するレプリコンワクチン(※2)を開発しています。
この度、VLPTジャパン社が、経済産業省の補助事業(※3)に採択され、国内のワクチン開発・生産力向上に向け、久留米リサーチ・パークにおいて、治験用ワクチン製造拠点の整備に着手しました。その報告のため、5月29日(月)に、服部知事を表敬訪問します。
VLPTジャパン社が、本県に治験用ワクチンの製造拠点を整備することで、ワクチンの研究開発を行っているバイオベンチャー等の企業集積を加速させ、本県が進める福岡バイオコミュニティ(※4)の形成・発展に大きく寄与するものとなります。
(1)日時
令和5年5月29日(月曜日)14時15分~14時45分
(2)場所
特別会議室(県庁行政棟8階)
(3)訪問者
・VLP Therapeutics Japan (株) 代表取締役 兼 最高研究開発責任者
赤畑 渉(あかはた わたる)氏
・久留米市 市長 原口 新五(はらぐち しんご)氏
・福岡県議会議員 原口 剣生(はらぐち けんせい)氏
・(株)久留米リサーチ・パーク 代表取締役専務 田代 裕靖(たしろ ひろやす)氏
(4)次第
- 訪問者紹介
- VLPTジャパン社から事業着手に関する報告
- 市長挨拶
- 県議挨拶
- 知事挨拶
- 懇談
- 記念撮影
※表敬訪問終了後、特別会議室で、VLPTジャパン社が取材に応じます。
○会社概要
・社名:VLP Therapeutics Japan株式会社
・所在地:東京都港区西新橋1-16-4
※治験用ワクチン製造拠点:久留米リサーチ・パーク(久留米市百年公園1-1)
・代表者:代表取締役 兼 最高研究開発責任者 赤畑 渉(あかはた わたる)
・設立:令和2年6月16日
・資本金:1百万円(令和5年4月)
・事業内容:新型コロナウイルス感染症(COVID-19 )等ワクチンの研究・開発
ホームページ https://vlptherapeutics.co.jp/
・その他:令和3年10月20日、経済産業省のスタートアップ支援プログラム
「J-Startup」に選定
○VLP Therapeutics Japan (株)の研究開発について
VLP Therapeutics,Inc.(米国メリーランド州、創業者・CEO:赤畑渉)及びVLPTジャパン社は、VLP(ウイルス様粒子)や自己増殖RNA(レプリコン)などをプラットフォームとする独自技術を持ち、これら基盤技術を用いたマラリア、デング熱、新型コロナウイルス等の感染症予防ワクチンや、がんの治療ワクチン等を開発中。
○治験用ワクチン製造拠点の概要
・所在地 :久留米リサーチ・パーク(久留米市百年公園1-1)
・事業内容 :治験用ワクチンのプロセス開発及び原薬製造
自社パイプライン(感染症、がん等)の治験用ワクチンの製造
他社・他機関からの製造受託
・対象モダリティ:VLP(ウイルス様粒子)、自己増殖RNA(レプリコン)、mRNA、ウイルスベクター等
・拠点稼働開始 :2024年(予定)
【 参 考 】
○(※1)福岡バイオバレープロジェクトについて
・県では久留米市と連携のもと、平成13年度に設立した産学官で構成する「福岡県バイオ産業拠点推進会議(事務局:(株)久留米リサーチ・パーク)」を核に、久留米地域を中心としたバイオ関連企業等や研究機関の集積を目指すプロジェクト。令和4年7月、「福岡バイオコミュニティ推進会議」と名称を改め、福岡バイオコミュニティの形成に向けた取組をスタート。
ホームページ https://www.fbv.fukuoka.jp/
・「次世代創薬」「再生医療」「スマートセル」「機能性食品」などの研究開発促進やベンチャー企業の育成に取り組んでいる。
○(※2)レプリコン(次世代mRNA)ワクチンについて
・少量の接種で十分な抗体が作られる、自己増殖型のmRNAワクチン。現行のmRNAワクチンと比べて10~100分の1程度の接種量となることから、短期間で日本全人口分の製造が可能となり、また、副反応が低減されることが期待される。
・新型コロナウイルス表面にある、突起状のSタンパク質全体を抗原とする現行のワクチンと異なり、レプリコンワクチンはSタンパク質のうち、ウイルスが人の細胞に結合して感染するRBD(受容体結合部位)と呼ばれる部分のみを抗原にしている。そのため、不要な抗体を作らないことによる高い安全性と、多様なRBDへの抗体を作ることによる変異株への効果も期待される。
○(※3)ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業
・今後脅威となりうる感染症への備えとして、平時は企業のニーズに応じたバイオ医薬品を製造し、感染症パンデミック発生時には、ワクチン製造へ切り替えられるデュアルユース設備を有する拠点の整備、ワクチン製造に不可欠な製剤化・充填設備や、医薬品製造に必要な部素材等の製造設備を有する拠点の整備等に関する、経済産業省が実施する事業。
○(※4)福岡バイオコミュニティについて
・政府は、令和2年6月に「バイオ戦略2020」を策定し、2030年に世界最先端のバイオエコノミー社会を実現するため、新型コロナウイルス感染症対策に係る研究開発等の推進や、地域バイオコミュニティの形成に取り組んでいる。
・福岡バイオバレープロジェクトの取り組みが評価され、令和3年6月に、内閣府の「地域バイオコミュニティ」第1号に認定。
ホームページ https://www8.cao.go.jp/cstp/stmain/20210625biocom.html
・福岡県でバイオコミュニティを成長・発展させるため、研究開発支援、ベンチャー企業の育成に加え、投資環境の整備や人材育成・人材確保等を行っている。