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グリーン水素で成長する地域を目指し、「北九州市響灘臨海部」を中心とした水素大規模拠点を構築
○水素は、2050年のカーボンニュートラルの達成に必要不可欠なエネルギー源であり、近年、強靭な大規模サプライチェーンの構築と社会実装の加速化が求められています。
〇県は、グリーン水素で成長する地域を目指して、 県内各地での水素の利活用を推進し、将来的な大分県、山口県のコンビナート等との連携も視野に入れ、北部九州における水素大規模拠点の構築に取り組んでまいります。
〇現在、国では、水素の利活用拠点をこの先10年間で8か所程度整備するとしており 、これらの拠点を集中的に支援する制度が予算化される見込です。
〇今後、この支援制度を活用して、水素需給のポテンシャルが高い「北九州市響灘臨海部」を中心 とした拠点の整備を目指し、県、北九州市、響灘臨海部で水素の利活用を目指す企業等で構成する『 福岡県水素拠点化推進協議会 』を発足します。
1 福岡県水素拠点化推進協議会(案)
<役員>
・会 長:服部 誠太郎 (福岡県知事)
・副会長:武内 和久 (北九州市長)
・副会長:穐山 泰冶 (九州電力株式会社取締役常務執行役員)
・副会長:木下 貴夫 (西部ガス株式会社取締役常務執行役員)
・副会長:中田 昌宏 (日本製鉄株式会社常務執行役員九州製鉄所長)
・顧 問:佐藤 直樹 (福岡県水素グリーン成長戦略会議会長)
<会員>
・水素関連の企業・団体(30社・団体程度)
2 福岡県水素拠点化推進協議会第1回総会
(1)日時 令和5年5月11日(木)9時30分~11時00分
(2)場所 リーガロイヤルホテル小倉 ロイヤルホール
(北九州市小倉北区浅野2丁目14-2)
(3)次第(案)
1.会長、副会長、顧問挨拶
2.「水素拠点推進構想」説明
3.経済産業省講演「水素関連施策」
4.意見交換(※)
5.写真撮影(役員のみ)
6.囲み取材(福岡県知事、北九州市長)
※4.意見交換については、非公開となります。
3 拠点構築に向けた福岡県の強み
(1)風力・太陽光由来のグリーン水素や下水由来の水素、工業プロセスで生じる副生水素に加え、将来的なグリーン水素の輸入等、水素供給のベストミックスが図れる。
(2)両政令市を抱え、また自動車はじめ多様な産業が集積する等、大規模な水素需要のポテンシャルを有する。
(3)首都直下地震や南海トラフ地震等のリスクを踏まえると、エネルギー安全保障上の利点を有する日本海側最大の拠点となり得る。
(4)全国最大規模の水素推進組織「福岡県水素グリーン成長戦略会議」や世界最先端の水素研究拠点「九州大学」等、情報収集からビジネス展開まで一貫した支援体制を持つ。
4 水素社会実現に向けた県・北九州市の取組
(1)北九州水素タウン (平成22~26年度、平成30年度~)
北九州市八幡東区東田地区において、まちなかに敷設した約1.2kmの水素パイプラインを活用し、水素ビジネスに乗り出す企業等の実証を支援。
(2)CO2フリー水素製造・供給実証事業(令和2~4年度)
環境省事業を活用し、若松区響灘地区において、再エネ由来のCO2水素を「つくり、はこび、つかう」といった一連のサプライチェーンを低コストで構築。また、若松区響灘地区に集積する太陽光発電・風力発電、市内の廃棄物発電について、余剰となった再エネ由来電力を効率よく使用するエネルギーマネジメントシステムを開発。