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福岡県から熊谷信孝氏が内閣総理大臣賞を受賞しました ~令和6年緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰~
福岡県から熊谷信孝氏が内閣総理大臣賞を受賞しました ~令和6年緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰~
内閣府では、緑化推進運動に顕著な功績のあった方々に対して、その功績をたたえるため、毎年度内閣総理大臣による表彰を行っています。
令和6年は全国で13件(個人2,団体11)の受賞が決定しました。
このうち、福岡県から推薦した熊谷信孝氏が受賞となりましたのでお知らせします。
福岡県の受賞者
(1) 受賞者名
熊谷 信孝(田川郡福智町)
(2)功績の概要
同氏は、高等学校の理科教諭として在職中から、地域の里山で動植物の調査や植物の再生・保全活動を実施してきた。関連書籍の出版や、住民を対象とした観察会の開催・指導にも取り組み、地域の自然環境の保全や緑化意識の醸成に貢献している。
「福智町」の町名の由来ともなった福智山では、枯死寸前であった「虎尾桜」と呼ばれる桜の木が、県内での自生が希なエドヒガンザクラであることを明らかにした。同氏らの尽力により樹勢を回復したこの桜は、平成12年に福智町の天然記念物に指定され、町木としても広く親しまれており、地域ぐるみの保全活動が続けられている。また、香春岳と英彦山では、絶滅が危惧されるオキナグサの再生保全活動に取り組むとともに、平成3年の台風により甚大な被害を受けた英彦山のブナ林再生のために、近隣の母樹から種子を採取・育苗し、多くのボランティアに技術的指導を行いながら植栽を継続している。
さらに、これらの活動に加え、動植物の調査結果をまとめた多数の書籍を出版するとともに、県の環境教育指導員として住民を対象とした観察会の講師を務めるなど、一般市民への普及啓発にも尽力している。
同氏は、丹念な調査と保護活動により、地域の里山の保全に寄与するとともに、調査結果の公表や教育指導を通じて広く緑化意識の醸成に貢献し、その功績は高く評価されるものである。
令和6年受賞者については、林野庁プレスリリースをご確認ください。
https://www.rinya.maff.go.jp/j/press/sanson_ryokka/240412.html