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「福岡県の希少野生生物‐福岡県レッドデータブック2024‐」~レッドデータブック改訂版を発刊~

発表日:2025年3月27日 14時00分 印刷
担当課:
自然環境課
直通:
092-643-3367
内線:
3481、3471
担当者:
西村、中川

  

「福岡県の希少野生生物‐福岡県レッドデータブック2024‐」~レッドデータブック改訂版を発刊~

 「レッドデータブック」は、絶滅のおそれのある野生生物をリストアップし、その現状や減少要因などを明らかにしたものです。

 今回発刊のレッドデータブックは、掲載種数1,811種のうち、1,607種についてカラー写真を記載し(植物群落については、97群落のうち88群落の写真を掲載)、多くの希少野生生物の姿を確認することができます。

 特に注目すべき点は、かつて私たちの身近に生息していたゲンゴロウ等の24種が新たに絶滅種に選定されたことです。また、過去の調査で絶滅したと考えられていたが、今回、生息が再確認された種も見られました。

 このレッドデータブックが、県民の皆さまの希少野生生物への理解を深めていただくきっけとなることはもとより、開発行為などに際しての環境配慮のための資料として広く活用されることを期待しています。

1 福岡県レッドデータブック2024に掲載された特徴的な種

(1)新たに絶滅種に選定された種

  【植 物】12種…ヒメノボタン、ギボウシラン 等

  【魚 類】1種…カワヤツメ

  【昆虫類】11種…ゲンゴロウ、ダイコクコガネ 等

   ヒメノボタン

   ヒメノボタン(撮影:矢原徹一)

   ゲンゴロウ

   ゲンゴロウ(撮影:中島 淳)

 

(2)福岡県レッドデータブック2011・2014で絶滅としていたが、生息が確認された種(例)

  【植 物】ヒメシロアサザ(絶滅危惧IA類) 

       ※新宮町で生息を確認

   ヒメシロアサザ

   ヒメシロアサザ(撮影:岩崎朝生)

 

(3)福岡県ではじめて生息が確認された種(例)

  【哺乳類】モリアブラコウモリ(絶滅危惧II類) 

       ※九州では熊本県に次ぎ、2県目の生息確認

        今回、新たにレッドデータブックに掲載

   モリアブラコウモリ

   モリアブラコウモリ(撮影:船越公威)

2 福岡県レッドデータブック2024 掲載種数

(1)植物等・動物

 福岡県レッドデータブック2024における掲載種は、全分類群合計で1,811種。

 福岡県レッドデータブック2011・2014における掲載種数は1,611種であり、200種の増加となりました。

植物等・動物

 

(2)植物群落

 福岡県レッドデータブック2024における掲載群落数は、合計97群落。

 福岡県レッドデータブック2011における掲載

植物群落

 

3 絶滅の危機要因について

  各種開発(森林伐採、湖沼・河川・海岸開発、湿地・草地開発等)、水質汚濁、農薬使用、気候変動、シカ増加、外来種侵入 など

4 閲覧、販売について

(1)閲覧

 「福岡県の希少野生生物(https://biodiversity.pref.fukuoka.lg.jp/rdb/)から閲覧可能

  ※福岡県レッドデータブック2024の発刊にあわせて、上記ホームページも全面改訂しました。

   検索機能やキッズページなどを充実させ、多くの県民の皆さまが活用しやすいサイトとしました。

   QRコード

(2)販売

   令和7年4月以降、販売予定(定価4,500円+税)