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九州大学発スタートアップのKAICO(株)の「ブタ用経口ワクチン・資料添加物の量産化実証」がNEDO事業に採択!~10月17日(金)に服部知事を訪問します~
九州大学発スタートアップのKAICO(株)の
「ブタ用経口ワクチン・飼料添加物の量産化実証」が
NEDO事業に採択!
~10月17日(金)に服部知事を訪問します~
県では、バイオ産業の一大集積を目指しており、久留米市と連携し、福岡バイオコミュニティ推進会議を核として、研究開発、スタートアップ育成、事業化、販路開拓、人材育成まで一貫した支援を行っています。
県が支援する九大発スタートアップのKAICO(株)は、蚕(カイコ)を介して医薬品やワクチン開発等を行う独自のプラットフォームにより、ブタの免疫力維持をサポートする飼料を開発し、ベトナムで「ブタ用飼料添加物」として製品登録されています。
この度、同社が進める「ブタ用経口ワクチン・飼料添加物の量産化実証」が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ディープテック・スタートアップ支援事業(DMPフェーズ)」に採択され、量産化に向けた取組が加速することになります。
この報告のため、10月17日(金)に、KAICO(株)が服部知事を訪問します。
1 知事訪問について
(1)日時
令和7年10月17日(金曜日)13時00分~13時30分
(2)場所
特別会議室(県庁行政棟8階)
(3)訪問者
・KAICO(株) 代表取締役 大和 建太 (やまと けんた)氏
・福岡県議会 議員 原口 剣生 氏
・久留米市 副市長 牧野 浩志 氏
・(株)久留米リサーチ・パーク 代表取締役専務 田代 裕靖(たしろ ひろやす)氏
(4)内容
1.訪問者紹介
2.大和代表取締役からの事業報告
3.原口議員挨拶
4.牧野副市長挨拶
5.服部知事挨拶
6.懇談
7.記念撮影
※訪問終了後、特別会議室で、KAICO(株)が取材に応じます。
2 開発品の内容
(1)ブタ用飼料
・商 品 名:KAICO Powder for Pig(豚の免疫力維持をサポート)
・販 売 国:ベトナム
・技 術:カイコとバキュロウイルスによるタンパク質の生成
目的のタンパク質(有効成分)を作る遺伝子ゲノムを挿入したバキュロウイルスを、カイコに
感染させ、カイコの体内で目的のタンパク質(有効成分)を作る技術です。
今回開発したブタ用飼料は、豚の免疫力維持をサポートする成分をカイコ(蛹)の体内に
生成させた後、蛹を粉砕して粉末化しています。
3 KAICO(株)について
・社 名:KAICO株式会社
・所 在 地:福岡市西区九大新町4-1 福岡市産学連携交流センター(本社)
福岡市西区九大新町5-5 いとLab+ 研究開発棟(事務所・研究所)
久留米市百年公園1-1 久留米リサーチ・パーク(久留米ラボ)
・代 表 者:代表取締役 大和 建太(やまと けんた)氏
・設 立:2018年4月2日
・資 本 金:55百万円(累計資本調達額13.9億円)
・事業内容:タンパク質受託発現サービス、試薬・診断薬・医薬品原料の製造・販売
動物用経口ワクチン、飼料添加物の開発・製造・販売、ヒト用経口ワクチンの開発
・ホームページ https://www.kaicoltd.jp/
・福岡バイオコミュニティ推進会議会員企業
4 ディープテック・スタートアップ支援事業について
・実施機関:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
・事業概要:革新的な技術の確立や事業化・社会実装までに長期の研究開発と大規模な資金を要し、
リスクは高いものの日本だけでなく世界全体で対処すべき社会課題の解決につながる革新的な技術
などを有する「ディープテック・スタートアップ」に対し、実用化研究開発や量産化実証への取組を支援。
・KAICO(株):2023年 PCAフェーズ(実用化研究開発(後期))に採択。
採択事業「ブタ用経口ワクチン・飼料添加物の事業化に伴う製造基盤技術開発」
2025年 DMPフェーズ(量産化実証)に採択
採択事業「ブタ用経口ワクチン・飼料添加物の量産化実証」
【 参 考 】
○福岡バイオコミュニティ推進会議
・設 立:令和4年7月8日
・バイオ産業拠点推進会議(平成13年9月設立)から改組
・会 長:鈴木 蘭美 ARC Therapies(株) 代表取締役社長CEO
・会員数:863会員(企業658社、行政49機関、大学等156名)(R7.6.30)
・事務局:(株)久留米リサーチ・パーク
・令和3年6月に、内閣府の「地域バイオコミュニティ」第1号に認定。
・ホームページ https://www.fbv.fukuoka.jp/