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第2期福岡県循環器病対策推進計画を策定しました
第2期福岡県循環器病対策推進計画を策定しました
○ 脳卒中、心臓病その他の循環器病(以下「循環器病」)は、生活習慣の改善等により、一定の予防が可能であるにもかかわらず、死亡原因や要介護状態となる原因の主要なものとなっており、県民の生命と健康に重大な影響を及ぼす疾患として、その対策の強化が求められています。
また、加齢とともに患者数が増加する傾向にあり、高齢者人口がピークを迎える2045(令和27)年頃に向けてより一層の対策が必要です。
○ このため、県では、令和4年に策定した「福岡県循環器病対策推進計画」の施策の成果や課題等を踏まえて、令和6年度から6年間を計画期間とする「第2期福岡県循環器病対策推進計画」を策定しました。
1 計画策定の趣旨
循環器病患者をはじめ、誰もがより長く元気に活躍できる社会の実現を目指し、県や市町村等が目指すべき政策目標を定め、その実現に向けて取り組むべき施策の方向性を明らかにする。
2 策定根拠及び計画期間
策定根拠:「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」第11条第1項
計画期間 : 2024(令和6)年度~2029(令和11)年度(6年間)
3 本県における循環器病等の状況
(1)循環器病は、悪性新生物(がん)に次いで全死亡原因の第2位。
(2)介護が必要となった主な原因に占める割合は、循環器病が21.2%と最多。(全国値)
(3)特定健康診査実施率が51.9%と全国平均の56.5%より低い。(R3)
(4)メタボリックシンドローム該当者及び予備群の割合が、男性43.7%、女性13.2%と全国平均(男性42.6%、女性13.0%)より高い。(R3)
4 全体目標
「平均寿命の増加分を上回る健康寿命の増加」及び「循環器病の年齢調整死亡率の減少」
5 主な数値目標
主 な 指 標 |
現 状 |
目 標(令和11年度) |
|
男性 | 女性 | ||
特定健康診査実施率 |
51.9%(R3) |
70% |
|
高血圧の改善(収縮期血圧の推計平均値)(20~74歳) |
126.9mmHg(R4) | 123.5mmHg(R4) |
減少 |
脳血管疾患の年齢調整死亡率(人口10万対) | 86.7(R2) | 47.7(R2) | 減少 |
心血管疾患の年齢調整死亡率(人口10万対) | 143.7(R2) | 89.7(R2) | 減少 |
6 主な施策
1 循環器病の予防や正しい知識の普及啓発
(1)生活習慣病の発症、重症化予防の取組の強化
(2)循環器病に関する正しい知識の普及啓発
2 保健、医療及び福祉に係るサービスの提供体制の充実
(1)救急搬送体制の整備
(2)急性期から慢性期までの切れ目のない医療提供体制の構築
(3)在宅療養等が可能となる環境の整備
(4)小児期から成人期までの成育過程を通じた循環器病対策
3 多職種連携による循環器病患者への支援の充実
(1)循環器病に関する適切な情報提供・相談支援
(2)循環器病の後遺症を有する者に対する支援
(3)治療と仕事の両立支援・就労支援
※計画は県ホームページに掲載しています