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いじめ防止対策推進法に基づく重大事態に係る再調査の実施について
2021年3月に私立高等学校の生徒が自死した事案について、2024年2月14日に「福岡県いじめによる重大事態再調査委員会」から「再調査を行う必要がある」旨の答申を受け、県による再調査を実施することとしましたので、お知らせします。
なお、事案の詳細等については、今後の調査の実施等に支障を来たす恐れがあるため、公表できないものが多くなる点について、御理解をお願いいたします。
1.事案の概要
2021年3月、私立高校の生徒が自死。遺書には過去に部活動の先輩からいじめを受けていた等の内容があった。
学校は、2021年9月に第三者調査委員会を設置し、調査を開始。第三者調査委員会は、2019年4月から6月にかけて、部活動内において被害生徒が複数人の先輩から、ガムテープ等で畳に貼り付けられてわいせつ行為を受ける等の10のいじめ行為を受けていたことを確認した。
2023年12月、学校が県に「いじめによる重大事態に係る調査報告書」を提出。部活動内のいじめ行為が自死の一因となったと考えられるとした。
2.被害生徒の保護者の意見
いじめの事実認定が不十分であること、学校の対応についての調査検討がされていないこと、再発防止を検討するための調査が不十分であること等から、県における再調査を求めている。
3.福岡県いじめによる重大事態再調査委員会の答申内容
2024年2月、再調査委員会は、「(1)いじめの事実関係が十分に明確になっているとは言えないこと、(2)学校の再発防止について再考の余地があること、(3)被害生徒の保護者の主張が合理的なものと認められること」から、県に対し、「再調査を行う必要がある」旨を答申
4.事案の経緯
2019年4~6月 被害生徒が複数人の先輩から10のいじめ行為を受ける。
2021年 3月 被害生徒が自死
〃 9月 学校が第三者調査委員会を設置し、調査開始
2023年 9月 第三者調査委員会が学校に調査報告書を提出
〃 12月 学校が県に「いじめによる重大事態に係る調査報告書」を提出