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全国初!GBNet福岡参画企業による物流実証スタート!~EVバッテリーのサステナブルな資源循環に向けて~
EVバッテリーの資源循環システム「福岡モデル」の構築に向けた取組みが、この度、国土交通省が公募した「地域連携モーダルシフト等促進事業」に採択されましたので、お知らせします。
本県を代表申請者とする「GBNet福岡 循環流通実証事業 計画立案協議会」が、使用済EVバッテリーの流通基盤整備に関する実証計画を策定。本補助事業をGBNet福岡参画企業と連携して実施し、具体的な実証計画を策定して、今後の本格的な実証につなげてまいります。
1 事業実施の背景と目的
EVの普及が進む中、使用済EVバッテリーの増加と、それに伴う資源循環の必要性が喫緊の課題となっている。特に、EVバッテリーの製造に必須なレアメタルは国際的な資源競争が激化しており、その安定確保は、今後のEV社会を支える上で不可欠です。
本県では、こうした課題にいち早く着目し、昨年7月に官民連携組織「GBNet福岡」を設立。全国に先駆けてEVバッテリーの資源循環システム「福岡モデル」の構築に着手し、本年8月に中古EVの海外流出抑制のため「サステナEV」事業を開始するなど、積極的に取り組みを進めています。
本事業は、これらの取組みをさらに具体化・加速させるもので、今後急速な増加が見込まれる使用済EVバッテリーの回収・運搬・診断・選別・再利用といった一連のプロセスにおいて、持続可能で効率的な流通基盤を構築することを目的としています。
2 実証事業の概要
今回の国土交通省補助事業では、本県が推進する「福岡モデル」の実現に向けた「EVバッテリー資源循環の流通基盤構築に関する実証事業」を実施するものです。
本実証では、以下の3つの主要な柱に基づき、使用済EVバッテリーの資源循環システムの確立を目指します。
(1) バッテリー循環流通の物流機能最適化
使用済EVバッテリーの効率的な収集、運搬、保管、そしてリユース・リサイクル拠点への配送に至るまで、混載輸送などの物流効率化、バッテリー個品管理の付加価値サービスなどを提供して資源循環流通に必要な物流機能を構築する。
(2) 効率的なバッテリー取外し設備の検討
EVからのバッテリー取り外し作業を安全かつ効率化し、EVバッテリー循環流通の起点となる回収機能の構築を図ります。
(3) 電池情報連携基盤の構築検討
個々のEVバッテリーの状態(診断結果や残存性能など)を正確に把握し、関係者間で情報共有できる基盤を検討します。これにより、効率的なリユース・リサイクル、トレーサビリティの確保が可能とします。
3 実施体制
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企業・団体名 |
役割 |
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福岡県【代表申請者】 |
GBNet福岡との連携窓口 |
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公益財団法人福岡県リサイクル総合研究事業化センター |
本協議会の検討会運営 |
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ロジスティード株式会社 |
EVバッテリーの循環利用向け物流機能を構築 |
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カウラ株式会社 |
EVバッテリーのリユース/リサイクルに必要な情報の連携システム構築検討 |
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西日本オートリサイクル株式会社 |
EVバッテリーの回収、供給の検討 |
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吉川工業株式会社 |
EVバッテリー取外し解体装置の検討 |

