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全国初!GBNet福岡参画企業による物流実証スタート!~EVバッテリーのサステナブルな資源循環に向けて~

発表日:2025年10月30日 11時00分 印刷
担当課:
循環型社会推進課
直通:
092-643-3381
内線:
3494
担当者:
高木

EVバッテリーの資源循環システム「福岡モデル」の構築に向けた取組みが、この度、国土交通省が公募した「地域連携モーダルシフト等促進事業」に採択されましたので、お知らせします。

本県を代表申請者とする「GBNet福岡 循環流通実証事業 計画立案協議会」が、使用済EVバッテリーの流通基盤整備に関する実証計画を策定。本補助事業をGBNet福岡参画企業と連携して実施し、具体的な実証計画を策定して、今後の本格的な実証につなげてまいります。

 

1 事業実施の背景と目的

​​EVの普及が進む中、使用済EVバッテリーの増加と、それに伴う資源循環の必要性が喫緊の課題となっている。特に、EVバッテリーの製造に必須なレアメタルは国際的な資源競争が激化しており、その安定確保は、今後のEV社会を支える上で不可欠です。

本県では、こうした課題にいち早く着目し、昨年7月に官民連携組織「GBNet福岡」を設立。全国に先駆けてEVバッテリーの資源循環システム「福岡モデル」の構築に着手し、本年8月に中古EVの海外流出抑制のため「サステナEV」事業を開始するなど、積極的に取り組みを進めています。​​

本事業は、これらの取組みをさらに具体化・加速させるもので、今後急速な増加が見込まれる使用済EVバッテリーの回収・運搬・診断・選別・再利用といった一連のプロセスにおいて、持続可能で効率的な流通基盤を構築することを目的としています。

2 実証事業の概要 ​

今回の国土交通省補助事業では、本県が推進する「福岡モデル」の実現に向けた「EVバッテリー資源循環の流通基盤構築に関する実証事業」を実施するものです。

本実証では、以下の3つの主要な柱に基づき、使用済EVバッテリーの資源循環システムの確立を目指します。


(1) バッテリー循環流通の物流機能最適化

使用済EVバッテリーの効率的な収集、運搬、保管、そしてリユース・リサイクル拠点への配送に至るまで、混載輸送などの物流効率化、バッテリー個品管理の付加価値サービスなどを提供して資源循環流通に必要な物流機能を構築する。


(2) 効率的なバッテリー取外し設備の検討

EVからのバッテリー取り外し作業を安全かつ効率化し、EVバッテリー循環流通の起点となる回収機能の構築を図ります。


(3) 電池情報連携基盤の構築検討

個々のEVバッテリーの状態(診断結果や残存性能など)を正確に把握し、関係者間で情報共有できる基盤を検討します。これにより、効率的なリユース・リサイクル、トレーサビリティの確保が可能とします。

 

3 実施体制​

企業・団体名

役割

福岡県【代表申請者】

GBNet福岡との連携窓口

公益財団法人福岡県リサイクル総合研究事業化センター

本協議会の検討会運営

ロジスティード株式会社

EVバッテリーの循環利用向け物流機能を構築

カウラ株式会社

EVバッテリーのリユース/リサイクルに必要な情報の連携システム構築検討

西日本オートリサイクル株式会社

EVバッテリーの回収、供給の検討

吉川工業株式会社

EVバッテリー取外し解体装置の検討

プレスリリース資料 [PDFファイル/1.03MB]