本文
国内最高品質の不燃木材「不燃木(フネギ)」を官・民で開発!
国内最高品質の不燃木材「不燃木(フネギ)」を官・民で開発!
~福岡県工業技術センター、九州木材工業(株)、八光オートメーション(株)の共同開発~
〇 福岡県工業技術センターインテリア研究所、九州木材工業(株)(筑後市)は、国内最高峰の品質の不燃木材(商標登録名:)と、品質管理のための難燃剤の分布検査ができるマイクロ波検査装置(八光オートメーション(株)も参画)を共同開発しました。
〇 難燃処理した木材は経年変化により表面に難燃剤*1の滲み出し*2や白華*3が発生することが課題でしたが、この「不燃木」はこれらを究極に抑制することに成功。難燃性に加え、経年劣化もしにくい国内最高品質を実現し、難燃処理木材として、九州で初めて国土交通大臣認定を取得しました。
〇 「不燃木」は、令和6年5月に供用を開始する八女市役所新庁舎の内装材として採用が決まっており、今後、様々な木造建築物等への利用が期待されます。
*1難燃剤:金属無機塩を用いた水溶性薬剤等。木材に注入することで燃焼を抑制する効果を発揮する。
*2滲み出し:周囲の湿度変化により、木材内部の難燃剤が木材表面に出てくる現象。
*3白華:木材表面に滲み出した難燃剤が結晶化し、木材表面に白い粉が吹いたようになる現象。
共同開発した不燃木材
従来製品の白華の例
従来の難燃剤は、空気中の水分を吸収しやすいため、難燃剤が木材表面に滲み出しやすく、白華の原因となる。
共同開発したマイクロ派検査装置
マイクロ波を使用し、木材を傷付けることなく内部の難燃剤の分布を、隅々まで検査可能。2m超の長尺材も対応可能。
記者会見について
日時
令和5年10月17日(火)11時00分から
場所
県庁8階会見室
発表者
九州木材工業株式会社 代表取締役社長 角 博(すみ ひろし)氏
福岡県工業技術センター インテリア研究所 技術開発課 研究員 岡村 博幸(おかむら ひろゆき)
その他
- 当日は、開発メンバーである九州木材工業株式会社、八光オートメーション株式会社、県工業技術センターへの取材が可能です。
- 「不燃木」の実物、燃焼性試験後の一般木材と「不燃木」の比較実物を展示します。
- マイクロ波検査装置による検査中の映像、燃焼性評価装置(コーンカロリーメータ)による燃焼試験の映像を動画でお見せします。
燃焼性試験の様子
ヒーター加熱により、一般木材は着火してしまっているが、「不燃木」は着火していない。
マイクロ波検査の様子
滲み出し評価試験の結果
問い合わせ先
不燃木材製品について
九州木材工業株式会社
福岡県筑後市大字和泉309-1
TEL: 0942-53-2174 担当:内倉
マイクロ波検査装置について
八光オートメーション株式会社
福岡県粕屋町大字仲原2753-5
TEL: 092-611-5751 担当:石田
開発した技術について
福岡県工業技術センター
インテリア研究所 技術開発課
TEL:0944-86-3259 担当:岡村