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「福岡よかとこビジネスプランコンテスト2025」 受賞者決定
地域の強みを活かした、または地域課題を解決する新しいビジネスの創出を支援する「福岡よかとこビジネスプランコンテスト」の最終審査会を8月23日(土)に開催し、11名のファイナリストがプレゼンテーションを行いました。審査の結果、大賞、優秀賞、地域活性化賞、特別賞、学生部門大賞の5名の受賞者を決定しましたのでお知らせします。
【審査結果】 ※〈 〉内は創業予定地
○大賞(賞金50万円) 石橋 香織 氏〈柳川市〉
【IRON SWEETS(アイアン・スイーツ)】
柳川の観光客に、川下り後も滞在してもらうため、自社の精密な金属加工技術と柳川の地域資源を融合させた観光スイーツを開発。伝統工芸「柳川まり」をモチーフにしたベビーカステラに、地元産の小麦やあまおう、八女産の抹茶を使用し、地域の魅力を伝える。また、観光客が手描きの絵でオリジナルグッズをつくる体験型観光プログラム「ゆるり旅」も提供。
これらの取組を通じて、柳川の魅力を発信するブランドを育て、地域に新たな雇用機会を創出し、柳川の伝統と技術、人々のつなぐことを目指す。
○優秀賞(賞金20万円) 福田 遼 氏〈福岡市〉
【メタバースと地域コミュニティの連携モデルで不登校の課題を解決】
不登校児童・生徒が安心して学べる「次の居場所」を福岡から全国に広めることを目指し、メタバースと地域の拠点を組み合わせたフリースクールを運営。資金は、Podcasts※での番組配信による広告収入や個人・法人からの支援で賄うことで、無料運営を実現する。
※インターネットを通じて配信される音声コンテンツ
○地域活性化賞(賞金20万円) 手嶋 洋司 氏〈川崎町〉
【フルーツ銭形くん】
全国で年間3,000件以上発生し、多くが未解決である農産物盗難問題を解決することで、安心して農業経営ができる社会の実現を目指す。果樹袋にサーチタグを装着し、農場外に持ち出されるとアラームと位置情報が携帯電話に届く仕組みを低コストで構築し、犯罪抑止力と農家の安心感向上を図る。
○特別賞(賞金5万円) 牛島 智絵 氏〈福岡市〉
【双子・三つ子の誕生に喜びと支援の輪が広がる社会へ】
多胎児(双子、三つ子など)家庭は国内全出産の1%と少なく、情報不足や身体的・経済的負担が大きいことから、企業や行政、多胎支援団体との連携により、多胎家庭を包括的に支援するエコシステムを構築することを目指す。多胎妊娠・育児アプリ「moms(マムズ)」を開発し、多胎児に特化した情報を発信するとともにオンラインSNSやショップ、ヘルスケア機能も提供。
○学生部門大賞(賞金5万円) 石井 泰地 氏〈福岡市〉(大学生)
【九大生のための選択肢とつながりのプラットフォーム】
九州大学の学生が抱える挑戦機会の不足や仲間集めといった課題の解決を目指し、学生の「挑戦」を地域の新しい資源に変えるプラットフォーム「九大ギルド」を構築。ギルドでは、地域の課題や企業のニーズを「クエスト」と名付け、誰もが気軽に参加できる小規模な活動に分解。クエストボードやコミュニティスペースを通じて、多様なスキルを持つ学生と地域、企業を結びつけるハブ機能を担い、学生の成長と地域課題の解決を両立させる。
※福岡よかとこビジネスプランコンテストとは
県内各地の地域資源を活かした、または、地域課題を解決する新しいビジネスを創出するため、福岡県内において創業を希望する方を対象としたコンテストです。
学生部門は学生のアイデアや起業家精神を評価し、福岡の地域活性化に貢献する若い起業家を育てることを目的としています。