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インフルエンザ警報を発表します
福岡県におけるインフルエンザ定点当たり報告数※1が、令和5年第47週(11月20日から11月26日)に41.44となり、警報※2の基準値である30を超えたため、本日、インフルエンザ警報を発表します。
今後も、県内でインフルエンザの本格的な流行が予想されますので、県民の皆様に手洗いの励行、適切なマスクの着用、三密の回避など感染予防対策の徹底により、感染拡大の防止に努めていただくよう、注意を呼びかけるものです。
※1 1週間における1定点医療機関当たりのインフルエンザ患者の受診者数で、県内198か所のインフルエンザ定点医療機関から毎週報告を受け、算出しています。
※2 大きな流行の発生・継続が疑われることを示します。
1 流行状況等
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定点当たり報告数が令和4年第51週(12月19日から12月25日)に流行開始の目安である1.00を超え1.83となりました。
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その後、明確な流行の終息が認められないまま今シーズン(2023/2024シーズン)に突入しました。
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令和5年第39週(9月25日から10月1日)に注意報※3の開始基準値である10を超え、16.96となりました。
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県内の地区別の流行状況は、定点当たり報告数でみると、多い順に福岡地区(47.77)、北九州地区(41.33)、筑後地区(37.92)、筑豊地区(16.63)です。
※3 今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性が高いこと、又は、流行が発生しまだ終わっていない可能性があることを表します。
2018-2019 | 2019-2020 | 2020-2021 | 2021-2022 | 2022-2023 | 2023-2024 | |
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第39週 |
0.16 | 1.18 | 0.00 | 0.00 | 0.01 | 11.91 |
第40週 |
0.12 | 2.30 | 0.00 | 0.00 | 0.03 | 11.40 |
第41週 |
0.16 | 1.76 | 0.00 | 0.00 | 0.13 | 11.79 |
第42週 |
0.07 | 1.18 | 0.00 | 0.00 | 0.03 | 15.92 |
第43週 |
0.26 | 1.45 | 0.00 | 0.00 | 0.01 | 20.47 |
第44週 |
0.30 | 2.19 | 0.00 | 0.00 | 0.04 | 22.29 |
第45週 |
0.48 | 2.03 | 0.00 | 0.01 | 0.02 | 18.78 |
第46週 |
0.49 | 3.23 | 0.00 | 0.01 | 0.02 | 27.56 |
第47週 | 0.74 | 4.85 | 0.00 | 0.00 | 0.06 | 41.44 |
<参考>
学級閉鎖等について(保健所設置市を含む今シーズン累計(令和5年10月1日現在))
報告施設数 1,381施設
内訳:保育所 4施設、幼稚園 67施設、小学校 858施設、中学校 327施設、高等学校 99施設、その他 26施設
2 インフルエンザをひろげないために
インフルエンザ対策においても、これまで新型コロナウイルス感染症対策として行ってきた、手洗い、マスクの着用、三密の回避など基本的な感染予防対策が有効です。
基本的感染対策 |
考え方 |
マスクの着用 |
一定の場合にはマスク着用を推奨 |
手洗い等の手指衛生 換気 |
COVID-19の特徴を踏まえた基本的感染対策として有効 |
「人と人との距離の確保」等 |
流行期において、高齢者等重症化リスクの高い方は、換気の悪い場所や、不特定多数の人がいるような混雑した場所、近接した会話を避けることが感染防止対策として有効(避けられない場合はマスク着用が有効) |
咳や痰などの症状がある場合は、他の人への感染を防ぐため、「咳エチケット」を心がけることが重要です。
- 咳・くしゃみが出る時は、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。マスクを持っていない場合には、ティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1メートル以上離れましょう。
- 鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨てましょう。
- 咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。
3 重症化を予防するために
インフルエンザワクチンによる予防接種は、感染後に発病する可能性を減らし、重症化を予防する効果が期待できます。効果が現れるまでに2週間程度の期間を要しますので、早めの予防接種を御検討ください。
◆関連する情報
令和5年度今シーズンのインフルエンザ総合対策についてのホームページ(厚生労働省)