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県内企業がベトナムでソーラーシェアリング実証事業を実施! ~12月9日、在福岡ベトナム総領事も同席し、知事へ事業報告を行います~

発表日:2025年12月2日 14時00分 印刷
担当課:
環境部環境政策課
直通:
092-643-3352
内線:
3422
担当者:
今村、松本

 県では、ハノイ市との友好提携のもと、環境省の「脱炭素社会実現のための都市間連携事業※1」を活用し、県内企業の優れた環境・脱炭素技術の現地への導入及びハノイ市の環境改善・脱炭素化を目指した取り組みを進めています。

 現在、参画企業の一社である株式会社アグリツリーが、日本企業として初めて、ベトナムの2大学及び九州大学と連携し、同国で「ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)※2」の実証事業を実施しています。今後、同社の優れた技術が波及することで、CO排出量の削減に加え、ベトナムの農業が直面する気候変動による高温障害等の克服が期待されます。

 この度、株式会社アグリツリー及び九州大学関係者が知事を訪問し、在福岡ベトナム総領事同席のもと、事業報告を行います。

※1 環境省の「脱炭素社会実現のための都市間連携事業」
 自治体間の友好提携等による協力関係を活用し、日本の自治体と企業が協働して、途上国都市における脱炭素案件の発掘・実現可能性調査を行う環境省の委託事業。

 都市間連携事業のスキームを示した図です。

※2 ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)
 農地の上に間隔を空けて細長い太陽光パネルを設置し、農業生産と発電事業を同時に行うシステム。太陽光を活用することでCO排出量を削減し、発電した電力の販売・自家消費により、農業経営を改善する営農モデル。太陽光パネルが過度な高温や強い日射から作物や作業者を守る効果も期待されている。

1 日時

 令和7年12月9日(火曜日) 13時~13時30分

2 場所

 ​福岡県庁8階 特別会議室

3 来訪者

  • 在福岡ベトナム社会主義共和国総領事館 総領事 ヴー・チ・マイ

  • 株式会社アグリツリー 代表取締役 西() 光司((にし こうじ)

  • 九州大学熱帯農学研究センター 准教授 濱岡 範光(はまおか のりみつ)

4 対応者

  • 福岡県知事 服部誠太郎

5 次第

  1. 来訪者紹介
  2. 事業報告
  3. 総領事挨拶
  4. 知事挨拶
  5. 歓談
  6. 記念撮影

6 ソーラーシェアリングの実証事業について

(1)実施企業

 株式会社アグリツリー(那珂川市) ※令和7年8月ベトナム現地法人設立

(2)実証設備設置概要

 ベトナム3地域7設備設置 ※経済産業省補助事業活用※3

  • ベトナム国内設置場所

ベトナム国内の設置場所を示した図です。ハノイ市のベトナム国家農業大学、カントー市のカントー大学、バオロク市の現地お茶生産法人に設置しています。

  • ベトナム国家農業大学の設備(水田)

ベトナム国家農業大学の水田に設置されているソーラーシェアリングの写真です。

  • ベトナム国家農業大学の設備(畑)

ベトナム国家農業大学の畑に設置されているソーラーシェアリングの写真です

※3 経済産業省「グローバルサウス未来志向型共創等事業」
 グローバルサウス諸国の課題解決を通じて当該地域の市場成長力を活かし、日本国内のイノベーション創出等による国内産業活性化や当該諸国との経済連携強化を目指す事業。企業が行うインフラの海外展開に係る実現可能性調査や小規模実証事業の費用を一部補助する。

(3)実証事業の目的

  • 九州大学及びベトナム国内の2大学と連携し、ソーラーシェアリングによる作物の生育や環境変化についての学術知見の獲得と検証方法の開発
  • 農水産物生産現場におけるJCM(二国間クレジット制度)※4の具体的手法の検討

※4 JCM(二国間クレジット制度)
 日本と途上国等で協力して、途上国等における温室効果ガスの削減等に取り組み、削減の成果である排出削減量をクレジットとして両国で分け合う制度。

(4)今後の展開

  • 実証結果を踏まえ、同社とベトナム政府等がソーラーシェアリング導入ガイドラインを共同策定
  • ソーラーシェアリングの普及によるCO排出量削減とJCM案件化及び持続可能な営農モデルの構築

7 株式会社アグリツリーによる記者発表

ベトナム国内の実証設備の稼働開始と現地法人設立のお知らせ(新しいウィンドウで開きます)