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8-2 ゆめモール柳川
8-2 ゆめモール柳川
公告
大規模小売店舗立地法(平成10年法律第91号。以下「法」という。)第5第1項の規定による届出について、法第8条第2項の規定に基づき住民から聴取した意見の概要を、同条第3項の規定により次のとおり公告する。
なお、当該意見は、この公告の日から1月間、福岡県商工部中小企業振興課及び久留米中小企業振興事務所において縦覧に供する。
平成26年6月20日
福岡県知事 小川 洋
1 大規模小売店舗の名称及び所在地
(1) 名称 ゆめモール柳川
(2) 所在地 福岡県柳川市柳川駅東部土地区画整理事業区域内37街区4画地
2 法第8条第2項の規定に基づき住民から聴取した意見の概要
(1) 街並みづくり等への配慮等
緑化計画について
- 柳川市は、「水郷のまち」であり、水路沿い等に大きく育った木々の緑は、柳川の豊かな自然景観を創りだしている。
- 説明会の緑化計画では、低木を中心に周辺への植栽となっており、また、緑化率も3.1%(緑化面積1,544.03平方メートル/敷地面積48,492.29平方メートル)と柳川市景観計画での緑化率の基準値3.0%を少しだけ上回っているに過ぎない。
- 緑豊かな柳川のイメージを継承していくためにも、駐車場の列毎の中央、両端などに高木を並べ、緑豊かな環境を形成して頂きたいと考える。
- 現在計画されている駐車場台数は811台あり、ピーク時台数は546台と予測されているので、50台程度の駐車スペースを減らしても、駐車場の滞留時間には大きな影響はないと考える。また、これらの高木が夏の日差しを遮り、お客さんにとっても地球環境にとっても優しい環境になると思う。
色彩について
- 柳川市景観計画の色彩基準において「赤系統」の彩度(色のあざやかさ)は4以下と規定されている。
- 現在、「ゆめタウン」のイメージカラーのピンクは、彩度4以上と考える。柳川市の街並み、風景に調和した建物となるよう、このイメージカラーの彩度については是非、柳川市景観審議会において議論していただくとともに、彩度4以下となるようご指導のほどお願いしたい。もし、これが実現できなければ、柳川市の景観行政そのものに対して信頼性を損なうこととなると考える。
(2) その他
柳川駅東部土地区画整理事業の防災対策について
- 標記の土地は、江戸の昔より柳川城外として、防災上、城内より低地である。そのため、この土地を通る国道208号は大雨によリ冠水することが度々であった。さらに平成24年7月14日の豪雨に際しては、冠水面積が広がった。その後、標記事業が具体化していく中で、よりぜい弱な土地になったと思われるが、柳川市として安心安全の都市づくりのガイドラインと当地の洪水冠水対策のガイドラインを示して欲しい。万が一、標記土地の水田掘割の減少が原因で西鉄電車が運行停止した場合、天災で収まるのか。あるいは人災として柳川市及び福岡県が補償弁償するという事態に至る懸念はないのか、見解を示して欲しい。
借地権の契約について
- 柳川市の施策は市民に対して公平、公正であるべきである。今回の、ゆめモール柳川(仮称)の出店に際しては齟齬が多いので指摘する。
1)ゆめモール柳川の出店は、平成26年夏に予定されているのに、本契約は未契約なのは納得出来ない。未だ契約内容が解らない。
2)柳川市は、議会答弁で税収は、4,600万円と答弁しているが、(株)イズミの投資額は19億円であり、税率1.4%では税収2,660万円であり、過大な税収予定である。
3)柳川都市計画マスタープランの実施が必要であるが、ほとんど実行されていないのに、新規の市外の事業者に多額投資(100億円以上)した土地の一部を安く貸して優遇している。(想定 300円/坪)(株)イズミとの出店協定書、「第4条 都市計画の変更に対する設計」などの諸経費(1,380万円)を柳川市が負担している。また、出店協定書「第7条の2 前条の想定による土地の返還の時までに乙(イズミ)が甲(柳川市)に支払った賃料の総額がインフラ整備にかかる費用の総額に満たない時は、乙はその満たない額を甲に支払うものとする。」予定賃料830万円/年間×退去時年数の賃貸収入は、イズミ退去後のインフラ整備に消え、収入にならない。