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バレーボールネーションズリーグの成果について
1.大会概要
大会名 |
買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024 福岡大会 |
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主催 |
国際バレーボール連盟(FIVB)、VNL2024福岡大会組織委員会 |
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共催 |
福岡県、北九州市、公益財団法人福岡県スポーツ推進基金 |
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後援 |
国土交通省観光庁、スポーツ庁、日本スポーツ協会 |
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主管 |
公益財団法人日本バレーボール協会(JVA) |
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特別協賛 |
エンパワー(買取大吉) |
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協賛 |
イフイング、オリエンタルバイオ、JTB、中央日本土地建物グループ、 明和地所、アンダーツリー、イープラス |
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日程 |
令和6年6月04日(火)~09日(日)<男子大会> 令和6年6月11日(火)~16日(日)<女子大会> |
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会場 |
西日本総合展示場 新館 (北九州市小倉北区浅野3-8-1) |
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出場国 |
<男子大会> ・ポーランド ・日本 ・ブラジル ・スロベニア ・ドイツ ・トルコ ・イラン ・ブルガリア |
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<女子大会> ・アメリカ ・セルビア ・イタリア ・日本 ・オランダ ・カナダ ・フランス ・韓国 |
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観客数 |
84,521名 |
男子大会 45,129名 |
女子大会 39,392名 |
〇ネーションズリーグとは
FIVBが2018年から開催しているバレーボールの国際大会。それまで行われていた男子大会「ワールドリーグ」、女子大会「ワールドグランプリ」を発展的に統合した大会である。男女ともに「コアチーム」(12チーム)と「チャレンジャーチーム」(4チーム)の計16チームが出場し、チャンピオンの座を懸けて激突する。2022年大会からは競技フォーマットが改定され、男女それぞれ2プールに分かれ、それぞれ3週に亘って世界各国を転戦する方式となった。予選ラウンドは、男女合計11都市で開催され、上位8チームがファイナルラウンドに進出する。
日 程 |
予選ラウンド |
ファイナルラウンド |
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第1週(5/21~27) |
第2週(6/4~10) |
第3週(6/18~24) |
(6/27~30) |
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開催地 |
アンタルヤ (トルコ) |
福岡 (日本) |
マニラ (フィリピン) |
ウッチ (ポーランド) |
リオデジャネイロ (ブラジル) |
オタワ (カナダ) |
リュブリャナ (スロベニア) |
日 程 |
予選ラウンド |
ファイナルラウンド |
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第1週(5/14~20) |
第2週(5/28~6/3) |
第3週(6/11~16) |
(6/27~30) |
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開催地 |
アンタルヤ (トルコ) |
マカオ (中国) |
福岡 (日本) |
バンコク (タイ) |
リオデジャネイロ (ブラジル) |
アーリントン (アメリカ) |
香港 (中国) |
2.大会に関連した県の取組
(1) 大会会場周辺の賑わい創出
○ 大会期間中、大会会場に隣接するあさの汐風公園において、以下のとおりイベントを実 施した。
ワンヘルスブース |
ポスター掲示、チラシ・リーフレット配布等によるワンヘルスの理念発信 |
食ブース |
ワンヘルス認証農林水産物を中心とした県産農林水産物の販売・試食 |
花ブース |
県産花きを活用したフォトスポット |
観光ブース |
県内周遊ルート情報の提供 |
バレーボール体験ブース |
スパイクスピード測定等のバレーボール体験 |
・ キッチンカー出店
・ 大型LEDビジョンでのパブリックビューイング
・ バレーボール日本代表グッズ販売
○ 大会を盛り上げるための街並み装飾として、小倉駅周辺でのシティドレッシングを実施した。
(2) 大会開催を契機としたワンヘルス理念の発信
○ スポーツを題材としたワンヘルスの啓発動画を作成し、試合の地上波中継時や、会場内の 大型LEDビジョンで放映した。
○ スポーツを主な題材としたワンヘルスについて解説する冊子を作成し、観戦客・メディア・大会関係者等の来場者に対して配布した。
○ 大会会場周辺のイベント会場において、ワンヘルスブースを出展し、ポスター掲示、チラシ配布等によるワンヘルスの理念の発信を行った。
(3) 県内小学生を対象とした観戦招待の実施
○ 本大会の開催は、スポーツに対する夢や希望を持つためには絶好の機会であることから、翌年度から部活動のある中学校への入学を控える県内の小学6年生を対象に、観戦招待を実施した。
- 招待校数 25校
- 招待生徒数 1,512名
(4) トップアスリート訪問によるバレーボール指導教室の実施
○ 本大会の開催を契機として、県内の中学校・高等学校の生徒がスポーツに対する夢や希望を持つことができるよう、本県を本拠地に活躍するバレーボールチームの選手等を派遣し、体育の授業や部活動の中での指導教室を実施した。
- 実施期間 令和6年5月20日(月)~6月2日(日)
- 実施校 46校(内訳 中学校26校、高等学校17校、中高一貫校2校、特別支援学校1校)
- 派遣チーム
チーム名 |
福岡ウイニングスピリッツ |
カノアラウレアーズ福岡 |
福岡ギラソール |
所属リーグ |
2023-24Vリーグ DIVISION 3 MEN |
2023-24Vリーグ DIVISION 3 WOMEN |
(Vリーグ参入を目指す) |
男女 |
男子チーム |
女子チーム |
女子チーム |
活動拠点 |
福岡市 |
福智町 |
福岡市 |
○ この取り組みの中で、福岡講倫館高等学校・九州国際大学付属高等学校で実施した指導教室に、バレーボール女子元日本代表である新鍋理沙さんが参加した。
3.大会における新たな取組
<SDGsの取組>
(1) 食品ロス削減
○ 国際スポーツ大会における運営スタッフの食事は、各自のタイミングで場所を選ばず食べられることから弁当の提供が一般的となっているが、余った弁当の食品ロスが発生することから、資源の浪費や廃棄物の増加につながっている。
本大会では、弁当提供による食品ロス削減を目的として、運営スタッフに対して、徒歩圏内の商業施設のレストラン、大会会場に隣接するイベント会場のキッチンカー等で使用可能なミールチケットを配布し、余分な供給による食品ロスを軽減する取組を行った。
○ 選手及びチームスタッフについては、過去大会における各チームの食事量を分析して提供量を調整すること、各チームの食事時間に合わせて小分けに調理することで出来立ての温かい料理を提供し大皿残りを防止すること等の取組により、アスリートの十分な栄養摂取を最優先としつつ、食品ロスの削減に取り組んだ。
(2) ごみのリサイクル
○ 応援に欠かせないスティックバルーンには、遠赤外線と触媒(燃やさない、化学薬品を使わない)で廃棄物を減容化、再資源化する新しい廃棄物処理技術の実用化に向けた素材が使用されている。スティックバルーンをはじめとするプラスチック製品の処理方法を工夫することで、環境へ与える負荷を軽減している。
○ 廃棄物処理の技術イノベーション素材を使用するもの、コスト縮減のために従来の処理方法を採用するものと、廃棄物の種類によりメリハリのある取組を行っている。
<ファンゾーンの設置>
○ 多くの来場者にバレーボールや選手の魅力を伝えるため、試合会場(西日本総合展示場新館)とウォーミングアップ会場(西日本総合展示場本館)を結ぶ選手の通路に、ネーションズリーグにおいて日本で初めて「ファンゾーン」を設置した。試合チケットを持たない人も立ち入ることができ、日本の選手はもちろんのこと、外国の選手もサインや写真撮影に応じるなど、大いに賑わい、来場者から好評を得た。
<運営スタッフ向けマッサージ>
○ 九州医療スポーツ専門学校からの協力の申し出により、運営スタッフにも大会に健康に関わってもらえるよう、大会前の6月2日(日)から16日(日)までの期間、マッサージが受けられるスペースを設置した。柔道整復師等の資格を持つ専門学校の教員が、合計441名のスタッフに施術を行った。
<レガシーボール贈呈>
○ 6月16日(日)の最終試合終了後、コート内において、国際バレーボール連盟とVNL2024大会組織委員会による共同開催を記念して、国際バレーボール連盟のアナ・イヴァノヴィッチさんらから福岡県の服部知事及び香原県議会議長に対して、大会に使用された試合球の贈呈セレモニーが行われた。 贈呈された試合球は、県内の公立や私立の高等学校へ寄贈する予定。