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第217回福岡県都市計画審議会会議録について

更新日:2023年2月28日更新 印刷

1 開催日時等:

  平成24年6月7日 木曜日 14時00分から14時42分 福岡県吉塚合同庁舎

2 議案:

 (1) 前原都市計画区域区分の変更(福岡県決定)について

 (2) 遠賀都市計画道路の変更(福岡県決定)について

 (3) 大牟田市健老町に設置する産業廃棄物処理施設の敷地の位置について 

3 出席委員(23名):

 寺町賢一、藤井重登、田中綾子、大神朋子、武居一正、平井彰、角知憲、坂井猛、菊池和博(代理者出席)、吉村馨(代理者出席)、広実郁郎(代理出席)、玉木良知(代理者出席)、吉崎収(代理者出席)、菱川雄治(代理者出席)、高島宗一郎(代理者出席)、北橋健治(代理者出席)、長裕海、栗原渉、香原勝司、宮浦寛、仁戸田元氣、松下正治、武内幸次郎(以上敬称略)

4 審議内容:

午後 2時00分 開会
(飯田補佐) 定刻となりました。本日は、お忙しい中ご出席いただきまして、ありがとうございます。私は司会進行を務めさせていただきます福岡県都市計画課課長補佐の飯田と申します。よろしくお願いします。
   開会前に事務局からご案内いたします。現在、県庁ではクールビズ対応とさせていただいております。委員におかれましては、ノーネクタイなどの軽装につきまして、ご理解ご協力をいただきますようお願い申し上げます。
   現在21名の委員の皆様がご出席で、当審議会は定足数に達しておりますことをご報告いたします。
   続きまして、本日の資料について確認させていただきます。本日の資料は全部で6点ございます。まず、本日の審議会次第であります。第217回福岡県都市計画審議会次第というふうに題してあるものが1枚あります。この次第に、配付資料一覧といたしまして(1)から(5)まで5点掲げてございます。
   1点目ですけれども、第217回福岡県都市計画審議会議案でございます。A4判横になっておりまして、これには議案番号の第3732号から第3734号の3件の付議案件が記載されております。
   2点目ですけれども、付議案件に係る資料といたしまして、第217回福岡県都市計画審議会委員用図面というのがございます。A3判横の分でございます。資料の右下に関係議案番号を記載しておりますのでごらんください。
   続きまして、当審議会の参考資料といたしまして、審議会委員名簿、審議会条例、配席図の3点でございます。
   以上、次第を含めまして全部で6点ございます。
   それと、本日の審議会とは直接関係はございませんけれども、九州経済産業局さんのほうから節電のお願いということで、一連のパンフをお配りしております。
   どうぞご確認ください。配付漏れ等ございませんでしょうか。よろしいでしょうか。
   それでは、会議の議長につきましては、福岡県都市計画審議会条例第4条第2項の規定によりまして、会長が行うことになっております。武居会長よろしくお願いいたします。
(武居会長) それでは定足数に達しておりますので、第217回福岡県都市計画審議会を開催したいと存じます。
   議事に入ります前に、前回の審議会以降、委員4名に交代がありましたのでご紹介いたします。なお新任委員の方々にはお手元に辞令を置いております。どうぞご確認ください。
   まず、関係行政機関職員である2号委員として、九州経済産業局長の広実郁郎様、九州地方整備局長の吉崎収様、市町村の長を代表する3号委員として、朝倉市長の森田俊介様、市町村の議会の議長を代表する5号委員として、福岡県市議会議長会会長の森英鷹様にご就任いただきました。なお、森田委員及び森委員につきましては、本日ご欠席のご連絡をいただいております。それでは申しわけありませんが、広実委員から順に一言ごあいさつをお願いいたします。九州経済産業局の代理の方、よろしくお願いいたします。
(11番・広実委員代理) 九州経済産業局長の広実の代理で参りました、産業課長の成瀬と申します。これからよろしくお願いいたします。また本日、節電のご要望ということで、この夏は皆さんに大変ご迷惑をおかけいたしますけれども、何とぞご協力よろしくお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
(武居会長) ありがとうございました。よろしくお願いいたします。それでは九州地方整備局の代理の方。
(13番・吉崎委員代理) 九州地方整備局の吉崎収の代理で参っております、福岡国道事務所の事業対策官をしております芹口といいます。どうぞよろしくお願いいたします。
(武居会長) よろしくお願いします。それでは、議事に入らせていただきます。
   発言される委員の方におかれましては、速記の都合がありますので、申しわけありませんけれども、挙手されてマイクが来た後に、マイクをご利用の上、ご自分の番号を述べられてから発言されますようお願いいたします。よろしくお願いいたします。
   なお、本審議会は平成13年8月開催の第171回から公開しております。傍聴者におかれましては、会場内に掲示しております福岡県都市計画審議会公開規程第8条を遵守の上、発言を慎しむ等、静穏にご傍聴いただきますようご協力をお願いいたします。また、これから先につきましてはカメラ撮影等を一切お断りしております。これが守られない場合、即刻ご退室いただきますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
   さて、本日ご審議いただきます議案は、次第に載っております3議案でございます。
   まず、第3732号議案「前原都市計画区域区分の変更(福岡県決定)について」です。
   それでは県都市計画課長に説明をお願いいたします。よろしくお願いいたします。
(栗田課長) 県都市計画課長の栗田でございます。それでは座ってご説明させていただきます。
   それでは、まず第3732号議案について説明させていただきます。
   前原都市計画における区域区分の変更でございます。議案書は1ページから7ページになりますのでごらんください。図面は表紙を1枚めくっていただきまして、次のページから3枚が当議案の対象の図面となっております。同じようなものが図面にもありますが、まず、前面のスクリーンを見ながらご説明いたします。
   まず、前原都市計画区域についてご説明いたします。前原都市計画区域は、市町村合併前の旧前原市の区域でございます。現在は合併して糸島市となっております。糸島市はこの前原都市計画区域のほか、旧志摩町範囲の志摩都市計画区域、旧二丈町の二丈都市計画区域を有しております。当議案の区域はこちら、図面上の前原の都市計画区域です。
   前原都市計画区域を拡大いたしますと、皆さんもご承知かと思いますが国道202号、JR筑肥線、国道202号バイパスがございます。東側が福岡市、西側が佐賀県に接しているところです。糸島市役所がちょうど中央部にございまして、今回は、筑前前原駅と波多江駅の中間付近のJR沿線の区域となっております。
   続きまして、今回変更する内容は、区域区分の変更でございます。区域区分とは、都市計画法第7条に規定されております、都市計画区域を市街化区域と市街化調整区域──市街化を促進すべき区域と市街化を抑えるべき市街化調整区域の二つに区分するものでございます。
   この区域区分を見直すタイミングには大きく分けて二つのパターンがございます。一つはおおむね5年に一度の定期的な見直しでございます。直近では平成21年から平成22年度にかけまして5年に一度の定期見直しを行っているところでございます。もう一つのパターンといたしましては、この定期見直しのときに、現在の市街化区域のままで、将来的にどの程度の人口がこの市街化区域に収容しきれなくなるか算出し、その人口について都市の動向などを勘案しながら必要に応じて随時、市街化区域を拡大し、区域区分の見直しを行うものでございます。今回の区域区分の変更は後者のほうです。2番目に説明いたしました随時見直しに当たります。
   今回の区域区分の見直しの経緯について、説明させていただきます。初めに先ほど申し上げました平成22年度の5年に一度の定期見直しにおきまして、前原都市計画区域における市街化区域内の人口の動向などから、平成27年までに、最大で約6,100人程度の受け皿となる市街化区域の拡大が必要という算定がされています。そこで、都市の人口や発展動向などを勘案し、必要となる編入の規模でありますとか、その開発手法、さらに市街化区域として拡大すべき適地はどこかなどの検討を行ってきたところでございます。その結果、土地区画整理事業により今回編入いたします20.2ヘクタールの市街化区域の拡大を行うことにいたしたところでございます。
   当該地区について詳細にご説明いたします。現在は農地となっており、地区の東西と北側は既に市街化区域に挟まれています。南側には既存の道路がございまして、今回の区域は南側の一団の農地とは分断された農地でございます。今ご説明いたしました区域区分を変更し、市街化区域へ編入を予定しております地区は、糸島市篠原、浦志を中心とした前原東地区、約20.2ヘクタールの区域でございます。
   ちょっと航空写真のほうを参考までにごらんいただければと思います。先ほどご説明したように現時点においては農地になっているところでございます。
   今回の区域の北東側がどういう区域か、ご参考までに写真でごらんいただきたいと思います。北東側より撮影した写真はこのようになっております。何度もご説明するように現時点では農地になっておりまして、ちょうどこの右側が既存の市街化区域になっております。写真の奥側に国道202号、JR筑肥線が走っております。周辺は先ほどの図面でもご説明いたしましたが市街化区域に三方が囲まれている区域でございます。
   次は、区域の南といいますか、南西側より撮影した現地の写真を参考までにごらんいただければと思います。ちょうど赤線で示しておりますのが出ますかね。赤線のところが内側が今回市街化区域へ編入する区域となります。当該地につきましては土地区画整理組合による、土地区画施行によります土地区画整理事業を予定しておりまして、組合につきましては平成23年の12月に既に設立をしております。
   当該地区の計画人口は約3,600人を予定しているところでございます。市街化区域には必ず用途地域を指定することとなっておりますので、今回の本日議題となっております区域区分の変更とあわせまして、糸島市が用途地域を指定する予定となっております。
   糸島市が指定する用途地域についてご参考までにご説明いたします。具体的には北側につきまして、中層住宅ゾーンといたしまして、第一種住居地域、南側を低層住宅ゾーンといたしまして第一種低層住居専用地域、この二つに区分し、周辺の既存市街化区域との調和を図る予定としているところでございます。
   次に、議案書の3ページをごらんいただければと思います。計画書におきましては、平成22年度の定期見直しにおきまして、平成27年の市街地内人口の中に既に保留人口を含んでおりますので、今回平成27年の市街地内人口の変更は特にございません。
   最後に、手続についてご説明させていただきます。今回手続といたしましては、まず都市計画の原案について関係機関等の下協議等を行い、原案を確定させていただきました。その後、公聴会を開催するために、平成23年12月2日から16日まで2週間、原案の閲覧を行いましたが、公述申し出がなかったため公聴会は開催しておりません。その後、平成24年の4月3日から17日までの2週間、案の法定縦覧を行いましたが、意見書の提出はございませんでした。次に、地元糸島市への意見聴取を行っておりまして、意見なしの回答をいただいているところでございます。
   これらの状況を踏まえ、都市計画法第18条に基づきまして、現在ご説明の議案について都市計画審議会に付議し、委員の皆様にご審議をいただいているところでございます。
   今後の予定といたしましては、本日のご審議によりご承認いただけましたら、国土交通大臣への協議を行いまして同意をいただいた後、変更の告示を行うという運びでございます。
   この議案についての説明は、以上でございます。
(武居会長) ありがとうございました。ただいまの説明につきまして、何かご質問やご異議はございませんでしょうか。どうぞ。
(2番・藤井委員) 2番藤井でございます。実は私は糸島市に住んでおりまして、旧前原市でございまして、実は私の住んでいるところからすぐ近く、近くといいましても通っているところでございます。
   実はこの問題につきましては去年から、当糸島市の農地でございますので、農地関係の例えば農業振興地域に関する審議会の開催を数回重ねて経過しております。先月も糸島で都市計画審議会がございました。
   そもそもこの20.2ヘクタールのうちの半分以上は農地でございますので、私の関係するところでございます。その農地といいましても立派な区画が整備された農地でございまして、農地が減るのは忍びないという気持ちでいっぱいでございますけれども、糸島市の将来を考えるときに、今の人口の推移などを考慮した結果、糸島土地計画審議会ではゴーサインが出たところでございます。
   同じ糸島市の中においてもちょっと離れたところ、私が住んでいるところは以前は500人前後の小学校生がおりましたけれども、もう100人を切っております。そういうことから過疎がどんどん進んでおるという現状でございまして、こういう人口を有する部分につきましては特に大きな反対はありませんけれども、減少している部分についての配慮なり方法はないものかというふうに素朴に考えております。
   都市計画のこの市街化区域の編入につきましてはやむを得ないという考えでございます。以上です。
(武居会長) ありがとうございました。ただいまのご意見は、この問題だけではなくて、過疎化が進んでいるのでその部分について考えてほしいということであったと思いますけれども、何かございますか。
(栗田課長) その点についても、前原の都市計画区域だけではなくて、先ほどご説明しましたとおり、志摩の都市計画区域、二丈の都市計画区域など、全体を含めまして今、糸島市さんのほうで市の都市計画マスタープランの策定を現在進めているところです。そういう中で、今言ったような視点も含めて、どういうところを適地として開発を行っていくのかということ等々をまた検討していくに際して、既存のいわゆる集落といっては語弊があるかもしれませんが、集落の維持再生等の観点も含めて今議論されているというふうに認識しているところでございます。県といたしましても今後、まちづくり、都市計画区域内における整備といいますか、人口の張りつけ等々を検討していくときには、そういったことにも配慮しながら検討を進めていきたいというふうに考えております。
(武居会長) ありがとうございました。藤井委員、今の説明でよろしいでしょうか。
(2番・藤井委員) 余分なことを申し上げて、どうもすみませんでした。
(武居会長) ありがとうございました。ではそのほかに何かご質問やご異議はございませんでしょうか。どうぞ。
(3番・田中委員) 3番の田中です。先ほど写真を見せていただいて、整備された農地と言われていましたけれども、今現在、休耕田になっていない領域というのは全体のどれぐらいなのかというのがまず1点と、ため池がさっきあって、ああいうものも含めて入っていましたけれども、あのあたりというのは農地のために必要なものもあるし、憩いの場としても必要なんですが、そのあたりの保全といったことも含めて何か考えてあるんでしょうか。
(武居会長) ありがとうございました。都市計画課長お願いいたします。
(栗田課長) 今現在、休耕田ではなくて、農地としては実は大部分が──ちょっと今の段階で何ヘクタールか、ごめんなさい、手元に持っていないんですけれども、多くの部分が実際に現時点では農地として営農されているという状況でございます。
   今後、現在のため池等々が具体的にどう活用されていくのかというのはあるんですが、区画整理事業の中の設計でそれを生かしていくのか。もしくはちょっと地盤の関係とかもあるかもしれません。そこら辺は多分これから具体的な事業計画の中で設定していくと思うんですが、そういう中で生かせるのか生かせないのかも含めて、おそらく事業の中で検討されていくことになると考えております。
(武居会長) ありがとうございました。今の質問よろしいでしょうか。
(3番・田中委員) はい結構です。
(武居会長) ありがとうございました。そのほかにございませんか。どうぞ。
(28番・武内委員) 28番の武内でございます。ちょっと1点確認させていただきたいのは、今回20.2ヘクタールですかね、新たにいわゆる市街地に加えるということなんですけれども、既存の市街地がどのような形になっているのか。既存の市街地がほとんど住宅地で埋まっているのか、そういった状況の中で新たな人口増に備えて今度拡大をするということになっているのか、そこらあたりをちょっとお聞かせください。
(武居会長) ありがとうございました。都市計画課長お願いいたします。
(栗田課長) 結論から申し上げると、既存の前原都市計画区域の市街化区域の中では、大きな開発をするだけの適地というのはなかなかないという現状であります。そういったことを踏まえた上で、先ほど申し上げたように、市街化区域の周辺において何千人という規模の人口を受け入れるような適地があるか、幾つか候補地を検討してきたということでございます。
(武居会長) ありがとうございました。ただいまのご説明でよろしいでしょうか。
(28番・武内委員) はい。
(武居会長) ありがとうございました。そのほかにございませんか。よろしいですか。
          〔「なし」という声あり〕
(武居会長) では、ご異議がないようでしたら、全会一致でご承認いただいたこととしてよろしいでしょうか。
          〔「異議なし」という声あり〕
(武居会長) ありがとうございました。それでは、そのように決します。
   次に、第3733号議案「遠賀都市計画道路の変更(福岡県決定)について」でございます。
   県都市計画課長のほうから説明をお願いいたします。よろしくお願いいたします。
(栗田課長) それでは引き続きまして第3733号議案でございます。
   この議案は、遠賀都市計画道路の変更についてでございまして、福岡県の県決定に係るものでございます。お手元の議案集におきましては8ページをお開きいただければと思います。委員用の図面では、3733-1から3733-3ページの総括図、計画図及び新旧対照図が資料となっております。
   スクリーンをごらんいただければと思います。遠賀町は福岡県北部に位置しまして、北九州市の都心部から約20キロメートルの距離にございます。町内には鉄道といたしましてJR鹿児島本線が東西に横断しており、主要な幹線道路としまして国道3号が町内を横断、主要地方道宮田遠賀線及び一般県道浜口遠賀線が町内を縦走しています。
   それでは、今回の変更内容についてご説明いたします。議案集は9ページから11ページ、お手元の図面は3733-1となります。
   スクリーンをごらんいただければと思います。3・4・10号広渡別府線は、国道3号との交差点を起点といたしましてJR鹿児島本線遠賀川駅を経由し、遠賀町大字別府を終点とする幹線道路として、昭和55年に都市計画決定された路線でございます。今回は、この3・4・10号広渡別府線の一部となっております遠賀川駅北口駅前広場の変更を行うものでございます。
   前のスクリーンで少し拡大しておりますが、遠賀川駅北口駅前広場につきましては、道路と鉄道を結ぶ交通結節機能を速やかに確保するため、平成16年度に、一部を除きましておおむね整備を完成しているところでございます。その一方で、当時の遠賀町都市計画マスタープランでは、駅北側周辺を町の中心的な商業地として位置づけていたんですが、その後、平成22年に遠賀町都市計画マスタープランが改正されまして、JR遠賀川駅南側の地区、今点滅しております南側の地区が、町の産業の総合的な振興を図る中心的な地区として新たに位置づけられたところでございます。こうしたことにより、町の中心的な位置づけが駅の北側から南側へと変わったところでございます。
   北口駅前広場には、先ほどご説明いたしましたように、平成16年に既に整備済みであります交通空間のほかに町の玄関口としての交流空間としてのスペースも計画していたところですが、町の中心的な位置づけが駅の北側から南側へ変わったことにより、北口駅前広場における玄関口としての交流空間の必要性が低下したことから、今回所要の変更を行うものでございます。また、平成10年の都市計画法の政令及び省令の改正において、都市計画に定める事項として車線の数が追加されたことから、あわせて車線数の明示を行うものでございます。
   最後になりますが、手続についてご説明いたします。手続につきましてはまず公聴会を開催するため、平成24年1月6日から20日まで2週間、原案の閲覧を行いましたが、公述申し出がなかったため、公聴会は開催しておりません。次に、平成24年3月16日から3月30日までの2週間、案の縦覧を行いましたが、意見書の提出はございませんでした。次に、関係市町村であります遠賀町への意見聴取を行っておりまして、意見なしの回答をいただいております。
   今後の予定といたしましては、本日のご審議によりご承認いただけましたら、変更の告示を行うという運びでございます。
   本議案につきまして、ご審議のほどよろしくお願いいたします。
(武居会長) ありがとうございました。ただいまの説明につきまして、何かご質問やご異議はございませんでしょうか。どうぞ。
(26番・松下委員) 26番の松下でございますが、今のご説明の中で、今回変更の要因としまして、遠賀川駅の北口の広場を交流拠点としていたものを、今回、南口のほうに交流広場を集約させるということで、今回、北側広場が変更になったというご説明だったと思うんです。私はこの近辺で、駐車場が結構不足しているというお話をよく聞いておりまして、そうした駐車場のスペースをこの北側のスペースで設けるのかどうかということを確認させていただきたいと思います。
(武居会長) ありがとうございました。都市計画課長お願いいたします。
(栗田課長) 駅前広場は、新幹線の駅とかそういう長時間の駐車が想定されるところであればちょっと別かもしれませんが、一般的には長時間の駐車というよりは、キス・アンド・ライドといいますか、奥さんが駅まで送ってきてちょっととめたりとか、駅に迎えに来て入れるような駐車場、さらにはある程度の時間とめる駐車場というような意味では、既存の駅前広場の中に一定の駐車場というのは存在しております。ただ、もっと長時間とめる駐車場であるとか、もしくは駅だけじゃなくて周辺の利用に供するような駐車場ということになると、おそらく駅前広場という形ではなくて、その周辺にほかに設けることもできると思いますし、場合によってはそのほうが適切かもしれません。おそらく今後そのような必要性があれば、駅前広場としては一定の駐車スペースというのは既に確保しているんですが、もしこれ以上必要となれば、駅周辺において今後駐車場整備というものが遠賀町等によって検討されていくことになると思っております。
(武居会長) ありがとうございました。松下委員よろしいですか。
(26番・松下委員) はい。ありがとうございました。
(武居会長) そのほかに何かございませんか。よろしいですか。
          〔「なし」という声あり〕
(武居会長) それではご異議がないようでしたら、全会一致でご承認いただいたこととしてよろしいでしょうか。
          〔「異議なし」という声あり〕
(武居会長) ありがとうございました。それでは、そのように決します。
   最後に、第3734号議案「大牟田市健老町に設置する産業廃棄物処理施設の敷地の位置について」でございます。
   建築基準法第51条では、都市計画区域において産業廃棄物処理施設の建築物は特定行政庁、本件の場合は大牟田市が、都道府県都市計画審議会の議を経て、その位置が都市計画上支障がないと認めて許可した場合には建築することができるとされております。このため本審議に付議されたものであります。
   それでは大牟田市から説明をお願いいたします。どうそよろしくお願いいたします。
(青木大牟田市建築指導課長) 大牟田市建築指導課長の青木でございます。よろしくお願いいたします。
   今回付議させていただきます廃棄物処理施設は、廃プラスチック及びがれき類等の破砕施設でございまして、その処理能力が規定を超えますために建築基準法第51条ただし書き許可が必要な施設となっております。また、今回の施設は廃棄物の処理及び清掃に関する法律、いわゆる廃掃法の手続も必要なもので、その手続によりまして環境予測調査もされておりますが、その結果はいずれも基準値を下回っております。
   また同法によります広告縦覧及び地元説明会等がなされておりますが、いずれも意見なしとなっております。
   さらには、3月に大牟田市都市計画審議会におきまして本案件を諮問いたしましたところ、議案どおりに異存なし、承認するとの答申をいただいております。
   以上のことから、議案の計画敷地の位置につきましては都市計画法上、支障がないと考えております。
   それでは施設の内容につきまして、担当のほうから説明させていただきます。
(大牟田市建築指導課 青柳氏) それでは内容につきまして、私、青柳のほうから説明させていただきます。では議案書の13ページをごらんください。ページの中に枠組みした部分がありますので、そちらをごらんください。
   申請者は、柴田産業株式会社代表取締役、柴田功治です。敷地の位置は、大牟田市健老町447-2でございます。そして敷地面積は6,384.68平方メートルでございます。
   今回の対象施設は、産業廃棄物破砕処理施設で、破砕の許可対象となっている産業廃棄物は、廃プラスチック類及びがれき類の2品目で、単独での最大処理能力は、それぞれ1日当たり40トン及び169.6トンとなります。
   それから枠組み、下半分に理由について明記しておるんですけれども、今回の計画では、許可対象の廃プラスチック類及びがれき類の破砕処理能力がそれぞれ基準であります1日当たり6トン及び100トンを超えるために許可が必要となるものでございます。
   今回の計画は、今回の申請敷地の南側に位置する場所に、既に許可を受けて稼働している産業廃棄物の破砕処理施設があるんですけれども、そこの事業の拡大を図る上で、既存の工場だけでは能力が不足するために、今回の計画地に新たに破砕機を新設するものでございます。
   また、今回の施設は産業廃棄物の最終処分量の減量を推進することを通じ、資源循環型社会の構築に貢献すべく、廃プラスチック類やがれき類等の再資源化をこれまで以上に推進するために処理能力の向上を図るものとなっております。
   次に、A3サイズの図面をごらんください。ページとしましては3734-1ページでございます。申請地の位置図でございます。申請地は赤色で囲った黄色の部分でございまして、大牟田市の西部の工業専用地域に位置しております。緑の線は運搬ルートを示しておりまして、主に沿岸道路と県道の手鎌南関線を利用する形となっております。青い線は先ほど言いました廃掃法により環境部のほうから指示をされました地元説明のための範囲でございます。
   続きまして、3734-2ページをごらんください。付近見取図でございます。敷地はこの緑で囲われた部分でございますね。ここはエコタウンといいまして、環境リサイクル産業に特化した区域に位置しております。周辺にはごらんのとおり工場しかございません。また申請敷地の南側の茶色い部分が既に稼働している既存の工場でございます。
   続きまして、3734-3ページをごらんください。配置図でございます。赤色の実線が運搬車両の動線となっております。中央の赤い枠で囲われた黄色い部分に、写真の破砕機が設置されます。緑の線が工場敷地内の動線となっております。
   続きまして、3734-4ページをごらんください。フロー図でございます。図面の左側から順を追っていきます。まず受け入れた産業廃棄物を必要に応じて分別・選別しますと、左から二つ目の枠囲みが破砕対象の品目になります。この中で廃プラスチック類とがれき類が今回の許可対象の品目となっております。これらをその右側にあります回転歯式破砕機に投入する形となっております。
   そして中央の枠囲みにあります、処理後廃棄物置き場、鉄ヤード、残渣ヤードの三つがありますけれども、上の枠の破砕処理後の廃棄物のうち、約5割程度は既存の工場に持ち込まれまして再破砕、さらに細かく破砕するために5割程度が既存の工場に行きます。残りはそのまま売却されるということでございます。
   その違いとしまして、5割は一応金属などがまじったものが既存の工場に持ち込まれてさらに再破砕されて、純度の高い廃プラスチック類とか鉄以外の金属類に分けられて売却されるということでございます。また鉄ヤードに選別された金属くずはそのまま売却します。残渣ヤードに選別されたものは最終処分ということで排出されております。最終処分の割合としてはおよそ5%以下になるんではないかと聞いております。
   以上で概要の説明を終わります。ご審議のほどよろしくお願いいたします。
(武居会長) ありがとうございました。
   ただいまの説明につきまして、何かご質問やご異議はございませんでしょうか。
(3番・田中委員) この設置についての理由の中に、処理能力の向上というふうに書いてあったんですが、まず既存の工場の処理能力というのはどの程度ですか。今50%というふうに言われていますので、今40トン、全体で230ですので、それの半分ぐらいはあるということですかね。半分以下ぐらいですか。
(大牟田市建築指導課 青柳氏) 既存の工場を1とすると、大体今回が1.6倍ぐらいの処理になると聞いております。
(3番・田中委員) 1.6倍ということは、あと残りが鉄ヤードとかプラスチックとかが別途回収されるということですね。はい、わかりました。ありがとうございます。
   それからもう一つなんですが、よろしいですか。
(武居会長) どうぞ。
(3番・田中委員) 処理能力の向上と、もう一つは質的なものですね。今まではあまり売れないものもできてきたというところがあるのではないかと思いますが、そのあたりの質の向上というのはどうなんでしょうか。今回入れることによってあるんでしょうか。
(武居会長) 大牟田市さん、どうぞお願いします。
(大牟田市建築指導課 青柳氏) 今までも普通の工場ではありましたけれども、今回は効率の向上ということで新設の工場で破砕機を買われたということですね。今までも細かくして売っていたんですけれども、それでは事業を拡大するには能力が足りないということで、新しく破砕機を投入するということです。
(武居会長) よろしいですか。
(3番・田中委員) ありがとうございます。結構です。
(武居会長) そのほかに何かご質問やご異議はないでしょうか。よろしいですか。
          〔「異議なし」という声あり〕
(武居会長) それでは、ご異議がないようですので、全会一致でご承認いただいたこととしてよろしいでしょうか。
          〔「異議なし」という声あり〕
(武居会長) それでは、そのように決します。ありがとうございました。
   本日の審議は以上ですが、ここで運営規則第8条の規定により、本審議会議事録の署名委員の指名をさせていただきます。議事録の署名は、3番の田中委員と6番の平井委員にお願いいたします。よろしくお願いいたします。
   なお、次回審議会につきましては、後日事務局から連絡させていただきますが、委員の皆様におかれましては、次回につきましても、ぜひご出席いただきますようお願いいたします。
   最後になりましたが、委員及び傍聴者の皆様、本日は長時間にわたる審議にご協力いただき、ありがとうございました。
午後 2時42分 閉会

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