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インターネット利用のマナーとルール
インターネットは、情報を収集したり、遠くにいる人とメールや掲示板でコミュニケーションをとったりと大変便利な道具ですが、便利さが逆に、簡単に人を傷つけたり、傷つけられたりする道具になることがあります。
次のようなマナーやルールをしっかり守って、インターネットを楽しく安全に利用しましょう。
1 相手の気持ちを考える
インターネットは世界につながるネットワークです。些細な気持ちでしたことが、人を傷つけ、予想も付かないほど大きな問題になることがあります。インターネットを利用するときは、相手の気持ちになって考えることを心がけましょう。
次のような情報を発言・公開してはいけません。
- 差別的な情報
- 公序良俗に反する情報
- 虚偽の情報
- 他人の名誉・信用を傷つける恐れがある情報
- 他人のプライバシーを侵害する恐れがある情報
- 性的な画像や文書
インターネットを利用して情報を受信したり、発信したりすることは、それによって生じるリスクや社会的責任、法的責任を負うことを常に注意しましょう。
2 便利で楽しいばかりではない
様々な人がインターネットを利用していますが、残念ながら全ての人がマナーやルールを守るとは限りません。電子メールなどを使って、あなたを騙したり、困らせたりしようとする人たちもいます。
インターネットを利用する時は、悪意を持ってあなたに近づいてくる人もいるということを常に意識しておきましょう。
3 著作権に注意する
文章や写真、音楽、パソコンのソフトなどの著作物に関する権利は、それを作った人(著作権者といいます。) にあります。
他の人が作ったものを、自分のホームページなどで利用するときは、著作権者の許可を得てから使いましょう。
4 肖像権に注意する
他の人が写っている写真を、勝手に自分のホームページや掲示板で公開してはいけません。公開するときは、必ず写真に写っている人の許可を得てからにしましょう。
5 個人情報の取扱は慎重に
個人情報である名前や住所、電話番号などを事前に本人の許可なく、電子メールで送信したり、ホームページで公開してはいけません。また、自分の個人情報についても、慎重に取り扱いましょう。
インターネットは誰が見ているかわかりませんので、情報が悪用される危険があることを認識しましょう。
6 コンピュータウイルスなどに注意する
個人情報などのデータを窃取したり、コンピュータを遠隔操作できるようにするなどの目的でコンピュータに入り込む悪質なプログラムを「ウイルス」、「マルウェア」、「ボット」などといい、これらのウイルスなどがコンピュータの中に入り込んだ状態を感染したといいます。
外から持ち込んだUSBメモリや電子メールの添付ファイル、インターネットからダウンロードしたファイルは、ウイルス対策ソフトなどを使用して、ウイルスなどに感染していないか安全を確認してから使用しましょう。
また、閲覧するだけでウイルスなどに感染する悪質なホームページもありますので、あやしいサイト(ホームページなど)は閲覧しないようにしましょう。
コンピュータウイルスなどに感染しないために
- 最新のウイルスなどに対応するため、ウイルス対策ソフトを導入し、最新の状態にしましょう。
- パソコンのソフトウェアやOSなどはプログラムの弱点をついた不正アクセス攻撃に対応するため、最新の状態にしておきましょう。
- 信頼できないサイト(ホームページ等)の画像、動画などはダウンロードして利用しないようにしましょう。
- 知らない相手からの電子メールなど不審な電子メールや添付ファイルは開かずに削除するよう心がけましょう。
7 電子メールを利用するとき
今や一般的なコミュニケーション手段の1つとなってきている電子メールにも、会話や手紙のようにマナーやルールがあります。
次に主なものをあげていますので、電子メールを利用するときの参考にしてください。
電子メールを送るとき
- わかりやすい件名や内容にしましょう。
- 電子メールを受け取った相手が不快に感じるような言葉(乱暴な言葉や汚い言葉)は使わないようにしましょう。
- 添付ファイルを送信するときは、ウイルスに感染していないかチェックをしてから送信するようにしましょう。
電子メールを受け取ったとき
- 身に覚えのない不当請求が届いた場合、利用していなければ支払う必要はありません。また、商品広告やイベントなどへの勧誘メールには、断りのメールを返信したり、本文にあるリンク(URL)をクリックしたりせず、無視・削除するようにしましょう。
- 金融機関(銀行、クレジット会社など)からの電子メールを装って、悪意のあるサイト(ホームページ等)に誘導し、カード番号や暗証番号などを詐取する手口をフィッシングといいます。個人情報やカード情報などを問い合わせるフィッシングが疑われる電子メールが届いた場合は、個人情報やカード情報などを入力しないように気をつけましょう。
8 インターネットや電子メールを利用して被害にあったときは
インターネットの利用をきっかけとして詐欺にあったり、嫌がらせや脅迫などの被害を受けた場合は、すぐに警察に通報しましょう。
通報にあたっては、送受信した電子メールなど犯罪に関する事実を記録したものを証拠として提出するようにしましょう。